俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五体俳句016・あぎと01・飴山實
「うつくしきあぎととあへり能登時雨」(飴山實01)
季語(時雨・冬)
「あぎと」とは「顎(あご)」の古語です。今回の五体俳句は「顎」です。能登に時雨が降っています。そのなかで美しい顎の女性とすれ違いました。古語の響きが生きている句です。
○飴山實(あめやまみのる)(1926~2000)
代表句「釘箱から夕がほの種出してくる」02
季語(時雨・冬)
石川県小松市出身。応用微生物学者。1950年、京都大学農学部卒業。1969年、山口大学農学部教授。1990年、山口大学を定年退職、関西大学工学部教授。第四高等学校在学中の勤労動員中に芭蕉七部集を読み俳句をはじめた。高校在学中の1946年より「風」に投句、→沢木欣一に師事。→安東次男に兄事。戦後→芝不器男の句に傾倒、鑑賞や伝記を研究。同人誌時代の『風』を経て、無所属。1993年より2000年まで朝日俳壇選者。
飴山實掲載句
2012/09/10 03勉強の音がするなり虫の中(虫・秋)〈五感・聴覚〉