切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

6月11日は映画監督川島雄三の命日です(雄三忌)

2015-06-11 20:16:49 | アメリカの夜(映画日記)
今度文芸坐でも特集が組まれるみたいですが、川島雄三が45歳の若さで亡くなったのが6月11日。川島が嫌ったらしい同郷の太宰治の命日が6月13日(桜桃忌)。不思議なものですね~。忘れ去られてほしくない監督です。

『幕末太陽伝』が一番有名だし、嫌いじゃないんだけど、よく出来過ぎているんで、この人らしい茶目っ気のもっと出ている作品がわたしの好みです。
 

・還って来た男(長編デビュー作 織田作之助原作 トリュフォーっぽい)
・とんかつ大将
・学生社長(この一見大船調っぽい2本は、彼のスピード感を象徴している。)
・愛のお荷物(北原三枝が魅力的。石原まき子さんに川島を語ってほしいな。)
・あした来る人
・洲崎パラダイス 赤信号(ヌーヴェルバーグっぽい空気感。)
・貸間あり(藤本義一曰く最高傑作。わたしも好きです。淡島千景が素敵。)
・女は二度生まれる
・雁の寺
・しとやかな獣(大映での3作品は鉄板ですが、やはり若尾文子抜きでは語れない。)
・接吻泥棒(石原慎太郎原作でかつ出演。『まれ』にも出てる!草笛光子さんが素敵。
・夜の流れ(この映画の山田五十鈴は怖かった!成瀬巳喜男と共同監督)
・縞の背広の親分衆(こういう他愛のないものもやはり持ち味。)


と、列挙してみたら、意外と平凡か…。散漫な東宝作品に比べて、日活時代は見直すと一番充実しているかも。今村昌平チーフ助監督がよかったんですかね~。

川島監督の逸話なら、録音技師橋本文雄さんの『ええ音やないか』が一番良いですね~。

ということで、取り留めもありませんが…。

日活100周年邦画クラシック GREAT20 洲崎パラダイス 赤信号 HDリマスター版 [DVD]
クリエーター情報なし
Happinet(SB)(D)


愛のお荷物 [DVD]
クリエーター情報なし
Happinet(SB)(D)


ええ音やないか―橋本文雄・録音技師一代
クリエーター情報なし
リトル・モア
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ノンフィクションを書く!... | トップ | 夏帽子をめぐって »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカの夜(映画日記)」カテゴリの最新記事