デスク。

職場の、
同じ部のほかの連中は昨年末までに終わっていたのに、
なぜか私のだけが遅れていたデスクのパソコンが、
やっと今日、「ＸＰ」に入れ替わりました。



はい、いままでは「98」を、
だましだまし使っていましたから。

というか、
「ＸＰ」が入ったからといって「98」をすぐお払い箱にする気にはなれず、
電算担当に頼んで、「98」もしばらく身近に置かせてもらうことにしました。
早い話、「時代遅れ」者同士の仲間意識というやつですか。


というので今日は、仕事らしい仕事をほとんどせず、
ファイルの移設やメールアドレスのインポート、
各種設定のカスタマイズなどに時間を費やしていました。

決して専門知識があるわけではないんですが、
あちこち、いじるのが好きなんですよね。

実際、「Word」だって、
たとえばマウスの右クリックの「ショートカット・メニュー」を少しカスタマイズするだけで、仕事がずいぶん効率的にできるんですよね。


「それにしても、雑然としたデスクだなあ」と、率直に感想を言っていただいて全然構いませんよ。

目の前に資料を高く積んでいるのは、
前のデスクに座っているのが、むくつけき男だからです。
当然じゃないですか、バリアを張りたくなるのは、ねえ？

もちろん、机の向こうも、そう思っているでしょうけど。


私自身は性格が可愛くないので、
そんな印象を少しでもカモフラージュできないかと、机の上に、



こんなものを置いてみたりもしています。
残念ながら、
効果はあまりないようですけど――。


そして、
コルクボードに張ってあるのは、これです。



「怒（ど）!」ではありません。
「怒（いかれ）!」です。


仕事でも、雑文・駄文を書くことを許されています。小さな会社ですけど。

同じ職種の後輩がほかに男女１人ずついますが、
その１人のまだ30代の女性に、
昨年隣り合わせた忘年会の席で、言われちゃったんですよね。
「uwanosoraさんの文、最近、丸く、穏かになってきましたね」って。

…………。

それは、いけません。
断じて、いけません。

丸く、穏かになんか、絶対なってしまってはいけないんですよ、
たとえハシクレのハシクレとは言え、
物書きを生業とする者は。

丸く、穏かになんかなってしまったら、
世の中の、
何が見えます？
何を感じ取れます？


彼女はたぶん他意なく口にしたひと言だったのでしょう。

けれども、私には大ショックで、
だから翌日すぐに、
目の前に貼り付けたんです、
「怒 !」の一文字を。

それが、
その日から私の、
「自戒の銘」になっています。


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