重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

うわのそら的寸撮/縮図。

2008-06-09 | photo

■場所 / 名古屋市中区新栄 ■日時 2008.6.9 12:27:57 ■カメラ / NIKON D80 ■レンズ / SIGMA DC 18-50mm EX MACRO HSM ■データ / F2.8 1/400秒 ISO110 焦点距離18mm / シャッタースピード優先AE 中央重点平均測光

会社に程近い、ある民家です。
外壁などに若干補修の跡はうかがえますが、
それでもすでに築後40~50年は経っているでしょうか。

南側には7階建てのマンションが目の前にそびえ建ち、
陽の光が射し込むはずなどありません。

何より目を引くのは、その瓦屋根です。
大きくうねり、
たわんでいます。

すべきだった日頃の手入れを怠り、
問題があることに気付きながらも永年放置していた咎めなんでしょうね。



この家の主を、知っています。
といってももう10年近く、顔を見ていません。

すでに80歳を超えているはずの彼は、
奥さんに先立たれて以来、独り暮らしを続けていましたが、
何かの持病からここ数年はほぼ寝たきりになり、
訪問介護を受けている、という話を去年、聞きました。


この民家の、
すっかり歪んでしまって、もう全部をいったん取り壊して建て直すしかなさそうな屋根を見るたびに、
まるで、高齢化社会を迎えたいまの日本の「縮図」を見る気がしてならないのです。


--------------------------------------------------------------------------

街角のワンちゃんたち。

2008-06-08 | ぼやき
車通勤の毎朝立ち寄る名古屋市北区「名城公園」では、
しばしば「公園ネコ」にカメラを向けては当ブログにアップする私ですが、
基本的には「犬好き人間」です。

ただ、
さすがに「公園イヌ」を見掛けることはなくなったご時世だけに
ワンちゃんたちの写真を載せる機会はほとんどありません。

でも、
どこかで見かけるたびに、
ちゃんと撮ってはいるんですよ。

たとえば、



とか、




とかね。

両方とも、見つけた場所の「名古屋港イタリア村」がその数カ月後に自己破産し、
再開のメドがまだ立っていませんから、
もしかすると貴重な「お宝映像」になってしまうかも知れません。


一方こちらは



自宅近くの喫茶店の前でいつもお客を待っている「店番犬」です。
顔の向きが時々変わっているのは、
掃除の度に動かされるんでしょうかね。

ちなみに、
この喫茶店には私、
まだ一度も入ったことがありません。


ともあれ、
いずれも愛らしかったり、賢そうなワンちゃんばかりですが、

そんな街角のワンちゃんたちの中で
私が、会った瞬間に一目惚れしたのが、
静岡県磐田市のある店先に居た彼(?)です。



なんと聡明そうな顔立ち、
なんと優しそうな眼差しなんでしょうか。

もし何か心に迷うことが起きたなら、
もし何か心がささくれ立つような出来事があったなら、
もし誰かに慰めてもらいたいと思うことができたなら、

車を飛ばしてでも彼に会いに来たくなるような、
そんな慈悲深い包容力を、彼に覚えました。


それなのに……。



本当は、以上の話を書くだけで終わるつもりだったたまたま今日、

東京・秋葉原で、
ナイフを持った「狂犬」が暴れ、
何人もの人を殺(あや)めたとニュースが伝えています。


人間社会が、
荒(すさ)んでいます。


とても、残念です。
とても、悲しいです。
とても、とても腹が立ちます。


--------------------------------------------------------------------------

思いがけない発見。

2008-06-07 | つれずれ
今日、自宅の隣市に向けて車を走らせ、
境界を流れる川の、橋の上を通り掛ったときです。
思い掛けない発見をしました。




曇っていて、遠くが少し霞んではいましたが、
はっきりと分かりました。



直線距離なら10kmほどでしょうか、
家並みの向こうにそびえ立っているのは

中央手前に「ルーセントタワー」   (180m)
右に     「JRセントラルタワーズ」(245m)
左に     「ミッドランドスクエア」  (247m)
中央後方に「スパイラルタワーズ」  (170m)

――の、名古屋駅前の高層ビルです。

この4ビルが、こんなふうにまとまって見られる場所が
しかも自宅のほど近くにあるとは、今日まで知りませんでした。

晴れた日にもう一度、
こんどは望遠レンズを用意して来なくちゃね。



そして、
思い掛けないことは重なるものなんですね。

この撮影ポイントになった橋の欄干に
もう1つ、とても場違いな物を見つけてしまいました。



布で出来た、ハイビスカスの髪飾りが、
欄干にピンで留めてあったのです。

フラダンス教室の帰り道、誰かが落としたのを、誰かが拾って留めた……のでしょうか。
かなり使い古した私の脳ミソでは、それ以上のイメージは広がりません。


ともあれ、
普段通らない道だからこそ、
思い掛けない発見に出会ったりするんでしょうね。

とりたてて何もなく退屈だった土曜日が、
この2つを発見しただけで
もう充分に楽しい1日になりました。


--------------------------------------------------------------------------

ご近所・花散歩。

2008-06-06 | photo


梅雨の中休みになった名古屋地方の今日は、
初夏のような青空が広がりました。


帰宅してもまだ陽がずいぶん明るかったので、
夕食前のひと時、
単焦点の90mmレンズ1本だけを持って、
ご近所の「花散歩」をしてきました。

というので、
今日もまた「自己満足アルバム」と相成ります。

よろしかったら、
ご一緒に歩いてくださいませんか?

いえ、
手までつないでくれとは、
お願いしませんから。





          



          



          



          



          



          



          



          




み~んな、よそ様のお庭や畑に咲いていた花々ですが、
「いやいや、北名古屋市は全部、オイラの領地だぜい」と思えば、
私はなかなか結構なお花畑の持ち主でしょ?

拝観料はタダにしておきますので、
いつでもお気軽にどうぞ。




--------------------------------------------------------------------------

初夏の実り。

2008-06-05 | つれずれ


わが家の坪庭の枇杷が、今年も豊作です。

早速食べてみましたが、
どこか懐かしい「昭和」の味がします。


「枇杷黄にして医者忙しく、橘黄にして医者蔵(かく)る」
――という諺をご存知ですか?

枇杷が黄色く色づく6月の梅雨時は、
カビが生えたり食中毒になったりしやすいので医者が忙しくなるけど、

橘、つまりミカンや柚子(ゆず)など柑橘類が黄色くなる秋口は爽やかな気候になるので、
お医者さんは要らなくなる
――という意味です。

なるほどね。


ほかにも、
「大根時(初冬)の医者の閻魔(えんま)顔、茄子時(初秋)の恵比寿顔」という諺もあるそうです。

昔の人々が、いかに自然と密接に暮らしていたかが分かる話ですが、
ほとんどの作物を一年中いつでも食べられるようになった現代では、
こうした知識や知恵も、すっかり通用しなくなってしまいました。

喜ぶべきか、
悲しむべきか、
微妙ですよね。


手入れが悪かったため、今年はダメかと思っていたわが家のガクアジサイでしたが、
ようやく咲き始めました。




明日もまた雨が降るのでしょうか。
今年は、久しぶりに梅雨らしい梅雨を迎えていますね。

雨好きの私は、
それもまたよし、の気分です。


--------------------------------------------------------------------------

うわのそら的寸撮/見~つけた!

2008-06-04 | photo

■場所 / 北名古屋市自宅近くで ■日時 2008.6.4 16:02:33 ■カメラ / NIKON D80 ■レンズ / TAMRON SP AF Di 90mm 1:2.8 MACRO  ■データ / F3.5 1/320秒 ISO160 焦点距離90mm / シャッタースピード優先AE 中央重点平均測光 ■

ずいぶん日が長くなりましたねえ。


というので、
帰宅してもまだ明るかった夕方、
自宅の周りをカメラ片手に散歩していて、
花の陰に、たぶんこっそり身を隠しているつもりのアマガエル君を見つけちゃいました。

基本的に両生類は苦手ですが、
アマガエルだけは可愛いですよね。

やはり、
雨の季節なんですね。


カエルと言えば「ケロケロケロ」の鳴き声をすぐ連想しますが、
その鳴き声にもいくつかの種類があるんだそうです。

▽求愛音=繁殖期にオスがメスを呼び、産卵を促すための鳴き声。
▽縄張音=繁殖期にオスが他のオスに対し、縄張りを宣言する鳴き声。
▽広告音=繁殖期にオスが他の個体に自分の存在をアピールし、
        メスを引き付け、オスを排除するための鳴き声。
▽解除音=他のオスにメスと間違われて抱接されたオスが、
        間違った抱接を解除させるための鳴き声。
▽警戒音=敵が近づいたときに発する鳴き声。
▽危険音=敵に捕まったときに発する鳴き声。
▽雨鳴き =低気圧が近づいたり、雨が降っているときに発する鳴き声。

ま、
「解除音」とやらを覚えなくて済む動物に生まれてきたことを、
とりあえず感謝したくはなりますな。

えっ? 貴兄は「そうとばかりは言えない」って?
いやねえ、んもぉ~、ウフフフフ。


--------------------------------------------------------------------------

アジサイ、咲く/「茶屋が坂公園」

2008-06-03 | つれずれ
昨日の拙ブログのような、
雨に濡れた「ハナショウブ」もきれいですが、
梅雨時の花と言えばやはり
これでしょう。



名古屋市千種区「茶屋が坂公園」のアジサイが咲き始めたと聞き、
近くの図書館へ仕事の本を借りに行って、そのまま直帰した帰り道、
立ち寄ってきました。


近くに住む市民ボランティアの皆さんが毎年春、株分けして増やしていったアジサイが、
いまでは園内に2300株ほどにもなり、
最近では「アジサイ公園」と呼ばれるようにもなったそうです。

午前中まで降っていた雨はあいにくすでに止み、
花びらに滴(しずく)をとどめてはいませんでしたが、
それでも七変化を見せるアジサイの花はやはりきれいですよね。

というので、
今日もまた相変わらずの「自己満足アルバム」になってしまいましたが、
よろしかったら見てやってください。




     



     



     



     




できれば今度は、
雨に濡れたアジサイの花を、もう一度撮りに来たいですね。

ただ……。
それがこの梅雨の間に叶うかどうか、いささか微妙です。

なぜなら、
雨好きの私は、
にもかかわらず実は
「晴れ男」でもありますから。




--------------------------------------------------------------------------

ハナショウブ、盛り/「名城公園」

2008-06-02 | photo


名古屋地方にも今日、「梅雨入り宣言」が出ました。
平年より6日早く、
過去10年間では最も早い梅雨入りだそうです。


そんな雨に誘われたかのように、
毎朝立ち寄る名古屋市北区「名城公園」の「御深井(おふけ)池」のハナショウブが、
いまちょうど盛りを迎えています。


今朝、
そして会社を少し早く出た帰りにも立ち寄って、
シャッターを押してきました。



    



    



     




水辺の花は、
晴天よりも
こんな梅雨時の曇り空の下で見たほうが、
やはり落ち着きますよね。

なので、
雨好きの私は実は、心の中でそっと言っています、
(梅雨入り、バンザイ!)って。




--------------------------------------------------------------------------

ありふれた風景。

2008-06-01 | つれずれ


ふと思い立って、
ラベンダーを見に、
北海道・富良野へ行ってきました――

――なんていうサプライズな書き込みをたまにはしてみたいと思うのですが、
現実は、なかなかそういうわけにはいきませんねえ。


金曜日の夕刻からまたまた所用で静岡方面へ出掛け、
途中で走り抜けた静岡県磐田市内の県道沿いで、思い掛けなくラベンダー畑を見ました。

梅雨入り宣言はまだ出ていないものの、
時折り小雨が降る曇り空。

ラベンダーの花はやはり、
梅雨のない北海道の澄み切った青空の下で見るのが一番ですよね。
次にはいつまた見られることやら。



現実と言えば、
東名高速と接続する名古屋高速の最寄の出口を下りてすぐに、私がいつも目にするのは
こんな風景です。



11階建ての中高層マンション。
頭上を覆う高速道路の高架。
そして、コンビニエンスストア――。

ごくごく、ありふれた風景です。

でもね――。



今年5月1日現在の日本の人口は

10歳未満 1,127万人( 8.8%)
10~19歳 1,220   ( 9.6%)
20~29歳 1,486   (11.6%)
30~39歳 1,866   (14.8%)
40~49歳 1,605   (12.6%)
50~59歳 1,794   (14.0%)
60~69歳 1,667   (13.6%)
70~79歳 1,226   ( 9.6%)
80歳以上   739   ( 5.8%)

――の合わせて1億2,769万人です(総務省調べ)。

その60歳以上の合計3,632万人、
つまり全体の28.4%の人々は実は、

この「マンション」「高速道路」「コンビニエンスストア」のどれもを、
ましてやその「3点セット」を、
将来、ごくありふれた日常風景として見ることになろうとは
夢にも思わない子供時代を過ごして来た世代なんですよね。


高速道路を下りたとき、
一瞬、異邦に迷い込んだような感慨を覚えることが
たまにですが、
あります。


--------------------------------------------------------------------------