60からのつれづれ日記

6回目の年男、現在は月20日ほど、午前中3時間ほどのパートでのんびりと仕事をさせてもらっています。

東温市の牡丹園

2016-04-25 19:22:28 | 日記
新聞で東温市にある牡丹が見頃という記事をみつけたので午前中に用事を済ませ、午後から
出掛けることに。午前中は10時過ぎに小雨がぱらつく生憎の天気でしたが、雨も一時で
曇天ではありましたが初めての場所ということでカメラを持参。ホームページで調べて見ると
川内インターを降りた所の11号線をしばらく桜三里の方に走って農協の信号を右折。県道
210号線を井内峠に向けて走ること約15分ほどで目的地到着。

この「井内牡丹園」は永井さんという方が過疎の進む村を活性化したいう思いで一念発起。
早期退職をして減反の棚田に牡丹の植樹を始めます。平成9年には茅葺きの農家を改装して
「ぼたん茶屋」を開設。さらに平成20年に東温市がどぶろく特区の認定を受けたことにより、
井内地区の棚田米を使ったどぶろくの製造販売を開始。これを機会に「ぼたん茶屋」は農家
レストランとして蕎麦や猪料理などを提供するようになったとあります。

新緑の静かな山間にひっそりと佇む牡丹園は棚田と相俟って落ち着く空間で癒されます。
個々の牡丹は若干盛りを過ぎた?!ものもありましたが、まだまだ見頃でそれぞれ花の色を
お互い主張し合うように咲き誇っています。古くから美しい女性を例えて「立てば芍薬、
座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉がありますが、たおやかな曲線美を重ね合わせ、
艶やかな色合いの牡丹は日本美人の象徴なのかも知れません。
西条の法安寺の境内に咲く牡丹は何回も見に行ったことがありますが、この棚田に咲く牡丹は
またそことは趣が違っていて回遊しながら周りの山里の風景を満喫出来る良さがあります。

これからゴールデンウィーク。藤やツツジ、バラなどの季節の花を求めて多くの人出が
予想されます。
花鳥風月、雪月花など日本人と自然の関わり。それらが日本の芸術文化の根っこにあるような
気がします。絵画の世界では琳派と呼ばれる俵屋宗達、尾形光琳、狩野派の狩野永徳、探幽、
さらに狩野派と双璧を成す長谷川等伯等々、怱々たる人材が思い浮かびます。
昨晩はNHKの夜9時からNHKスペシャル「若冲 天才絵師の謎に迫る」という番組を
見れなかったので録画をしています。どうやら今年が伊藤若冲生誕300年ということで
その人物の特集です。「私の絵は千年後に理解される」という謎の言葉を残した江戸時代の
天才絵師・伊藤若冲。顔料の数も限られ照明もない江戸時代に、圧倒的に鮮やかな絵を描けたのは
なぜか?その絵の手法や技術の謎に迫るという内容で楽しみであります。

話がそれましたが、これからも四季折々の草花を愛でて日常の雑事を忘れ、感性をリフレッシュ
して行きたいものです。


里山の静かな環境の中、田植えを待っている棚田群。日本の原風土がここにあります。


同上。手前の傾斜地に牡丹園があります。


坂道を少し歩くと牡丹茶屋が見えて来ました。


ちなみに牡丹の花言葉の「風格」「富貴」は、絹のように薄く大きな花びらが幾重にも重なり、まり状にまとまったその重厚な花姿にちなむそうです。


紅色の大きな牡丹。


こちらはピンクと白色がミックスした柔らかな印象。


どぶろく特区を生かしどぶろくを製造販売。「ながい」という商品名で販売されているようです。


白い牡丹は珍種「ホワイトポラリス」とありました。


フクロウが牡丹園の見張り番でしょうか?不届きものがいないか?!睨みを利かせています。


緑の葉に赤や黄色、ピンクの花弁が引き立ちます。


黄色の牡丹が凛として咲き誇っています。


もう一度、棚田の風景を。何故か気持ちが落ち着くのは日本人のDANなのでしょうか。