重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

初夏の実り。

2008-06-05 | つれずれ


わが家の坪庭の枇杷が、今年も豊作です。

早速食べてみましたが、
どこか懐かしい「昭和」の味がします。


「枇杷黄にして医者忙しく、橘黄にして医者蔵(かく)る」
――という諺をご存知ですか?

枇杷が黄色く色づく6月の梅雨時は、
カビが生えたり食中毒になったりしやすいので医者が忙しくなるけど、

橘、つまりミカンや柚子(ゆず)など柑橘類が黄色くなる秋口は爽やかな気候になるので、
お医者さんは要らなくなる
――という意味です。

なるほどね。


ほかにも、
「大根時(初冬)の医者の閻魔(えんま)顔、茄子時(初秋)の恵比寿顔」という諺もあるそうです。

昔の人々が、いかに自然と密接に暮らしていたかが分かる話ですが、
ほとんどの作物を一年中いつでも食べられるようになった現代では、
こうした知識や知恵も、すっかり通用しなくなってしまいました。

喜ぶべきか、
悲しむべきか、
微妙ですよね。


手入れが悪かったため、今年はダメかと思っていたわが家のガクアジサイでしたが、
ようやく咲き始めました。




明日もまた雨が降るのでしょうか。
今年は、久しぶりに梅雨らしい梅雨を迎えていますね。

雨好きの私は、
それもまたよし、の気分です。


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