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JR中央線と京王井の頭線が交わる、吉祥寺駅から南へすぐの所に、井の頭公園があります。桜の大木が公園内を埋め尽くし、神田川の源流となる湧き水が流れ、古くは徳川家康の時代から鷹狩の場所となっていました。また公園内の広大な池にある井の頭弁才天は、弁才天としては都内では比較的大きな社殿を持ち、江戸名所図絵などにもその様子が描かれています。ただ、この近辺に戦時中、軍事飛行機製造工場の中島飛行機工場があった為、都心から離れているにも関わらず、都心の西端の町、八王子と共に比較的大きな空襲があったため、昔を凌ぐような建造物などは無い町です。
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焼き鳥屋の老舗、いせやの公園口店は古くて、特に一階は中国の屋台みたいですが、御殿山にあるもう一つの店舗は改装して上層階はマンションに。(2012年より、公園口店も改装のため取り壊しが決定しました。)
花見のシーズンでなくても何かと人が集まり騒々しい井の頭公園ですが、実は閑静な場所もあります。そこは井の頭公園の西の階段脇にある「旅荘和歌水」という所です。
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駅の近くでありながら、郊外の静けさ。近くには料亭やフランス料理屋もあります。
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入り口に雅な小庭で心づくしのおもてなし。(常識的にお一人様はX)
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この和歌水、終戦後井の頭公園周辺は、池をぐるりと囲む形に、連れ込み旅館だらけだったと言いますが、その数少ない生き残りです。しかし連れ込み旅館というのは俗称で、「旅荘」「ビジネスホテル」「観光旅館」などと、一応は旅館業の形態を取っていることを政府にアピールしなくてはなりません。
和歌水と同じ敷地には、これまた物々しい「井の頭ホテル」がそびえます。これは何処から見てもラブ○です。
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昨今は地方のドライブウエイでもなかなかお目にかかれない中世のお城型をしたラブ○、出来た当初の近隣住民の当惑は凄いものがあったと思われますが・・・。
『最高設備と景観』と何気に高級志向を売りにしてます。観光の文字まで見えます。生まれも育ちも根っからのスベタが「あたいはこう見えても育ちだけはいいんだよ!」と見栄を切るのは人に限らず建物も同じです。
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井の頭の池に浮かぶこのスワン・・・どの娘も器量よし。
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