サボ科の記録

笑いのツボ・怒りの着火点・涙の分岐点は人それぞれ
その瞬間のヒラメキをちょこっとメモしてます(^-^)

青白い顔の男

2006-07-13 | 人間を観察
危険!危険!危険信号発令中!!
こいつはかなり危険だ。

本日11時30分頃、空になった台車を押して炎天下を歩いていた時だった。
職場の受付で何やら叫んでいる男を目撃。

ダンボの耳で男の声を拾っていると、何かしきりに批判している。
「分かってるのかぁ~?こんな事をやっていると・・・(略)・・・なるぞ!」
要するに、訳の分からない事を口走っているのだ。

男はヘルメットを持っていた。
道の反対側にその男のものらしいバイクがあった。
男は後ろを何度も振り返りながら、捨て台詞をはいていた。
あ、受付の人が笑ってしまったらしい。男を刺激してしまった。
「何がおかしいんだ、おばさん!!笑うんじゃない!」
と受付の人や警備員さんを交互に指差しながら怒鳴り散らした。

私はバイクの位置が気になっていた。
横断歩道のそばだ。
あの男もきっとそのうち渡るに違いない・・・。
あの横断歩道を渡らねば私のこの炎天下での作業が終らない。
どうぞ、あの男が近づいてきませんように・・・。

予感的中。
男は全て言い終えて満足したのか、もしくは標的を私に変えたのか、
バイクまで戻ろうとして横断歩道に近づいてきた。
げ・・・私の真横、2メートル右。
いかん、目が合ってしまった・・・。

「お嬢ちゃん、こんなところ早く辞めた方がいいよ。」
「天変地異を起こして、大変な事になるんだから。」
「悪いことは言わない。お嬢ちゃん、早く辞めた方がいいよ。」

お、お嬢ちゃん?誰に言ってんの『ボクちゃん』よぉ。(心の声)
明らかに私の方が年上だっつーの。(心の声)

もちろんそんな事は聞こえないふり。完全無視!
目を見ない、表情を変えない、動作を機敏にしない、冷静な判断。
自分に言い聞かせながら、とりあえず車が途切れるのを待つ事30秒。

「お嬢ちゃん、話せないの?話せなくなったらおしまいだよ。」
「ここのせいだ。早くこんなところ辞めた方がいいよぉ。」
こんな風に、私が視界から消えるまで男はずーーーっと話掛けてきた。

男は異常なほど手足が細く、筋肉がそげ落ちたように見える。
顔には血の気がなく、何日もお日様に当たっていないのか
幽霊のように青白い。そして、あのギラギラした目。
話している内容は支離滅裂だけど、言葉遣いは比較的丁寧だ。
薬物中毒か?
男の背丈とバイクのサイズのアンバランスさ、そして少し変わった
形状のヘルメット。
インパクトが強すぎて、脳にすっかりインプットされてしまった。
二度とコイツに会いませんように。

ご近所の皆様、くれぐれもお気をつけ下さいね。

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