俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●方法俳句016・当然01・巌谷小波
○「炉開や宇治から届く宇治の水」(巌谷小波01)
季語(炉開・冬)
炉を開く今日この頃、宇治から届きました。宇治の水が。
いわば、「あたりまえ」のことが17文字のなかで、あえて言われるとなぜか「なるほど」とうなってしまいます。そこには厳然として逃れられない、あたりまえの「因果」が存在しているのです。
○巌谷小波(いわやさざなみ)(1870~1933)
代表句「茶碗酒どてらの膝にこぼれけり」02
季語(どてら・冬)
東京生まれ。小説家。父は書家の一六。幼時から文学に親しみ、ドイツ語も学ぶ。1887年硯友社に参加して小説を発表。同年、杉浦重剛の称好塾に入り大町桂月・江見水蔭を知る。1891年『こがね丸』を発表し、以後児童文学に力を注ぐ。後年は早稲田大学講師、文部省の各種委員などを歴任。『日本昔噺』『世界お伽噺』など童話の編纂も多い。