これは何の気なしにジャケ買い。わたしは晩年の美空ひばりのイメージしかない人なんですが、声だけ聴いていたら、一瞬誰だかわからないです。よい! . . . 本文を読む
個人的には、『風の盆恋歌』の作者というより、『絢爛たる影絵 小津安二郎』の筆者という印象だし、在りし日の松竹大船の語り部というか、松竹大船の巨匠たちと大島渚ら松竹ヌーヴェルヴァーグを繋ぐ存在、映画『彼女だけが知っている』の監督というイメージですかね。ご冥福をお祈りいたします。 . . . 本文を読む
そんなに聞き込んだとまではいかないんだけど、一応それなり聞いてました。ニュース記事に出てきた写真がカラフルなセーター姿で「おお、前衛というよりポップ」って思ったのはわたしだけでしょうか。ラジオなんかで追悼番組とかあるのなら、聞いてみたいな、識者の意見と一緒に。 . . . 本文を読む
午前中用事があったんで、2時半の回に行ってきました。「壺坂霊験記」です。当初行く予定じゃなかったんですが、渡辺保さんの劇評の「片岡家の『壺坂』」を読んで俄然興味が湧き、行くことにしました。「文楽ならともかく、歌舞伎の「壺坂」なんて…」となめていたわたしですが、なかなか今回勉強になりましたよ。しかし、鑑賞教室だと観にきてる学生が苦手なんですよね~。わたしみたいなお客さん、3階には結構いたみたい! . . . 本文を読む
今年は5月から暑くて、暑さに弱いわたしなんかは早くも帽子を愛用しています。ところで、「夏帽子」って季語にもなっていますが、結構不穏な言葉だったりするのかも。車谷長吉の「夏帽子 頭の中に 崖ありて」(車谷長吉句集)なんて句もありますしね~。 . . . 本文を読む
今度文芸坐でも特集が組まれるみたいですが、川島雄三が45歳の若さで亡くなったのが6月11日。川島が嫌ったらしい同郷の太宰治の命日が6月13日(桜桃忌)。不思議なものですね~。忘れ去られてほしくない監督です。 . . . 本文を読む
絶版になっている本なので、興味のある方は図書館で借りるか古本を入手して読んでほしいところですが、日本のドキュメンタリー映画界のレジェンド小川紳介(故人)に対する批判が『ノンフィクションを書く!』という本に出ているのを最近になって知りました。なかなか辛辣なんですが、6~70年代の独立プロやドキュメンタリー映画界の状況がよくわかって勉強になりました。ちなみに批判しているのは吉田司さん。
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先日、永井龍男の『青梅雨』という短編について書いたついでで、同じ作者の短編『冬の日』を読んだのですが、義理の母と嫁を亡くした婿との愛と別れを描いた作品なんですよね。で、思い出したのは、林芙美子の短編で義理の父と息子の嫁の過ちを描いた『河沙魚(かわはぜ)』という作品があったなと。たまたま、この二人の作家って、同い年なんだけど、男女の差なんですかね。全然印象が違う。もっとも、週刊誌的な「禁断の愛」って感じじゃなくて、日常のなかに関係を描いているところは共通してますが・・・。ということで、簡単な感想のみ。 . . . 本文を読む
たまたま、立川ぜん馬と立川談四楼のやった「浜野矩随(はまののりゆき)」のCDを最近手に入れて聞いていたんですが、立川志らくのこの噺も実は二回ナマで聴いたことがあり、おまけに立川談笑がこの噺を解説しているページまで発見して、思ったんです。談志の弟子って、じつはみんな圓楽のファンだったんですか?ってね。 . . . 本文を読む
先日記事にした通り、アルコール解禁になりまして、いろいろお酒を楽しんでおります。なかでも、最近はウィスキーとラム酒。ウィスキーはシングルモルトのボウモアとか響17年でラム酒はコレですね。人に勧められて飲んだらハマってしまった…。 . . . 本文を読む
暑い日が続きますが、ぼちぼち梅雨ですかね。で、梅雨がらみの小説というと、永井龍男の『青梅雨(あおつゆ)』というのが有名で、あの白洲正子をして、「何もいうことができない程の名文家」と言わせた永井龍男。確か池田満寿夫や村上龍の芥川賞受賞に反対した守旧派(?)としても記憶されるけど、あんまり好きじゃないんですよね、この小説。というわけで、世評の高いこの小説に異論があるのは、わたしみたいな半端者だけかと思っていたんですが、二人の大物作家がチラッと批判っぽいことを書いていて、少しホッとしました。ま、独り言だと思って聞いてください。 . . . 本文を読む