俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。
◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●方法俳句389・動逆転6・花尻万博1・2018-7-28(土)
○「薄西日チエロに抱かれて女鳴り」(『現代俳句精鋭選集Ⅰ』2000)(花尻万博1)
○季語(薄西日・晩夏)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:「動逆転」俳句第6弾。チェロは女性にはやや大きい楽器。高い演奏技術でチェロを奏でているのだが、はからずもそのチェロに自らが共鳴してしまったのだ。
●花尻万博(はなじりかずひろ)
○好きな一句「網戸入れ波おとなしき日暮れかな」(『現代俳句100人20句』2001)2
○季語(網戸・三夏)(→「575筆まか勢」より引用)
【Profile】:1970年和歌山県出身、在住。「梟」所属。→加舎白雄207回忌全国俳句大会東信俳句協会賞。1998年度NHK学園全国俳句大会若い世代奨励賞。2013年第7回詩歌句協会俳句特別賞。2014年第2回→攝津幸彦記念賞受賞。
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特集-これまでの「動逆転」俳句5句
「→ひとづまにゑんどうやはらかく煮えぬ」(桂信子)(ゑんどう豆・初夏)『月光抄』(1949)
「→秋雨の瓦斯が飛びつく燐寸かな」(中村汀女)(秋雨・三秋)『汀女句集』(1944)
「→花冷えの壷が吸ひこむ母の息」(桂信子)(花冷え・晩春)『新緑』(1974)
「→おぼろより絵馬のいろどり近づきぬ」(石寒太)(おぼろ・三春)
「→花も亦月を照らしてをりにけり」(今井肖子)(花・晩春)『花もまた』(2013)