俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五体俳句015・胸02・石塚友二
○「野分いま渡りつつあり胸の上」(石塚友二01)
季語(野分・秋)
草の野を分けて吹く秋の強風のことを「野分」といいます。台風なども野分といえるでしょう。作者は眠りにつこうとしています。外は野分の風で荒れた天気です。自分の胸の上を野分が渡っていくようです。
○石塚友二(いしづかともじ)(1906~1986)
代表句「百方に借あるごとし秋の暮」02
季語(秋の暮)
新潟県生まれ。高等小学校卒業後しばらく実家の農業に従ったが、1924年上京。→水原秋櫻子の「馬酔木」に投句する。東京堂勤務のかたわら→横光利一に入門、文芸に志す。東京堂退社後、1943年小説『松風』で池谷信三郎賞。1937年、→石田波郷を主宰として創刊された『鶴』に参加。1969年の波郷没後、継承して主宰。