手をかすように知恵をかすこと2019
《「定員内入学拒否」のない高校》
「見えない」障害にとって、「見えない」ことが、問題ではない。
「見えない」ことで、「つながり」が切れないように。
自分の可能性への努力を続けられるように。
「守る大人」に出会えるか。
生まれてきたのは、「誰もが守られる社会」であったか。
それが、つながりと可能性を分ける鍵であって、障害の問題ではない。
■
「歩けない」障害にとって、「歩けない」ことが問題ではない。
「歩けない」ことで、「つながり」が切れないように。
自分の可能性への努力を続けられるように。
「守る大人」に出会えるか。
生まれてきたのは、「誰もが守られる社会」であったか。
それが、つながりと可能性を分ける鍵であって、障害の問題ではない。
■
「聞こえない」障害にとって、「聞こえない」ことが問題ではない。
「聞こえない」ことで、「つながり」が切れないように。
自分の可能性への努力を続けられるように。
「守る大人」に出会えるか。
生まれてきたのは、「誰もが守られる社会」であったか。
それが、つながりと可能性を分ける鍵であって、障害の問題ではない。
■
「医療的ケア」を必要とする障害にとって、「医療的ケア」を必要とすることが問題ではない。
「医療的ケア」を受けられないことで、「つながり」が切れないように。
自分の可能性への努力を続けられるように。
「守る大人」に出会えるか。
生まれてきたのは、「誰もが守られる社会」であったか。
それが、つながりと可能性を分ける鍵であって、障害の問題ではない。
■
「点数が取れない」障害にとって、「点数が取れない」ことが問題ではない。
「点数が取れない」ことで、「つながり」が切れないように。
自分の可能性への努力を続けられるように。
「守る大人」に出会えるか。
生まれてきたのは、「誰もが守られる社会」であったか。
それが、つながりと可能性を分ける鍵であって、障害の問題ではない。
■
「誰もが守られる社会」で、「守られない」子どもは誰か。
義務教育から、「猶予・免除」という言葉で「守り」を奪われた子どもは誰だったか。
無償化によって「誰もが守られるはずの教育」から、「定員」が余っていても「守り」を奪われている子どもは誰か。
■
《東京・神奈川・大阪・兵庫にあって、それ以外の道府県にないもの》
「高校教育を受けるに足る能力・適性」とは、子どもの個人の能力の問題ではない。
そこに競争があり、「選抜」が点数によるなら、個人の能力が問題になるだろう。
でも、そこに競争がなく、「すべての国民が無償化で学べる学校」で、「定員」が空いている時、「問われる」のは、子どもの「能力・適性」ではない。
「子どもの権利」としての「後期中等教育の機会」を保障する意識が問われているのであり、教師としての「能力と適性」が問われているのだ。
義務教育を終えた子どもへの教育が、後期中等教育の役割だ。
そこでは、小中学校の教師たちが、実践し、切り開いてきた教育への敬意の有無が問われている。
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