俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。
◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●色彩俳句389・多色2・山岸由佳1・2018-7-25(水)
○「七色の仮想空間消えて蟬」(現代俳句新人賞平成27年度第33回受賞作品「仮想空間」30句中の1句)(山岸由佳1)
○季語(蟬・晩夏)(→「現代俳句協会」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:まず「虹」を「七色の仮想空間」という12文字の語句に置き換えます。これは季重なりを回避するためだけではなく、いわば、虹の立体化です。その立体が崩れたあとに蟬声の出番となります。
●山岸由佳(やまぎしゆか)
○好きな一句「猫のこゑ完成近き虹の下」(「仮想空間」30句中の1句)2
○季語(虹・三夏)(引用同上)
【Profile】:1977年生まれ。2009年「炎環」入会、→石寒太に師事。2012年 「炎環」新人賞受賞。「炎環」同人、同人誌「豆の木」参加。2012年、炎環新鋭叢書シリーズ5『風』に参加。2013年「炎環賞」受賞。「仮想空間」30句により2015年度第33回現代俳句新人賞受賞。