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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
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俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五体俳句650「骨盤のあたりで泳ぐのは夕陽」(『世紀末の小町』19920)(大西泰世)

2024-05-28 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句650・骨盤1・大西泰世03・2024-05-28(火)
○「骨盤のあたりで泳ぐのは夕陽」(『世紀末の小町』19920)(→大西泰世03)
○季語(泳ぐ・晩夏)(「→575筆まか勢」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけこせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:今日は「骨盤(528)の日」。夕暮れの海か。プールの窓から射しいる夕陽か。「あたり(辺り)」という名詞。場所・数量などをはっきり示さずに、婉曲に言い表す語。婉曲風味が出るので俳句では好んで使われるようだ。下記Pickup119で挙げてみる。

■Pickup119「あたり」使用俳句18句(2024-05-28)
01歩道橋の天辺あたり月恋し」(『潟風』2012)(鎌田透次)(挿絵俳句)

02寒燈の蒼きあたりをゆかんとす」(白木忠)(色彩156)

03帽脱ぎし君があたりや風光る」(佐藤春夫)(好きな一句)

04井戸やそのあたりの●雑草や生れた家」(河村みゆき)(五感197嗅覚35)

05盲腸のあたりで手毬ついてをり」(『だぶだぶの服』2012)(大石雄鬼)(五体208)

06夕立のあたりより来る電話かな」(茅根知子)(好きな一句)

07薔薇置きしあたりの闇の深くなる」(抜井諒一)(好きな一句)

08ひもろぎのあたり霞を濃くしたり」(水田清子)(好きな一句)

09春の空麒麟の首のあたりより」(石河義介)(好きな一句)

10捨て桑のあたりより山春の雪」(古田紀一)(好きな一句)

11新藁を干してあたりも乾きけり」(『花種』2014)(柴田多鶴子)(五感403乾感2)

12早退の子は雪原のあのあたり」(『針の峰』1998)(照井翠)(特集457学校俳句2)

13花篝の再のあたりに点火せよ」(『道界』2020)(鎌田透次)(挿絵俳句)

14梟の声するあのあたりが昔」(『やよ子猫』2013)(照屋眞理子)(好きな一句)

15観音の肩のあたりの冬日かな」(上迫和海)(五体516肩2)

16たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」(坪内稔典)(例句)

17公魚の萌黄色なる背のあたり」(音羽紅子)(色彩607萌黄色1)

18雛段のありしあたりの余音かな」(鈴木アツ子)(好きな一句)

19どくだみの辺りの暗さいつも同じ」(伊藤通明)(好きな一句)

20冬虹の根元辺りが法隆寺」(西谷剛周)(好きな一句)

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