新聞記事を読んで思うこと。
自分の故郷が、温かいところだという記憶。
それが、私の人生を支えているものの一つだと確かに思う。
子どものころに手に入れたものが、50年たっても日常の根っこにあるのを感じる。
家族の絆。故郷の風景。たくさんの同級生の暮らしている町。
それが心の中にあることが当たり前すぎると、
それがどれほど大切なものか、分からなくなる人もいる。
子どもにとって、大切なもの。
地域で生きること。
そこで一緒に大人になっていく同級生に囲まれて、当たり前の子ども時代を過ごすこと。
そこに「いること」、ただ「いること」の豊かさを、私たちはもっと大事に子どもたちに手渡してあげたいと思う。
能力別に、一人づつ別の子ども時代を、切れ切れに与えてはいけないのだと思う。
そう、私も、「謙さん」も、中越の山の中の小さな町で、同じ時代、同じ学校、同じ風景のなかで、子ども時代を過ごしたのでした。
だから、新聞記事のなかの「中越」という文字も、「謙さん」の被災者を応援するサイトも、私には、「子ども時代」をくぐって、たくさんの温かい記憶とつながるのでした。
障害のある子が、普通学級にいて、なんの意味があるのか?
点数の取れない子が、普通高校に行って、なんの意味があるのか?
そんなふうに問う人には、答えは永遠に分からないのかもしれない。
◇ ◇ ◇
新潟県は43避難所を用意、7650人受け入れ
読売新聞 3月18日(金)13時11分配信
2004年の中越地震、07年の中越沖地震を経験した新潟県は、17日夕までに計43か所の避難所を用意、被災地から7650人を受け入れた。
中越地震の被災地・長岡市では、公営住宅や体育館などを活用して最大1万4000人を受け入れる態勢を整える。滞在の長期化を予想し、小中学校以外を利用する。同じく同地震で大きな被害を受けた小千谷市では、市民が協力して、100世帯をめどに一般民家で被災者を受け入れる方針。長期の避難生活を強いられる被災者の心のケアに配慮したもので、期間は1週間程度。市が往復の移動手段を確保し、食費も負担する。すでに福島県内からの6世帯24人が利用。市の担当者は「避難所での生活はプライバシーも保てず大変。少しでもつらさを和らげてもらえたら」と話している。
被災者に温泉で疲れをとってもらおうと、湯沢町は、町内の旅館・ホテル、民宿に被災者が無料で宿泊できるよう手配した。費用は、1人当たり1日3000円までを町が負担、残りは施設側が負担するという。町内の約70施設が協力する予定で、4月25日まで、1日あたり1000人程度の利用を見込む。
秋田県でも、被災者の受け入れが可能な施設は県内約570か所あり、約2万4000人が収容できるという。県は当面、食事の提供が可能な県有24施設で優先的に受け入れを行う方針。
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