サボ科の記録

笑いのツボ・怒りの着火点・涙の分岐点は人それぞれ
その瞬間のヒラメキをちょこっとメモしてます(^-^)

優先座席にて

2005-09-05 | 人間を観察
何度か見かけたことのある親子を今朝、久しぶりに駅のホームで見た。お母さんは小柄で華奢な人だった。そして、相変わらず張りつめたような疲れきった表情をしていた。お母さんに抱っこされている赤ちゃんは、最初に見かけた時よりかなり大きくなり、お母さんの1/3くらいの背丈になっていた。そして、今日もまた、ベビーカーを使っていない。

この親子を初めて見たのは数ヶ月前。肩から大きくパンパンに詰まったキルティングのバッグを下げ、赤ちゃんをしっかりと前に抱いたお母さんが隣の車両から移ってきた。バッグの中に入っていたのは、医療用器具とチューブ。よく見ると赤ちゃんの鼻にはチューブが繋がっていた。その物々しい装備に、優先座席に座っていた一人の女性が思わず席を譲った。ちょうど二席分空いた優先座席。人によっては、自分と赤ちゃんで二席平気で座る人もいる。なのにそのお母さんは、重い医療器具の入ったバッグまで自分の方に引き寄せて何とか空席を作ろうとしていた。そこまでしなくても・・・そう思った人は私だけじゃなかったと思う。

このお母さんはきっと、人の何十倍も努力している人なんだろうな~と思う。だけど、時には人の親切にどっぷり乗っかったっていいのにね。意地になって『自分だけで何とかするんだ!』っていうオーラが、身近な人たちさえも遠ざける結果にならないといいのだけれど・・・。

これまた、余計なお世話なんだろうけど・・・。

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