ワニなつノート

今日の朝日新聞(千葉版)


 気管切開3園児 普通学級へ

【2009年12月01日 朝日新聞】


障害で痰(たん)の吸引が必要な県内の園児3人が、
来春から地元小学校の普通学級に通えることになった。

これまで県内の教育委員会は原則、
保護者の付き添いなしに普通学級への入学を認めていなかった。

看護師資格のある介助員をつけることで対応するが、
医師からは「教員ら医療職以外にも吸引を認めることを
論議するべき時期だ」という意見も出ている。(重政紀元)
 

入学が認められたのは、流山市の木村海斗君、
我孫子市の枝野陽菜さん、船橋市の男児=いずれも6歳。

3人は気管が十分に発達しないまま生まれる
先天性気管狭窄(きょう・さく)などの障害があり、
手術でのどに穴をあける「気管切開」をしている。
 
気道を広げるためにカニューレと呼ばれる
管状の医療器具を入れているので、
自力では痰(たん)を出せない。

痰が詰まって窒息しないように、
のどの穴からチューブを入れて
吸引器で吸い取る作業が1日に数回欠かせない。

現在、3人が通う地元の保育園や幼児教室では
看護師の有資格者が吸引をしている。
 
だが、それ以外は3人とも
周囲の園児と変わらない生活を送っている。
プールなど一部を除けば、走ることや食事を始め、
園内での活動にほぼ制限はない。

海斗君や陽菜さんは、
運動会を含め毎日の運動や遠足にも参加。
気管の再手術のため一時入院していた
船橋市の男児も現在はまた通園している。
 
陽菜さんの父親正行さんは
「声を出しにくいなどのハンディはあっても、
たくさんの友達がいる保育園だから、
自分の意思を伝えるという
社会では欠かせない力をつけることが
できるようになった。
小学校も絶対に普通学級で、
と思っていました」という。
 
通常、小学校に看護師は常駐しないため、
気管切開をした児童の通学には
保護者同伴を求められることが多い。

だが3人の地元の市教委は、
学校に看護師の有資格者を置くことで、
普通学級への入学を認める方針を決め、
11月までに保護者に伝えた。
 

障害児の就学相談をしている市民団体
「生活と教育を考える会」(柏市)によると、
県内では柏市が人工呼吸器をつけた男児に
普通学級への入学を認めたケースがあるが、
保護者の同伴なしに、気管切開をした児童を
普通学級で受け入れるのは初めての可能性が高い。
全国的にも大阪府内の自治体など一部しかないという。
 
考える会の仲井真由美代表は「気管切開は『新しい障害』。
行政も理解していないため、
保護者の同伴や特別支援学級への入学といった
限られた選択肢しか与えられていない。
子どもの障害に応じたケア体制ができるように
求めていきたい」と話す。
 
痰の吸引は「医療的ケア」に当たるとされ、
国は原則として、医療職や患者の家族以外が
行うことを禁じている。
カニューレが抜けるなど命にかかわることがあるからだ。
市教委側が看護師の配置を決めたのもこのためだ。
 
文部科学省は04年10月、
障害児を対象にした特別支援学校に看護師の配属がある場合、
一定の訓練を受けた教員が吸引をすることを初めて認めた。

だが、普通学級ではいまだに
教員が医療的ケアをすることを認めていない。
 
だが、海斗君の母親の和子さんは
「うちのように元気に走り回れる子どものためだけに
看護師を置いてもらうのは心苦しい。
普通学級への入学を望んだ以上、
医療職でなければ対応できない事態まで
責任を求めるつもりはないのですが……」と話す。
 
新生児の気管切開数について明確なデータはないが、
医療技術の進歩で増え続けている。

松戸市立病院新生児科で3人の主治医を務めた
長谷川久弥医師(現・東京女子医大東医療センター)は
3人の入学を喜ぶ一方で、
「看護師の数には限界がある。
一律に配置を義務づけたら、重度の児童のところで
ケアができなくなる恐れがある」と訴える。
 
新生児科医でつくる新生児医療連絡会メンバーで
青森県立中央病院の網塚貴介医師は
「以前は病院から出られなかった子どもが在宅に戻り、
今後は社会に出るケースが本格化する。
責任問題を含め、医療的ケアをだれが担うかについて
もっと論議を進めるべきだ」と話す。

コメント一覧

yo
かいとママさん、
コメントありがとうございます。

青いランドセル、
とっとと買ってくださいな(@_@;)


通知が来るとか来ないとか、
そんなことはどうでもいいからさぁ(>_<)

来なきゃ来ないで、
みんなで奪い取りに行くだけだから。
そんな楽しいイベントがあったら、
会のみんな、講演会よりいっぱい
集まっちゃうよ(^^)/

はるなちゃんちが、早すぎっ!って
だけかもしれないけど、
ランドセルを買う楽しみを、
教育委員会の都合でなんか決めないでほしいな。

まあ、今回は大丈夫って分かってるけど、
たとえ、そうじゃなくたって、
「青いランドセル買っちゃったから、
早く通知ちょうだいよ」って、
言えるくらいがいいと思うよ(o|o)

入学してからだって、どんな問題だって、
相手の出方より、
こっちの覚悟が大事だよね。

たとえ、ランドセルに
何入れるか分かんなくたってさ(>_<)

もともと、夢と希望がいっぱい
入ってるんだしね(^.^)/~~~



yo
パパママコメントありがとうございます(^^)/
「夫婦でコメント」は初めてです。

パパさんの言うとおり、新聞記事に使われれるコメントは、記者さんの都合で切り取られたり、要約されたりして、違うって思うことがほとんどですよね。

でもでも、やっぱり、記事の大きさと、
朝日新聞のHPのマイタウンのトップ記事扱いは、
うれしいですね(^^)v

さっそく、ヤフーで、「気管切開」「普通学級」
を検索したら、その日のうちに
一番にこの記事が出てきました。

ちなみに、ワニなつも14番目くらいにあったかな。

この記事のいいところは、
「これまで付き添いなしに認めていなかった」
地域で、しかも、3人がそれぞれの市で
普通学級が認められたという点ですよね。

これから先、就学を迎える人たちが、
「自分の地域は遅れているから」とか言わないで、
まっすぐに、子どもと親の思いを、
あきらめないで伝えていける支えになるといいですね。
(^_-)-☆

赤いランドセルが届いたら、4月まで、
安心して入学までのワクワクドキドキを、
家族みんなで楽しめますね。

かいとママ
講演会からひと月、なんだか、ぼーっと過ごしていました・・・なんか、遠く過ぎ去ったことのように・・・
おっと、いけない、いけない。まだまだ、これからなんだぁ、と、気づかされた新聞の掲載でした。
いつもいつも、みなさまのご支援に感謝感謝です。
また、私の元にたくさんのメールが届けられました。
天からの授かりもの(それにしては怪獣のようだけど)のかいとが、私にくれた、たくさんの宝物です。
これからも、このぼーっとしたママは、みなさんやかいとに支えられていくんだろうなぁ・・・と思っています
(甘えてんじゃないよぉーと言われそうです)
わぁーはるなちゃん、もぉ、ランドセル買ったの??
かいとママは疑い深いので、「入学通知」をこの手に握るまで、お預けです!!!
かいとは「あおがいいよー!ランドセルって、何入れんのぉ??」とか言ってますが・・・
はるなママ
みなさんのご支援のおかげです。
本当にありがとうございました。
新聞記事は、今後の課題を投げかけてもいてよかったと思います。

新聞記事を見た保育園のママに「よかったね。おめでとう」と言われた陽菜は「なんでお誕生日じゃないのにおめでとうなの?」なんて答えてました(^^ゞ
陽菜にしては、毎日一緒に過ごしている保育園のお友達と、同じ小学校で一緒にまた過ごせることがあたりまえだと思っているからです。
その通りにできて、ホッとしています。
パパが注文した赤いランドセルが届くのを親子で楽しみに待ってます♪
陽菜パパ
コメントは実際には
「普通保育園の中で2年以上、集団生活を送れる実績ができた。
小学校では今までよりも先生の目が届かなくなることもあるかも
しれないが、普通学級でも集団生活を送って行けると思う」
と言ったと思います。ちょっと違いますね。
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000912010003
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