俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●次元俳句410・渦(空間)2・佐久間法師1・2018-12-16(日)

2018-12-16 04:56:00 | 次元俳句

●次元俳句410・渦(空間)2・佐久間法師1・2018-12-16(日)
○「渦まきに吸はるゝ蟲やちる柳」(「ホトトギス雑詠選集」1941)(佐久間法師1)
季語(ちる柳・仲冬)(「俳句201609」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3 →俳人一覧(うえかきくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもや~)】

【鑑賞】:この俳句の小景は動いている。水の渦に廻りながら吸い込まれる虫と、散る柳。それだけしか提示されていないが、渦から柳へと、柳から柳の空へと広がる。

 

佐久間法師(さくまほうし)(1878~1930)
○好きな一句「畑に捨てし下駄の目鼻や陽炎へる」(「ホトトギス雑詠選集」1938)2
季語(陽炎・三春)(引用同上)

【Profile】:福島県出身。郷里の小学校の代用教員にはじまり、職業は転々として変わり、勤務地も福島、東京、北海道また東京と移動、晩年は正木不如丘の知遇を得て長野県の富士見高原療養所に事務を執った。福島新聞記者時代に矢田挿雲に俳句を学び、→高浜虚子に師事、「ホトトギス」に拠った。重厚な写生を得意とし、多くの編を同誌に発表。1919年選者であった福島新聞俳壇の投句者を中心に細道会を結成し「細道」を創刊、第71号で廃刊となるまで主宰した。

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