ブラジル戦よりは良かった。世界レベルのスピードに慣れたのか、課題を修正したのかはわからないが、守りが機能して「善戦」した。ただし、エース格のエデン・アザール抜きの相手に対してだけど。
日本は前からボールを奪いに行き、元気な内は多少あわてさせることはできたが、時間の経過と共にしっかりつながれ攻められた。個々の選手のスキル、戦術眼、フィジカル 、経験値の全てでベルギーが上回っていた。
ベルギーは組み立てる時のパススピードが早く、精度が高い。すごいアイディアがあるわけではないが、変化を与えることのできる選手が何人かいた。特にデブルイネが絡むとチャンスになる。これでドリブルが武器のアザールがいたらどう攻め方が変わるかみたかった。
守りは特に「すごい」とは感じなかった。(メンバーが同じかどうかわからないか)メキシコに3点取られている。その相手に日本は0点。組み立ても崩しもシュートを枠内に打つこともできなかった。
日本は数少ないチャンスに、確実にゴールを奪える技術(特にラストパスの精度)と決定力がない。レベルが低いといってしまえはそれまでだが、海外組も国内組も明らかに以前よりレベルは上がっている。ただ4大リーグで優勝を争えるチームにレギュラーで出れるほどのレベルにはなっていないし、これからも難しい。
サッカーは攻めでも守りでも、相手を困らせることが必要。強いチームと戦う時は特にそう。ハリルは、相手を研究して戦い方を細かく指示してるみたいだが、もう一歩先をいくアイディアがない。先発メンバーもフォーメーションも選手交代も、こちらの想像を越えない。ゲーム展開やゲームの流れを変えるような選手交代ができないからつまらない。
個が世界のトップクラスになれない中では、相手(世界)を驚かすような戦法、戦術を考えられるような監督でないと、強いチームに勝つのは難しい。ハリルは何が足りないか(例えばデュエル)を教えてくれる監督だけど、日本を世界で勝たせることのできる監督じゃない。
ワールドカップは、相手に恵まれた場合は予選グループを突破して、決勝トーナメント1回戦で敗退。そうでない場合は、善戦したが敗退というイメージしかできないなぁ。