重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

「世界一」が見える風景。

2008-06-25 | つれずれ


昼間には晴れ間も見えた今日の名古屋地方でしたが、
夕刻にはまた低い雲が空を覆ってきました。


上の写真は、自宅がある北名古屋市の、ミニ百貨店「名鉄パレマルシェ西春」に隣接する駐車場ビル屋上から西方を望んだ風景です。

彼方の山並みは、岐阜・三重両県にまたがる養老山脈です。

こうやって18mmの広角で写すと、
高層建築のほとんどない、いかに田舎町であるかが分かります。


でもね。



レンズを90mmに換えてファインダーを覗くと――。



正面に「世界一」が見えます。

いえ、冗談ではありません、
正真正銘の「世界一」です。


ほぼ隣市と言ってよい稲沢市に建っているのは
三菱電機稲沢製作所に昨年9月竣工した「エレベータ試験塔」です。

その高さ173mは、
「エレベータ試験塔」としては現時点で間違いなく「世界一」です。
(ちなみに「173m」は「いなざわ」の語呂合わせだそうです)

まだ建設中だった昨年2月20日付拙ブログ「世界一」で書いたまま、
完成した報告をすっかり忘れていました。


ともあれ、
こんなふうに、
「日本一」どころか「世界一」が存在する風景を日常的に見られるなんて
ちょっとスゴイでしょ?


――と、ちょっぴり自慢げに書いてはみたのですが……。

たとえば私、所用で静岡方面へちょくちょく出掛けます。
その道中、富士山を見かけるたびに思うんですよね。
「羨ましいなあ、日本一の富士山を毎日見られる土地に住んでいられるなんて」って。


大自然の富士山と、人工物の「建築物」を同じ土俵に上げることがそもそも間違っていると言えばそれまでです。
けれど、
向こうは「日本一」、こちらは何といったって「世界一」、「世界一」ですよ。

にもかかわらず、です。

そんな「世界一」でも、毎日見ていると、感動どころか関心さえ持たなくなってしまうという点では
もしかすると富士山を日々目にしている地元の方々にとっても、同じような気持ちなのだろうか……などと思ってしまったものです。


でも、
やっぱり、
違いますよね。


負け惜しみを素直に認めれば、
こちらの「世界一」を差し上げるので、そちらの「日本一」と取り換えっこしてもらえませんか?――というのが、
私の偽らざるホンネです、ハイ。


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