>そして、「学校は行かないよ!」は、
「今朝のお母さんはやさしくなかった!」という言葉ですよね。
なるほど~!
そういう意味だったんですね。目からウロコです。
私も言葉どおりの意味ではないと感じておりましたが、
そこまでの本意は汲み取れていませんでした。
(ありんこ)
◇
ありんこさん、コメントありがとうございます。
あーちゃんの「本意」かどうかは、定かではありませんが…。
わたしの知っている「子ども」は、だいたい、
そういうやさしさとひねりのユーモアのセンスがありますよね。
だから、わたしたちは、子どもの言葉や表情から、
いろんな「ことば」を聞いて、反省したり、
楽しんだりできるんですよね(^^)v
せっかくなので、
遠慮して書かなかったセリフも載せておきますね~。
◇
「明日は金曜日!がんばって学校へ行こうね~」
「学校は行かないよ!」
※
「学校は行かないよ!」
=「お母さんのペースで、朝早くは、行かないよぉ」
=「お母さんのペースでは、がんばらないよぉ」
=「わたしは、わたしのペースで、がっこうにいくよ」
=「わたしは、わたしでせいいっぱいがんばってるんだけどなぁ」
=「でも、今朝のお母さんは、ちょっといじわるだった」
=「感じ、わるかった」
=「お母さんのバカって感じ」
=「でも、今朝のお母さんは、いつもとちょっとちがったな。
どうして、あんなに急いでたのかな~?」
=「まあ、どっちにしろ、今朝のお母さんはやさしくなかった」
=「《明日はがんばって学校へ行こうね~》の前に、
『今朝はゴメンネ』が先でしょ。ゴメンネは?」
そして、あーちゃんがジミー画伯を知っていたら、きっとこうかな。
「明日はがんばって学校へ行こうね~」
「おまえもがんばれよ!」
そして、一番正解に近いのは、
「明日はがんばって学校へ行こうね~」
「行くに決まってんじゃん! みんなが待ってるんだから(>_<)」
□ □ □
さて、先日の「ミーナちゃん、早く帰って!」のお兄ちゃん。
次のブログに、こんな発言が(>_<)
◇
お兄ちゃん、ミーナと一緒に散歩中、
クルマ屋さんの前でママのお姉ちゃんが、
お兄ちゃんに聞きました。
「どのクルマが好き?」
するとお兄ちゃん、
「どのクルマもミーナちゃんが乗れないから、
おうちのクルマがいい」
□ □ □
もうひとつ。《はるこい》から。
新1年生のYくんのお母さん。
『学校の登下校は各通学団に分かれます。
朝は6年生の長男がYを連れて行きます。
私は見つからないように、ついて行ってますが、
長男が早く歩かないYを、
一生懸命、手をひいて行くのを見て、聞いてみました。
「お友達と話もなかなか出来ないし、
毎朝、Yを通学団から遅れないようにするのは、大変?」
長男は、
「別に。友達とは、学校で話すし。
お母さんはYがいると大変なの?」
と、逆に聞かれました。
やっぱり、一緒はいいなと改めて思いました。
もちろん、長男にもありがとうの気持ちでいっぱいです。』
□ □ □
こうして、書き写してみて、ひとつ気づきました。
子どもが、なんの遠慮も気兼ねもなく、
「本音」で言った言葉は、「翻訳」不可能なのです。
大人の言葉みたいに、余分なものも足りないものもなく、
ただ子どものことばがそのまま、そこにあります。
子どもが、本心をそのままうまく表現できないときは、
大人ががんばって翻訳しなければなりません。
なぜなら、子どもが表現できないのは、
大人や何かに、気をつかっているときだからです。
子どもがうそをつくときや、気持ちとは違うことばを言うとき、
そんなふうに表現させている力が、
かならずどこかに働いているのでしょう。
だからこそ、子どもに、
「みんなと一緒の教室がいいか、
特別にあなたのための教室がいいか」
などと質問してはいけないのです。
それは、子どもが素直に答えられる質問ではないからです。
質問されること、そのことが、
「あなたは、みんなと同じではないのよ」
という意味を伝えているからです。
□ □ □
「学校は行かないよ!」
「ミーナちゃん、早く帰って!」
「どのクルマもミーナちゃんが乗れないから、
おうちのクルマがいい」
「別に。友達とは、学校で話すし。
お母さんはYがいると大変なの?」
どれも、すてきなことばです(^_-)-☆
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