《はじめに》
先日の朝日新聞の記事には、
拍手マークが60!もついています。
ふだんの日は、一桁なのにな~(o|o)
当たり前のことが書いてあるだけの記事なんだけど、
その当たり前が通じなくて苦しんできた親子がいるから、
やっぱりつい拍手したくなるんだろうなぁ(>_<)
ところで、あの記事は10月31日の講演会の日に
取材されたものでした。
午前中から講演会の準備をし、
講演会が終わったのが5時過ぎ。
それから木村さん、枝野さんたちは記者の取材を受け、
終わったのは7時過ぎでした。
講演会までにエネルギーを使い果たしてしまったため、
ちゃんと報告もできず、朝日の記事が出たら、
一緒に報告すればいっかと思っていたのですが、
待てど暮らせど載りません。
あれから一カ月が過ぎて、
ようやく記事は載りましたが、
「講演会」の話は一行もなし(-。-)y-゜゜゜
仕方ないので、やっぱり自分で書くことにしました。
《一月遅れの講演会報告 (^^)v 》
講演会には、子どもや保育ボランティアに回ってくれた
会の人たちも含めると、
150人を超える人が集まりました。
予想をはるかに超える人数でした。
流山、我孫子の市教委の人や、
柏、松戸など行政関係の人もいましたし、
看護師さんや保健師さんが十数人、
何より気管切開の子どもの親がたくさん来てくれました。
流山の市議が3人か4人、
県議の小宮さんも来てくれました。
流山と我孫子の市教委の人が名刺交換をしていたり、
ふだんの会の集会とは雰囲気が違いました。
8月の終わりに、
「看護師をつけるのは難しそーだから、
来年に向けて秋に講演会でもやろうか~」
と言い出してからたった2ヶ月で、
こんなにたくさんの人が集まってくれたのは、
本当に予想以上でした。
講演の中身もまた、予想をはるかに超える
おもしろさでした(^^)v
長谷川先生に講演をお願いしたのは、
第一にかいとくん、はるなちゃんの普通学級を
応援してくれているお医者さんだということ。
しかも長谷川先生はその世界の第一人者です。
そこで、教育委員会の人たちが大好きな「専門家の言葉」を
聞かせてあげたい、そうすれば入学に向けて、
看護師の配置も含めていい方向にいくんじゃないかという
魂胆があったのでした(^.^)
だから、「気管切開」という症状の説明やケア方法という、
もしかしたら「面白い話」ではないとしても、
それはそれで仕方ないか、という気持ちもありました。
でも、それは私の間違いでした。
子どもの気管を切開するとはどういうことか。
子どもの喉にチューブを入れるとはどういうことか。
退院後、家族がケアをするということがどういうことか。
それは、単に「病気」や「治療」「ケア」の
技術の説明などではなく、
まさに「子どもの命を守ること」
「子どもの人生と夢を守ること」
「家族のふつうの生活、子どものふつうの生活を守ること」
そのものの話でした。
生まれて間もない命を、
医師や看護師、チューブなどの医療器具を作る関係者の人たちが、
本人と家族の思いを背負って必死で守った命、
幼い子ども自身が命がけでつないだ人生。
それを、保育園に、学校に、そして社会につなげていくことは、
私たちが、それぞれの立場で果たさなければならない
大人の務めだということが、まっすぐに伝わってきました。
長谷川先生の説明が、どれほど詳しく、
また分かりやすいものだったか、
それはアンケートの次のような言葉で分かります。
☆ ☆ ☆
我々はA病院にて3ヶ月早産だった子供を持つ親です。
やはり4ヶ月の頃に気管切開を受けたのですが、
切開するべきかどうかの判断は、
松戸市立病院の長谷川先生にしていただきました。
診断から説明まで1時間程度で、
その後質問する事もかなわず…。
今回、診断を受けた時よりも
はるかに長く説明を聞くことが出来、
何点か病院では聞かなかった、
選択の余地のなかった事がありました。
息子は元気な方で、
風邪もまだ2回くらいしか引いた事がなく
特に問題にはなっていませんが、
他の人の状況や、専門の先生の話を聞く事ができて
大変ためになりました。
☆ ☆ ☆
この日の、長谷川先生の話は、
実際に、生まれて間もない赤ちゃんの気管を切開する際に、
親が聞いた説明よりも長く丁寧だった部分があるというのです。
私たちは、かいとくんとはるなちゃんのおかげで、
思いがけず貴重な話を聞くことができたのだと、
あらためて思います。
(つづく)
PS:
私たちの知らないところで、
講演会のことをブログに書いて下さった市議の方がいました。
以下をご覧ください(^_^)/~
http://sakaimutsuo.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-2d7c.html
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