俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●次元俳句085・短(空間)01・岡本差知子・2012-07-08
○「駅弁の箸みじかくて戻り梅雨」(岡本差知子01)
季語(戻り梅雨・夏)
たしかに駅弁の割り箸の寸法は短くてやや食べにくいのですが、そこにまた旅情を感じます。車窓にはには戻り梅雨の雨の雫がたれています。前回の「短」は「→石蕗の花言葉短くあたたかく」(徹)の時間的な短さでしたが、今回は空間的な短さです。
○岡本差知子(おかもとさちこ)(1908~2003)
代表句「紅蜀葵わが血の色と見て愛す」02
季語(紅蜀葵・夏)
大阪生まれ。1936年「火星」創刊時より俳句をはじめ、1942年、主宰の岡本圭岳と結婚。圭岳は→正岡子規選を受けた日本派俳人で大阪で活躍。圭岳没後の1971年より主宰を継承、長女山尾玉藻が副主宰に。