神戸在住、恋するスタジオ・フォトグラファー、ときどきドキドキ、ホンニョホニョン日記!

元銀塩・スタジオ・フォトグラファーである吾輩が日々、感じ、考え、体験したことをのんびり書き連ねていく日記形式のブログ。

映画「インセプション」、難しい映画だ!

2010年08月14日 09時02分34秒 | Weblog
この作品、
ウーンと唸ってしまう。
難しい。

夢の世界があって、
夢の中の夢の中の夢、
つまり
三層に重なっている夢の
中での活劇。

深層心理にたどり着くために
睡眠が必要なのか?
って、
思ってしまった。

つまり
催眠術ではだめなのか?

しかし、
深層心理を
書き換える、
すり替える、
盗むという発想は
実に興味深かった。

思えば、
私の深層心理も
誰かにより、
誰かのものが
刷り込まれたり、
植えつけられたり、
交換されたのかもしれない。

数学につまずいたのも、
太宰治の小説が
嫌いだったのも、
特定のものを
好きになったり、
嫌悪したり、
すべては
私の判断ではないし、
宗教的な体験や思想も
実は、
他人のものだったかもしれない。

一度、
すべての個人的な
思想や信念を
吐き出して、
もう一度、
咀嚼する必要がある。

そう思ってしまった。


そう考えると
実に興味深い。

昨今の
願望実現のひとつのテーマは、
ありありと
願望を感じ取って、
現在形で
かなえられていることを
体感せよ。
という
仮想現実体験を
通じて達成されるとする。

願望を
3Dのように立体的に、
五感を研ぎ澄まして、
ありありと
感じ取っていれば、
それが
かなえられるという
マインド・ゲームは
この映画が
象徴しているように、
危険なことかもしれない。

現実世界と
感情や思想よりも深い、
潜在意識というか
深層心理世界。
それらのバランスを欠くと
この映画の
マリオン・コティヤールさん
扮するモルのように、
必ず悲劇を招くことになる。

もし
犯罪者が
「いま、これは、夢の中なんですよ。」
とだけ主張したら、
この世界は崩壊してしまう。

しかし、
反対に
「この世界こそは
愛の奇蹟がかなえられる天国!」
とありありと
感じ取る人が増えていけば、
本当に
そうなるのでは?

考えてしまいました。












コメント
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