重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

うわのそら的寸撮/戒め。

2008-02-25 | photo

■場所/愛知県豊田市足助町「三州足助屋敷」 ■日時 2008.2.23 16:11:42 ■カメラ / NIKON D80 ■レンズ / SIGMA DC 18-50mm EX MACRO HSM ■データ / F2.8 1/15秒 ISO100 焦点距離40mm 露出補正+1 / 絞り優先AE 中央重点分割測光


先週土曜日、豊田市足助町で開かれている「中馬のおひなさん」を見に出掛けた帰り、
近くにある「三州足助屋敷」にも立ち寄ってきました。




「三州足助屋敷」は、各地にも少なくない「民俗資料館」的な観光施設でありながら、
しかし他地区のそれとは性格を異にする大きな特色が2つあります。

その1つめは、
敷地内の各棟に分かれて実演されている「機織り」「わら細工」「桶屋」「傘屋」「紙漉き」「炭焼き」「鍛治屋」「篭屋」「木地屋」「紺屋」などの伝統工芸や技能が、
単なる展示や「実演ショー」に終わらず、
ここで作った製品を、「商品」としてちゃんと販売していること。

2つめは、
それら伝統工芸・技能を実演する職人さんたちは、この会社のれっきとした「従業員」であり、
安全に通勤できる限り、何歳になっても働けるという、
町の高齢者・福祉対策としての役割をも担っていることです。


ですから、
たとえ来場客が一人も居なくても、
彼らは、作業の手を止めたりはしません。
それぞれの持ち場で、黙々と作業し続けています。

なぜなら、
「見せる」ことではなく「作る」ことが彼らの「仕事」であり、
何より「働き甲斐」「生き甲斐」なのですから。

「三州足助屋敷」はそのように、
「山村の生活文化の伝承」+「地域の高齢者福祉対策」+「観光事業」の3つを
実に巧みに組み合わせ、
しかも、経営的にも見事に成功させているという点で、
全国的にも珍しい存在なのです。



そんな「三州足助屋敷」の「紙漉き」棟で売られていたのが、
上の1枚です。

「オコッテハ イカン  オコッテハ イカン」

たしかに、
腹を立てていても、
これを見るとつい、吹き出してしまいたくなるでしょうね。


でも――。

この1枚もさることながら、
いまの私にもっと必要なのは、
その隣にあった、
むしろこちらの1枚なのかも知れません。


■場所/愛知県豊田市足助町「三州足助屋敷」 ■日時 2008.2.23 16:13:50 ■カメラ / NIKON D80 ■レンズ / SIGMA DC 18-50mm EX MACRO HSM ■データ / F2.8 1/15秒 ISO100 焦点距離40mm 露出補正+1 / 絞り優先AE 中央重点分割測光


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