俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五体俳句019・頬・渡辺白泉
○「わが頬の枯野を剃つてをりにけり」(渡辺白泉01)
季語(枯野・冬)
頬の髭はいかにも枯野のおもむきがあります。ましてや歳をとってくると白髪混じりの髭。まさしく枯野そのものです。その髭をざりざりと剃っています。
○渡辺白泉(わたなべはくせん)(1913~1969)
代表句「戦争が廊下の奥に立ってゐた」02
季語(枯野・冬)
東京生まれ。慶大経済学部本科卒。1933年「馬酔木」に投句。翌年「句と評論」同人。1937年「風」を発刊。翌年「広場」に関係し、「京大俳句」に加盟。1939年「天香」創刊に参画。同年検挙され執筆禁止。戦後も俳句雑誌には深く関わらず、俳壇の外にあって作句した。
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渡辺白泉掲載句
2011/05/04 03あまりにも石白ければ石を切る(無季)〈色彩・白〉
2012/08/15 04赤く青く黄いろく黒く戦死せり(無季)〈色彩・多色〉
2012/07/04 05夏の海水兵ひとり紛失す(夏の海)〈特集・言葉(水)〉