ワニなつノート

「障がいのある人の性的自立」とは何か?


《「障がいのある人の性的自立」とは何か?》



本を開いたとき、目に飛び込んできたのが、この問いだった。

《「障がいのある人の性的自立」とは何か?》


「答えも、答え方も、知らない」
そう思った。



「この子の性的自立のためにはどんな支援が必要か?」
「この子が大人になって、性的自立をするためには、ふつう学級と特別支援学級では、何がどう違うのか?」

もし、就学相談会で、この質問があったら、私はどう答えるだろうと思った。



最近、調子に乗っていた私は、こんなことを言っていた。

「就学相談会で聞かれる質問には、ほとんど何でも答えられます」
(>_<)


訂正(-ω-)/

私が答えられる質問は、「古い問い」に関わることでした。


「まだ、ひらがなも書けないけど、大丈夫かな?」

「言葉がうまく話せないし、トレイも失敗するけど、大丈夫かな?」

「みんなについていけるかしら?」「いじめられないかしら?」

「分からない授業を受けているのはかわいそうじゃないのかな?」」



私が自信をもって答えられたのは、そういう「古い学校と古い教育」を基にした質問だった。



「この子の性的自立のために、ふつう学級で何が学べるのか?」

今まで、そんな質問はなかった。



高校の相談会で、「受検に失敗したら傷つくんじゃないか」という質問には、「失恋とか、親がどうにもしてあげられないこともあるよね」と、そんな言い方はしたことがある。

この本には、その「失恋」についてもきちんと書いてある。


      ◇

◇ 《失恋とどう向き合うか》

 恋愛を学ぶ上で避けて通れないのが「失恋とどう向き合うか」という問題です。

恋愛をするということは、決して楽しいことばかりではありません。

失恋するリスク、それによって全人格を否定されたようなショックを受けるリスクを背負うことを意味します。

恋愛の美味しいところだけをつまみ食いすることは誰にもできません。

振られた相手をいくらしつこく追いかけても、相手の気持ちが変わることはまずありません。

失恋を「貴重な学びの機会」ととらえて、他の人が失恋をどう乗り越えていったのかを仲間同士で話し合うことができれば理想的でしょう。

支えてくれる家族や友人、周囲の大人の存在の大切さが分かるときでもあります。


(「障がいのある人の性  支援ガイドブック」坂爪真吾 中央法規)


      ◇


これを読んでいて、私は「失恋」の文字が「0点」に見えた。


《0点とどう向き合うか》

《ふつう学級》を学ぶ上で避けて通れないのが「0点とどう向き合うか」という問題です。

《ふつう学級》をするということは、決して楽しいことばかりではありません。

0点というリスク、それによって全人格を否定されたようなショックを受けるリスクを背負うことを意味します。

ふつう学級の美味しいところだけをつまみ食いすることは誰にもできません。

0点の答案用紙をいくら見つめても、破っても、点数が変わることはまずありません。

0点を「貴重な学びの機会」ととらえて、他の人が0点をどう乗り越えていったのかを仲間同士で話し合うことができれば理想的でしょう。

支えてくれる家族や友人、周囲の大人の存在の大切さが分かるときでもあります。



こんなふうに、「性支援」について書かれている中身が、私には「ふつう学級の支援」についての、新しい視点を教えてくれます。
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