■場所 / 名古屋市中区新栄 ■日時 2008.6.9 12:27:57 ■カメラ / NIKON D80 ■レンズ / SIGMA DC 18-50mm EX MACRO HSM ■データ / F2.8 1/400秒 ISO110 焦点距離18mm / シャッタースピード優先AE 中央重点平均測光
会社に程近い、ある民家です。
外壁などに若干補修の跡はうかがえますが、
それでもすでに築後40~50年は経っているでしょうか。
南側には7階建てのマンションが目の前にそびえ建ち、
陽の光が射し込むはずなどありません。
何より目を引くのは、その瓦屋根です。
大きくうねり、
たわんでいます。
すべきだった日頃の手入れを怠り、
問題があることに気付きながらも永年放置していた咎めなんでしょうね。
この家の主を、知っています。
といってももう10年近く、顔を見ていません。
すでに80歳を超えているはずの彼は、
奥さんに先立たれて以来、独り暮らしを続けていましたが、
何かの持病からここ数年はほぼ寝たきりになり、
訪問介護を受けている、という話を去年、聞きました。
この民家の、
すっかり歪んでしまって、もう全部をいったん取り壊して建て直すしかなさそうな屋根を見るたびに、
まるで、高齢化社会を迎えたいまの日本の「縮図」を見る気がしてならないのです。
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