ワニなつノート

業務連絡:子どもたちからの贈り物(広島準備編2)


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子どもたちからの贈り物(広島準備編2)




正木さん。桜が咲き4月になり、そろそろ準備を始めなきゃと思い、「準備編」を書きました。8月まではまだ時間があると思っていたのですが、突然答えが見つかりました(=゚ω゚)ノ

先日、琉球新報の悠河さんの記事を読み、フジテレビの取材を受けていた酒井さんを思い出していたら・・・子どもたちの顔が一気に雪崩のように押し寄せてきました。それは彼らがみせてくれる、リミットのない信頼に応えるやさしさ。誰一人子どもの手を放さないと願う大人の本気がみえる子どもたちの姿でした。

悠河さんと伊織さんの二人でいるときの気配。

自分と同じ障害をもつ子の母親の不安を聞いていたときの酒井さんの表情。

ゆうきくんが高校に合格し、家でひとり号泣するまゆちゃん。

初給料で私にごちそうしてくれたまなちゃん。

母親が忘年会に出られない時、一人で忘年会に参加した高2のゆうき。

伊織くんが不合格にされ、chiっと舌打ちするいちよさん。

9年間、少しも落ち着かなかったのに、高校を卒業したとたん、大人たちの隣に座って話し合いに参加するようになったなっち。

一浪後の合格発表は家から出れなかったのに、2浪後の発表は自分で見に行き、「そんなに落ち込むなよ。お母さんのせいじゃないよ」と言うあーさん。

定員内不合格にされ、帰りの車中でずっと「お母さんごめんなさい」と謝っていたれいこちゃん。

私が悔し紛れに子どもに謝れと言うと、ちゃんと彼女に話し謝り握手してくれた県教委の人。ずっと泣いてお母さんに謝っていた彼女がニコッっと笑って、次もがんばると言った顔を忘れない。

また自分は合格したのに、他の子が二次募集、追加募集で不合格になるたび、県教委についてきてくれた女の子。
それまで一度も声を聞いたことがなかった子が、県教委の人たちに向かって「みんなが高校生になれるようにお願いします」と話す姿を忘れない。



そして、一度も会ったことがないのに、「しかたないんだよ」というゆきみちゃんの声もまた、私に中にあります。

「しかたないんだよ」――あのおとなたちにはまだわたしがみえていないんだよ。でもね、わたしがみえないおとなの人がいても、わたしがなんにもできないって、なんにもかんじないって、そんなふうにみえていても、「わたしはいきができるんよ」という、ゆきみちゃんの声が、聞こえ続けています。人工呼吸器を付けている子が「いきができる」ことを、私はゆきみちゃんから教わりました。



障害のある子に思い切り噛まれた傷痕を、私にだけそっと見せて、先生にも親にも「言ってないもん」といった3年生のまきちゃん。

親に棄てられ、保護所で出会った小学生の子は、「さとうもおれみたいだった?」と聞いたあと、「おれもいい人になれるかな」と聞きました。適当に受け流す私に、「まだ間に合うかな?」と言いました。

彼の言葉は、いつしか私の中で、「さとうもいい人になれるよ」、「まだ間に合うよ」と励ましてくれる言葉に変わりました。



あれ、答えがみつかったと思ったのですが・・・。そうだ( `―´)ノ


どの子の手も放さないという私たちの願いを、もっとも深く聞き、受け止め、信じてくれるのは、子どもたちでした。

誰かにとってかけがえのない贈り物である存在、としての自分を感じた子どもは、それをもっとかけがえのないものにして、贈り返してくれます。

私たちだけでなく、もっと幼い子どもたちに、そして生まれくるすべての子どもたちのために、確かな希望としてそこに「いて」くれるのです。


という訳で、あと4カ月、ゆっくり考えますね(^。^)y-.。o○



PS:松尾さん。原爆ドームと原民喜詩碑の写真(Facebook)、ありがとうございます。修学旅行以来43年ぶりに行ってみようと思います。
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