子どもたちからの贈り物 (その5)
先日、山田泉さんのことを書いたあと、
久しぶりに泉さんのブログを訪れました。
そこで、「山田泉さん死去から一年」の新聞記事を見つけました。
□ □ □
「命の授業」が報道されるようになった
3年ほど前から一貴さんには戸惑いがある。
山田さんの表面的な活動だけを見た人には、
母が「神様みたいな存在」に映っていると感じる。
「最初から命の授業があったわけじゃない」
□ □ □
山田さんの家族にとっても、「表面的な」ものだけが報道され、
広がっていくことへの違和感があることが分かります。
「いのちの授業」という、
誰もが受け入れやすい部分だけが
切り取られることへの違和感。
それは、山田さんが取り組んでいた
ハンセン病の問題、差別の問題、
ましてや基地反対、死刑の問題などを
なしにされるような違和感だと思うのです。
子どもたちへの命の授業、命の大切さを伝えるためには、
差別や死刑の問題も避けることはできないはずだと思います。
虐待で殺されたり、傷つく子どもの問題も、
差別の問題も、そして10代の若者が起こす事件も、
「子どものいのちの問題」であることは同じです。
その「同じ」ことを表現する感性や言葉、表現が、
私たちの社会にはあまりに少ないように思います。
そして、私自身も。
子どもが自分の目標を持ち、
なりたいイメージを抱き、
行動するイメージを抱くとき、
その子どもが「動機」を抱くきっかけとなる出会いがあります。
それが、大人であるとき、同じ病気、同じ障害という、
目に見えやすい事柄だけに焦点を当てると、
肝心なことを見過ごします。
私自身、まだそのことがよく見えているわけではないのですが、
子どもが抱く動機を大切にするまなざしを
持てるようになりたいと思います。
そんなことを考えているとき、
ふと、何人かの子どもの顔が浮かびました。
はるなちゃんとかいとくん、
そしてまなちゃんたち受験生の子どもたちの顔でした。
はるなちゃんかいとくんが浮かんだ理由を説明するには、
「講演会報告」の続きを書かなければなりません。
まなちゃんたちのことを説明するには、
「委ねる守り」の続きを書かなければなりません。
それには、もう少し時間がかかりそうです。
とりあえず、《予告編》として、
先日、はるなママさんから頂いたメールを紹介します。
《昨晩、はるながみた夢…
…つばさの会でおやつを食べているときに、
ラビリンス(はるなの好きなアニメ・プリキュアの悪者)が
出てきたところを、正義のヒロイン・プリキュア達が来て
やっつけてくれたそうです。
お母さんたちもいた?と聞くと、
なんと大人は仲井さんだけ。
子どもははるなとかいとくんとはるくんの3人いたそうです。
意味のない夢の話かもしれないけど、
深い意味がありそうな気もします。》
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