「義務教育じゃないから」という差別の中身
チェックリスト
① 高校生のころ、先生から「高校は義務教育じゃないから」と言われたことがある。
【はい ・ いいえ】
② その言葉の後には、「勉強したくなかったら辞めろ」または、「留年だぞ」と脅された(と感じた)ことがある。
【はい ・ いいえ】
③ 高校は義務教育じゃないから、赤点があったら、進級・卒業ができないのは当然だと思う。
【はい ・ いいえ】
④ 自分は努力して、がんばったから高校を卒業できた。
【はい ・ いいえ】
⑤ 高校は義務教育じゃないから、高校に行かなくても、他に生きていく道はいくらでもある。
【はい ・ いいえ】
⑥ 高校が義務教育じゃない。それは50年前もいまも変わらない。
【はい ・ いいえ】
・・・・思いつくままに、質問を考えてみる。
思いつきだから、これでなにが分かる訳じゃないけれど、「定員内不合格」に疑問を持たない人は、全部「はい」と答えるような気がする。
そして、迷いなく「はい」と言える人は、十代のころから「思考停止」のままなんじゃないかと思う。
すべて「はい」と言える人に、質問を加えるとしたら…。
⑦ 自分の知り合いが、「定員内不合格」にされたことがある。
⑧ 「定員内不合格」にされた子どもの気持ちを聞いたことがある。
⑨ 過去10年のあいだに、高校に行かないと決めた15歳の子と話したことがある。
⑩ いま15歳の子に、高校以外の進路を10個以上アドバイスできる。
この⑦~⑩にぜんぶ「はい」と答えるのは難しいよなぁ。
でも、この辺りの「質問」について考えていけば、「義務教育じゃないから…」という言葉の「差別」「暴力」の中身が分かるような気がする。
今回の集会で、「高校は義務教育じゃないから…」という言葉を耳にするたびに、それってかなり差別的な言葉だよなと感じた。
よくよく考えてみれば、ヘイトスピーチと同じくらい暴力的で、聞くに堪えない恥ずかしい言葉に思えた。
でも、それをちゃんと説明できない自分は、もっと恥ずかしいといま思っている。
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