俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●次元俳句389・背後(空間)9・勝峰晋風1・2018-7-22(日)
○「白栄やうしろ向なる艀人」(勝峰晋風1)
○季語(白栄・晩夏)「シロハエヤウシロムキナルハシケビト」※白栄=白南風(しろはえ):梅雨が終わり空が明るくなった頃、南東方面から吹いてくる夏の季節風。暗い梅雨空に吹く南風を黒南風というのに対して、梅雨明けの明るい空に吹く風を白南風という。(「→きごさい歳時記」より)【→次元俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:梅雨の明けた明るい海原に吹く白南風。艀で作業をする漁師の後ろ姿が見える。
●勝峰晋風(かつみねしんぷう)(1887~1954)
○好きな一句「大屋根や桐を透して夏の月」2
○季語(牡丹・初夏)(→「e-短冊ドットコム」より引用)
【Profile】:東京都出身。俳人・俳文研究家。新聞記者を15年ほどした後、伊藤松宇に師事し、俳誌「黄橙」を主宰した。
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特集「無季・夏の『背後』俳句」6句
01「→墓のうらに廻る」(尾崎放哉)(無季)『大空』(1926)
02「→精錬所もうしろに見えて麦の秋」(河東碧梧桐)(麦の秋・初夏)
03「→振り向けば分子にもどる螢かな」(蝶丸)(螢・仲夏)
04「→青水無月墓のうしろは甲斐の山」(角川源義)(青水無・晩夏)
05「→ビヤホール背後に人の増えきたり」(八木林之助)(ビヤホール・三夏)
06「→サイダー売一日海に背をむけて」(波止影夫)(サイダー・三夏)『新版俳句歳時記夏の部角川書店編』(1977)