そんなに好きな噺家ではないんだけど、記憶力の限界に挑む齢70の新作派落語家の生きざまを見た気がして、なかなか感動しました。しかし、ちょっと身につまされるな、記憶力の問題は…。
落語界のアルバート・アイラーじゃないけど、ただでさえ保守的なジャンルの落語の世界で、前衛派(この言葉自体が古いか…)としての生きざまを貫き、新作を作らなくなったら新作落語家として終わりとまで言い切るこの人の姿勢には、頭が下がる気がしましたね。
老いと闘った落語家といえば、夏目漱石が贔屓にしていたことでも知られる三代目柳家小さんなんかもいますが、やはり晩年の高座は悲惨だったらしい。
談志も「芝浜」の途中が出てこなくなった映像がNHKのドキュメンタリーでありましたが、この人も失敗を収録させてオンエアさせる素っ裸ぶりが、やはり大物。
三遊亭白鳥や春風亭昇太が称賛するだけの器だと思いました。
新作は憶えるべき固有名詞も多くて大変らしいんですが、斯いうわたしもかつてはソラで出た映画関係のタイトルやら俳優の名前が出てきづらくなり、情けない毎日です。しかも、円丈みたいに70歳なんて年じゃあないのにね~。なので、任天堂の『鬼トレ』使って、自主トレしたりしてますが、やはりなかなか…。
で、話を戻すと、高座にタブレットを持ち込む開き直りが、出来そうでできない思い切りだと思いました!「大仏餅」で絶句して引退した八代目桂文楽だったら考えられないところだけど、わたしは円丈の生き様の方を支持するな~、今の気分としては。
ということで、ささやかな感動の記念としてこの記事をUP!
PS:以前読んだ『御乱心』という本で、なぜ先代圓楽が圓生になれなかったかよくわかった気がしました。落語界内幕物としては忘れられない一冊かな。
落語界のアルバート・アイラーじゃないけど、ただでさえ保守的なジャンルの落語の世界で、前衛派(この言葉自体が古いか…)としての生きざまを貫き、新作を作らなくなったら新作落語家として終わりとまで言い切るこの人の姿勢には、頭が下がる気がしましたね。
老いと闘った落語家といえば、夏目漱石が贔屓にしていたことでも知られる三代目柳家小さんなんかもいますが、やはり晩年の高座は悲惨だったらしい。
談志も「芝浜」の途中が出てこなくなった映像がNHKのドキュメンタリーでありましたが、この人も失敗を収録させてオンエアさせる素っ裸ぶりが、やはり大物。
三遊亭白鳥や春風亭昇太が称賛するだけの器だと思いました。
新作は憶えるべき固有名詞も多くて大変らしいんですが、斯いうわたしもかつてはソラで出た映画関係のタイトルやら俳優の名前が出てきづらくなり、情けない毎日です。しかも、円丈みたいに70歳なんて年じゃあないのにね~。なので、任天堂の『鬼トレ』使って、自主トレしたりしてますが、やはりなかなか…。
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