少しみて感じたことが、「あわてすぎ」。この場合の「あわてる」には2つの意味がある。1つは敵のプレッシャーを感じて、急いでプレーをする。1つは前にばかりプレーをする。どちらにせよ、簡単にボールを失うことが多くなる。
仲間が「落ち着け」とか「あわてるな」と声をかけるだけで、普通にプレーができる。指導者は、「敵を怖がってはサッカーができない」ことや「前へ急ぐ必要はない」ことを伝えたり、「自信」をつけてあげられるとあわててプレーすることが少なくなる。
次に感じたことが、「選択肢」がない。言いかえると、(あわてているからかもしれないが)「前しかみていない」。前に味方がいたら、その選手にパスをする。味方がいなかったら、前へドリブルする。そのプレーの繰り返し。
パスコースが1つだったら、パスをするかドリブルをするか判断して欲しい。パスコースがなかったら、探さないといけない。周りの選手は動いてパスコースを作る。「右」「左」「後ろ」「逆」などと声を出して教えてあげる必要もある。
「攻めの目的はゴール」だけど前へ運ぶことが攻めではない。「攻めは360度」あって、「ボールを持っていれば攻め」。攻め=ボールを大切にするという意識をもつこと。
何本かみたけど、ボールがない時に首をふって周りをみたり、ボールを受ける前に後ろをみる選手はいない。プレーの基本は、周りをみて(状況を知り)、何をしたらいいか考え(目的を持ち)、判断する(プレーする)こと。何はともあれ、周りをみるくせをつけて欲しい。
身体を使うことは少しずつできるようになってきた。もっともっとできるようになるといいな。