俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句016・質感(重)01・石川桂郎
○「塗椀に割つて重しよ寒卵」(石川桂郎01)
季語(寒卵・冬)
寒卵は、産卵数が少なく栄養もあり日もちがいいとされます。漆黒の塗椀に寒卵を割り入れました。卵はぬるりと椀におさまり、手にその重さを感じました。
○石川桂郎(いしかわけいろう)(1909~1975)
代表句「遠蛙酒の器の水を呑む」02
季語(遠蛙・夏)
東京三田出身。家業の理髪業に従い1941年廃業。1934年より俳句を始め、37年→石田波郷の『鶴』に拠り、39年→横光利一の門をたたき小説を学ぶ。『俳句研究』『俳句』の編集長を経て『風土』主宰。1973年の『風狂列伝』により第25回読売文学賞。1975年『高蘆』以後の作品により第9回蛇笏賞受賞。
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石川桂郎掲載句
2014/07/21 03土用太郎一日熱き茶でとほす(土用太郎・夏)〈五感・熱感〉