強さの順と達成可能なワールドカップの目標。ブラジル(優勝) 〉ベルギー (ベスト4) 〉日本(ベスト16)。ま、こんなものだと思う。
日本とベルギーを比べると差がある。個のフィジカルの強さ、判断力、基本技術の精度。ベルギーとブラジルを比べても差がある。やはり個の部分。技術の幅とアイディア。
小さい頃から積み上げてきたものの差。ヨーロッパと南米と日本の差は、国民性や文化や歴史や環境や指導の差。
ゲームに勝ちたい。ゴールしたい。シュートしたい。相手を抜きたい。相手のボールを奪いたい。ボールを渡すものか。シュートを打たせるものか。ゴールさせるものか。負けるものか。あきらめないぞ。サッカーはその気持から生まれてくるプレーがベース。自分で考えて努力する。教わるものではない。
相手をバカにしてやろう。相手をだましてやろう。観客を驚かせてやろう。その気持ちから生まれてくるプレー。南米はこの気持ちを持って1人1人が工夫や発想をするから、面白い個が育ってくる。
日本では、相手にボールを奪われないためのトラップやドリブル、ボールを奪われないための身体の使い方、ボールを奪うための身体の入れ方、フィジカルを強くすること、判断力やパスの精度を上げること、相手とのかけひき、ヘディングやキックは「大切ではない」か「小さい頃ははやらなくてもいい」とされている。(世界で戦った経験のある選手が指導者になったり、外国人の指導者が増えたりして、少しずつ変わり始めているようだけど。)
岐阜県では、教えてもらわないとうまくならない。やらされないと強くならない。ボールタッチが柔らかくドリブルが上手い選手がいい選手という(なぜか絶対的な)評価の基準がある。そのため小さいころはコーンやマーカーを使ってのボールタッチやドリブルばかりする。トップチームになると、決まったボールの動かし方を覚える。
これではサッカーが上手い選手が育たないし、サッカーが強い国にもなれないな。