俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句015・聴覚07・原子公平
「虫しぐれ裏声悲しくなる酔歌」(原子公平01)
季語(虫しぐれ・秋)
「聴覚」は「虫しぐれ」と「酔歌」の両方をとらえています。大勢で唄う酔歌ではなく、おそらく一人の酔っぱらいが唄って酔歌でしょう。その声が裏返っていることに悲哀を感じています。
○原子公平(はらここうへい)(1919~2004)
代表句「水温むうしろに人のゐるごとし」02
季語(水温む・春)
本籍地は青森市。北海道生まれ。北朝鮮の元山中学、旧制三高を経て、東大仏文科を卒業。→加藤楸邨の「寒雷」に拠る。戦後→沢木欣一らと「風」創刊。岩波書店、小学館に勤務。昭和47年から「風涛」主宰。
原子公平掲載句
2014/04/11 03春愁や一升びんの肩やさし(春愁)〈特集・数詞の一〉