歌会たかまがはら

毎回お題に沿った短歌を募集してゲストの方とおしゃべりする短歌の番組です。
YouTubeで配信しています。

歌会たかまがはら2022年7月号 戸似田一郎さんへの質問

2022年08月10日 | その他・連絡事項
ここでは、2022年7月30日配信の歌会たかまがはら2022年7月号で皆様からいただきました戸似田一郎さんへの質問をご紹介いたします。

回答につきましては戸似田一郎さんからいただいたものをそのまま掲載しております。

なお、戸似田一郎さんの回答に対する質問は受け付けておりませんので、あらかじめ、ご了承ください。

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<番組中にお聞きした質問>
Q1 戸似田さんの評のブログを面白く読んでいます。わたしはまったく評が書けないのですが、評の書き方や心がけていることを教えていただけたらうれしいです(愛知県 岡田奈紀佐さん)

A1 逆にうまい評の書き方についてはこちらが聞きたいくらいなのですが、一番参考にしているのは砂子屋書房のサイト内にある「日々のクオリア」です。その中のいろいろな歌人のいろいろな一首評をたくさん読みました。これが無料で読めるのマジなのかという感じです。あとは、自分と同じTumblerで一首評をしていた、御殿山みなみさんと、平出奔さんの影響が大きいですね。一首評は好きな歌の好きなところを書くのであたりまえなのかもしれませんが、どこが好きなのか、ということを言語化するぞという気持ちだけで、だいたい勢いで書いていることが多いです。面白いと言っていただいてとても励みになります。ありがとうございます。


<短歌についての質問>
Q1 とにーさんにとって、短歌の最大の魅力はなんですか?(西鎮さん)

A1 やっぱり、短すぎない短さ。ということでしょうか。

Q2 とにーさんが短歌をはじめたきっかけ、はじめた頃と今とで変わったこと(歌の作り方や読み方。はたまた生活など)が聞いたいです。(東京都世田谷区 長井めもさん)

A2 短歌はじめたきっかけは、友人に「半夏生の会」にさそってもらったことです。はじめたころは全然手ごたえもないし、うまくなっている感覚もなくそれほどまじめに取り組んでなかったのですが、名古屋で単身赴任中に平和園の小坂井大輔さんととても仲良くさせていただいてから、短歌人会(結社)に入ったり、オンライン歌会に積極的に参加したりと、取り組み方もだいぶ変わった気がします。いまは生活の中にわりと短歌がどーんと存在している感覚があります。短歌の作り方も試行錯誤はまだまだ続いておりますが、昨年からは二次創作短歌にも取り組んだり、とにかく自分が楽しく詠める環境で続けていくことが大事なんじゃないかなと感じています。並行して短歌を鑑賞して、その感想を拙くても文章に残していく楽しさにも気づきはじめて、とにかく短歌にまつわることを楽しめるうちはがんばってやっていきたいとおもいます。その延長線上になにがしかの結果がついてくれば……といまはぼんやり考えながら過ごしています。

<とにたんについての質問>
※とにたん…戸似田一郎さんが始めた短歌を詠む人の集まり。2022年8月現在活動停止中

Q1 とにたん名義で文フリ出ないんですか?(名古屋 新棚のいさん)

A1 とにたん、自分がそこまで音頭取ってやるぞー!って柄じゃないというのもあり、いつかはそんなこともしたいとおもいますがなかなかふんぎりがつかない……というのがほんとうの気持ちです。

Q2 とにたんで、実現したいこと、してきたことについて、とにーさんなりに感じていることは?(西鎮さん)

A2 夢としてはやはり「インターネット短歌覇権集団」ということになります。してきたことについては「とにたん」でやってますと言ってくださるみなさんにほんとうに頭が上がらない気持ちです。いつもありがとうございます。


<地元に関する質問>
Q1 相模原市内の焼鳥屋でおすすめのお店はありますか?(カリフォルニア 角天馬さん)

A1 相模原の飲み屋のこと実はあんましわかんなくて……名古屋の鶴舞にある「焼き鳥の名門秋吉」が良かったですね。調べたら福井が発祥のチェーン店で、うちの近くだと八王子にあるので角天馬さんがカリフォルニアからお戻りになりましたらぜひ行きましょう。

Q2 戸似田さんが渡る多摩川は小田急線ですか?(神奈川県 丹花ヨムさん)

A2 小田急のときもありますが、だいたい京王線です。ほとんどの多摩川を渡る路線でお家に帰ることができるのが自慢です。

Q3 今度関東に行ったら日高屋に行ってみたいと思っています。ベスト・オブ・日高屋を教えてください(愛知県 岡田奈紀佐さん)

A3 JR橋本駅店です。横浜線のホームからも、駅の外からも店内にアプローチできるその独特の店舗形態もさることながら、日高屋では珍しい食券制の店舗なので、なんと4月のモリモリサービス券廃止以降も大盛りが無料といううれしいサービスが継続されている日高屋界の異端児です。なにより、戸似田の最寄りの日高屋というところもポイントが高いです。よろしくお願い致します。
※日高屋JR橋本駅店の大盛無料は終了している模様です。(うずめ追記)

Q4 戸似田さんの地元では、どこが一番夕焼けが綺麗に見えますか?(小泉夜雨さん)

A4 うちのベランダから……かもしれん。西側はすぐ山がせまっていてあまり見栄えのよい夕焼けスポットがないのが実情なのかも。でも地元最高。

Q5 地元のおすすめスポットや名産品などがありましたら教えてください。(鹿児島県 西淳子さん)

A5 そう考えるとわりとなにもなくて笑っちゃうのですが、なにもないからこそ好きというのもあるような気がしていい質問だったなとおもいます。ありがとうございます。

Q6 地元じゃないけど好きな場所はありますか?(第二灯台守さん)

A6 北軽井沢にある浅間山麓の「鬼押し出し園」が大好きです。今すぐ行きたいです。


<その他の質問>
Q1 OKです(北区 だやさん)

A1 なにがやねん笑
ありがとうございます。

Q2 いつになったら平和園へ帰って来れそうですか?(愛知県名古屋市中村区 枝豆みどりさん)

A2 現在いろいろ画策中です、がんばってます!

Q3 とにーさんがもらってうれしいお菓子は何ですか?(東京都 姉野もねさん)

A3 ホワイトチョコレートがすきなので、ダースのホワイトチョコとかを持った女の子に「とにーくん、一個あげるね」とかいわれるとたぶんその子のことを好きになっちゃったりしちゃうんだとおもいます。
Q4 とにーさんの睡眠不足が心配です。寝起きはどんな感じですか?(東京都 姉野もねさん)

A4 なんだか夜の方が好きなのでついついTwitterを眺めて夜更かししてしまうのですが、高血圧なので朝は比較的弱くないとおもいます。すぐ活動できます。

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以上となります。皆様からのたくさんのご質問ありがとうございました。

歌会たかまがはら2022年5月号 夜夜中さりとてさんへの質問

2022年06月10日 | その他・連絡事項
ここでは、2022年5月30日配信の歌会たかまがはら2022年5月号で皆様からいただきました夜夜中さりとてさんへの質問をご紹介いたします。

回答につきましては夜夜中さりとてさんからいただいたものをそのまま掲載しております。

なお、夜夜中さりとてさんの回答に対する質問は受け付けておりませんので、あらかじめ、ご了承ください。

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<番組中にお聞きした質問>
Q1 夜夜中さんがこれまでの人生で出会った短歌のうち、一番おもしろいと思った歌を教えてください。(愛知県 岡田奈紀佐さん)

A1 一番!!?!?おもしろいの種類にもよりますが、はだしさんの短歌は(「ウケ」の意味合いだけにとどまらず)いつも僕のおもしろ琴線に触れまくっています。「2021年の下半期より 50首」というnoteを読んでいただくのがわかりやすいかと思います。
※追記(うずめ)
はだしさんのnote「2021年の下半期より 50首」はこちら→https://note.com/hadashinomanmay/n/n742843b6d792

Q2 以前散歩についてのnoteを拝見しました!とてもよかったです。
楽しい物の発見がとてもお上手だと思うのですが、最近は何か良い発見はありましたか?(愛知県 小泉夜雨さん)

A2 薬局の看板がなぜかセンターマイクを挟んだ動物二匹のイラストで、「処方せん受付」と至極真っ当なことを言っているボケのクマが、タヌキにツッコまれていました。意味不明でした。あと銀河という名前のコインランドリーも見つけました。

Q3 最近よかった散歩スポットを教えてください!(東京都 春原シオンさん)

A3 初台、めちゃくちゃ坂と階段が多いうえに住宅街が入り組んでいて最高でした。


<短歌についての質問>
Q1 今後こんな短歌をつくりたい等あれば、教えてください。(神ヤ飛ビ魚さん)

A1 読むと友達の顔(読者それぞれの友達です)が浮かぶ短歌。

Q2 短歌をつくる前はどんな言葉が好きでしたか?(音楽、小説、ラジオ、などなんでも)(第二灯台守さん)

A2 子供の頃は図書館でめちゃくちゃ本を読んでいたのと、高校生くらいからは歌詞が良い音楽を好んで聴いていました。あと一時期ラップをやっていて、フローや押韻の基礎は短歌にも活きている気がします。

Q3 短歌を思いつく瞬間はどんなときでしょうか?(石川県 塩本抄さん)

A3 題材がそこら中にあるうえに歩くと頭が回るので、やっぱり散歩中が多いです。夜勤中やお風呂の中でもよく思いつくので、慌ててメモします。


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<散歩についての質問>
Q1 三重県を散歩していても、さりとてさんにまったく会えません。よかったら三重県まで散歩しにきてくれませんか。(三重県 CHONOさん)

A1 お互いが50kmくらいずつ歩けば静岡あたりでぶつかるそうなので、50kmの間に拾ったいちばん面白いものを見せ合うというのはどうでしょうか。

Q2 散歩するときの必需品がありましたら教えてください。(鹿児島県 西淳子さん)

A2 常にキョロキョロしてるせいでいつも転びかけているので、注意力と反射神経です。注意力はめちゃくちゃ足りていないのですが、圧倒的な反射神経でなんとか大怪我を打ち消しているのが現状です。



<その他の質問>
Q1 手元に330円あります。コンビニで何を買いますか?(アメリカ 角 天馬さん)

A1 モンスターエナジー(緑)と一本満足バー(シリアルホワイト)をよく買うのですが、ちょうどそのくらいの値段になります。「モンエナが好き」というのはちょっとアイコンとして恥ずかしすぎる(わかってください)ので、常飲するのをやめたいです。

Q2 珍しいお名前ですが、どんなふうに呼ばれたいですか?(夜夜ちゃんとか…)(神ヤ飛ビ魚さん)

A2 「よよちゃん」ですかね!?かわい〜!!「さりとて」「夜さり」と呼んでくださる方が多いかもしれません。めちゃくちゃ呼ばれ方として「おさり」「サリー」があります。

Q3 好きなヒーローっていますか?(工藤吹さん)

A3 クイックシルバー、ダークマン、仮面ライダーカブト、イヤホンジャック(耳郎響香)、ペコ、E・HEROプリズマー。

Q4 好きな夜食はなんですか?(東京 中嶋港人さん)

A4 これは完全に、セブンイレブンの、とみ田の豚ラーメンです。


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以上となります。皆様からのたくさんのご質問ありがとうございました。

歌会たかまがはら2021年11月号 中本速さんへの質問

2021年12月05日 | その他・連絡事項
ここでは、2021年11月20日配信の歌会たかまがはら2021年11月号で皆様からいただきました中本速さんへの質問をご紹介いたします。

回答につきましては中本速さんからいただいたものをそのまま掲載しております。

なお、ご不満等は一切受け付けません。あらかじめ、ご了承ください。

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<番組中にお聞きした質問>
Q1,作詩するときと、作歌するときで、スイッチを切り替えることはありますか?(石川県 塩本抄さん)

A1,スイッチを切り替えることはあまりありません。なぜなら、私は同時期に両方つくるというよりは、どちらかにかたよって作り続ける時期が多く、あまり切り替える必要がありません。ただし、コツのようなものはそれぞれ違うと感じていて、別の方の質問のところでお話します。

Q2,詩を作るときと短歌を作るとき、大切にしているポイントがあれば教えてください。(神ヤ飛ビ魚さん)

A2,詩と短歌の違いは定型です。短歌は、短く、五七五七七の切れ目を作る必要があります。一方、自由詩では言葉の切れ目や作品の終了を自分で決めなくてはなりません。短歌では、定型が読みやすさを助けてくれますが、言葉のパズルを上手に埋め込まないと、パズルピースの境目に隙間が出来てしまいます。パズルだからこそパズルに見えないように自然につくる必要があると感じます。一方、自由詩では自分でリズムを作り、自分で締めくくりを決めなくてはなりません。自分が表現したいことと、実際に出来上がった言葉の長さやリズムが一致しているかどうか、検討する必要があります。

Q3,詩を書く時と短歌を詠む時の違いと共通なことがあれば聞かせてください。(雨虎俊寛さん)

A3,先程、詩と短歌の違いについて語りましたが、共通する点もあります。詩人も歌人も、時流に流されないことが大切であると思います。作品の方法論だけの話ではありません。世の中で「こう」とされている事柄に、本当はどうなのか考えて、あらがっていくことが詩人・歌人の役割です。変な言い方になるかもしれませんが、たとえばその問題についてなになに新書で解説書が出てから、「新しい価値観」をなぞるようではいけない。むしろ、時代が変わって価値観が浸透していこうとしているなら、その盲点について語るような鋭さを持ちたいと意識しています。


<短歌についての質問>
Q1,短歌を始めたきっかけはありますか?どんなことでしょうか。(石川県 塩本抄さん)

A1,短歌のきっかけですが、まずは読者としての話をしたいと思います。


まず、小説家の高橋源一郎の影響があります。高橋源一郎は、文芸評論でも積極的に現代短歌を紹介していましたが、小説においても短歌を活用していました。『日本文学盛衰史』『官能小説家』というふたつの小説があります。有名な文学者たちが現代にあらわれるという軽いSF要素を含んでいます。小説の中には石川啄木もあらわれて「新作」を書くのですが、その「新作」の作者は、本当は穂村弘です。

また、松村正直の『駅へ』という歌集を当時買っています。たしか、新聞で小さく紹介されていたので知って、作者にメールを送って買った気がします。

やがて、2003年から2007年にかけて、『短歌ヴァーサス』という冊子が11冊刊行されます。創刊号の特集が枡野浩一、第二号が穂村弘、とつづく挑戦的な雑誌で、この本で多くの現代歌人を知りました。

しかしそれでも、創作者としての自分は、短歌に大きな関心を持ちませんでした。というより、短歌雑誌に載る作品は多くが「連作」の形式を取っており、私は連作に対する興味が薄いのです。

のちに、2016年頃、「うたよみん」というウェブサイトを知ります。ここでは一首ずつで短歌が発表されており、自分の興味に合っていたので、少しずつ短歌を入力していきました。

「うたよみん」を中心に投稿された「死を笑え短歌コンテスト」に参加して、また嬉しくも優勝したことから、さらに短歌の道にのめり込みました。


Q2,中本さんが好きな時間に関する短歌を教えてください。(東京都 酒田現さん)

A2,東京に捨てて来にけるわが傘は捨て続けをらむ大東京を 伊藤一彦(『森羅の光』)

Q3,中本さんはいづれ歌集を出されるものと思いますが、その際のプラン(装幀、出版社、歌数)について差し支えなければお聞かせください。(鹿児島県 月岡烏情さん)

A3,まだ歌数について具体的には考えていませんが、自分は一首屹立派、連作のつながりを重視しないので数は平均以下になると思います。出版社はまだわかりません。私は詩集を作るのに十年ほどかけて、納得できる作品だけを入れました。同じことを短歌について行うなら、まだ具体的なことを考えるには早いです。装幀については、「プロの意見を聞いた上で自分の意見をバシバシ言う」みたいな方法がいいかな、というのが前回の経験で感じたことです。創意工夫において、やはりプロのデザイナーや画家には及びません。チームワークを活かすためには、彼らのクリエイティビティを存分に発揮してもらった上で自分の意見を反映するほうが、はじめから理想像を自分で決めるより面白くなると予想しています。

<その他の質問>
Q1,今年一番良かった映画はなんですか?(神奈川県 大島健志さん)

A1,今泉力哉監督作品『街の上で』を挙げます。
下北沢を舞台にした群像劇です。
古着屋の店主とその周りの人々を描いた、ゆっくりとした映画ですが、人々の思い入れや成り行きが、ときにすれ違い、ときに優しさとなり、物語が進みます。

Q2,食べ物関連のツイートが多いように思いますが、今ハマっている食べ物があれば教えてください。(神ヤ飛ビ魚さん)

A2,YOUTUBERマッスルグリルさんの「ジャンピラフ」がおいしいです。留学生のジャンくんのお弁当をもとに考案したレシピとのことです。手羽元の洋風炊き込みご飯ですが、骨があるからでしょうか、鶏の出汁が出ていて、ダイエットになる料理とは思えないほど、食べごたえを感じます。

Q3,「速」という名前が、自分に合っているなと思うのはどんな時ですか。また、合わないと思うときはどんな時ですか。(深影コトハさん)

A3,くっきりした作風なので、「速」という名前が合っていると思います。でも、のんびりした人間なので、名前のほうが先に走っていっちゃいそうです。


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以上となります。皆様からのたくさんのご質問ありがとうございました。

歌会たかまがはら2021年9月号 月岡烏情さんへの質問

2021年09月26日 | その他・連絡事項
ここでは、2021年9月18日配信の歌会たかまがはら2021年9月号で皆様からいただきました月岡烏情さんへの質問をご紹介いたします。

回答につきましては月岡烏情さんからいただいたものをそのまま掲載しております。

なお、ご不満等は一切受け付けません。あらかじめ、ご了承ください。

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<番組中にお聞きした質問>
Q1,短歌を始めて以来、最適日常さんには本当にお世話になっています。いつもありがとうございます。毎月の短歌関係の予定や事件簿など、こんなにたくさんの情報を日頃どうやって集めて整理しているのでしょうか?
また、このサイトを始めたきっかけはいつ、どんなことだったのでしょうか。(石川県 塩本。2381さん)

A1,こちらこそご利用ありがとうございます!情報収集は、基本Twitterでコツコツと集めています。フォローとリスト機能、また検索パラメーターを工夫して収集しています。FacebookやInstagramなど他のSNSにも手を広げたいとも思ってますがまだ先になりそうです。

Q2,短歌のネプリ案内を始めたきっかけや理由はなんですか?(雨虎俊寛さん)

A2,ネプリという発表手段を知ったのは昨年のことでした。メリット、デメリットあるとは思いますが、私は非常に面白い手段だと思いましたし、事実その魅力にはまり短歌のネプリはすべて出力して記録していってやろうと決意したほどです。またそれは最適日常の独自性を示す戦略上の有用性も感じたから、というのも正直なところです。
2021年の上半期だけでも300程の短歌ネプリを確認しました。そのほとんどが素晴らしい物でしたが、しかしながら、それらの告知ツイートのRT数やいいね数を見るに、およそ表現者として満足できるほどの出力回数があるとは思えないことがほとんどです。そこで写真付き引用RTでの紹介を始めたのと、しかしそれではまだ足りないようなので「ネプリガイド」なるものを書いた次第です。本当は300全部やりたかったんですが、あの数が限界でした。

Q3,最適日常を開設されたきっかけと、とりわけ歌人のネプリを表彰する企画をはじめた理由などについて、聞いてみたく思います。(東京都台東区 らまさん)

A3,サイト開設のきっかけは、私がこういった短歌の情報を諸々提供してくれるサイトが欲しかったから、ということになります。20年ほど前にインターネットをはじめました。そのときから誰か作ってくれないかとずっと待っていましたが、誰も作らないようなのでもう自分で作るしかないと思った次第です。つまりあれは私が私の為にやってるサイトなんですね。ネプリ表彰企画(表象と言うと誰かに怒られそうなのでガイドなのですが)は、前述の雨虎さんの質問でも答えていますが、素晴らしいネプリがたくさんあるのにそのほとんど読まれてないんじゃないかという歯がゆさから始めた次第です。


<短歌についての質問>
Q1,月岡さんには心の闇を感じます。短歌界への恨みを教えて下さい。(東京都 中本速さん)

A1,自らの闇を感じることは難しいですが、私生活でも社会的な立場でも創作においても、必ずしも目に見える形での成功を手にしてこなかった私はたしかに闇を抱えているのかもしれませんし、それが滲み出ているのかもしれません。短歌界への恨みなどとは、ずっと独りでやってきた私にあるはずはないと思っていたのですが、そういわれるとこうして自分でも不思議なほど精力的に続けている、個人的目的のためとは言い難いこの活動は、レジスタンスなのかもしれず、その原動力は恨みなのかもしれませんね。まぁ日本の端っこで生まれ育った私は、短歌に限らず文化芸術への深い絶望があります。

Q2,好きな歌集を教えてください(雨虎俊寛さん)

A2,う~ん…う~ん…『水葬物語』です!

Q3,短歌への熱情をどのように維持していらっしゃいますか。(うきすけさん)

A3,実作面に対するご質問と受け取りました。私は性分として何ごとも自分のペースでやれないことはひどいストレスを感じるところがあります。なので、作れないときは無理して作らないことにしています。こういう人間は結社などは向かないのかもしれませんね。もちろん作り続けることで好きが維持できる、高まるという方もいる、というより多いのかもですね。

<最適日常についての質問>
Q1,リレーネプリではお世話になりました。
最適日常って手動更新ですよね。すごいな……(埼玉県 雨月茄子春さん)

A1,こちらこそありがとうございました!多くが手動更新なんですよね。なかなかアホっぽいですよね。まとまった時間が確保出来たらいろいろ自動化したいと思ってます!がんばります!


<ネットプリント作品についての質問>
Q1,月岡さんの短歌ネプリを出すご予定はありますか?(過去に出されていたら、再度出すご予定はありますか?)(成瀬悠さん)

A1,ありがとうございます!現在私は作品発表の場としてネプリというものに大いに魅力と意義を感じていますので、次も作品を発表するとしたらネプリになると思います。過去には3回出しておりますが、その際に十分な反応をいただきましたので、あまり再配信するつもりはないですが、私自身どうなるかわかりません。


<その他の質問>
Q1,Twitterのアイコンと本人のお顔と似ていますか??(キナコモチコさん)

A1,そっくりです!

Q2,烏情さんの自己紹介短歌、すごいなあと思いました。アイコンがコミカルなのでギャップがすごかったです。絵もお上手ですし、本当はどんな方なのでしょうか…気になります。(東京都 音羽凜さん)

A2,ありがとうございます!本当にこんな感じで裏表はげしいのではないでしょうか。リバーシブルですね。お互い歌を詠み続けていればお会いすることもあるでしょう。楽しみにしております!

Q3,短歌や俳句の情報をまとめていただいている「最適日常」、とても見やすく分かりやすいです。
投稿の参考にしています!ありがとうございます。
(ツイッター内容を見ることは出来るのですが、自分でツイッターを始めていなく、直接お礼を伝える機会がないため、この場をお借りして…。)(神ヤ飛ビ魚さん)

A3,ありがとうございます!今後も皆さんにとってより有益なサイトとなるようがんばります!

Q4,ツイッターで呟かれている内容と、短歌のギャップが激しい(ように感じます…)ですが、どちらが本当の姿ですか。(神ヤ飛ビ魚さん)

A4,忍法多重作中人格!ふはははは!どれが本当の私かわかるまい!…いやえっとですね。質問者さんやみなさんがそうであるように私も経験年数と社会性の広がりに比例して多面的な人格を持つに至りました。その中からもっともコントラストが強く印象的となるように意識的に2つの性格を選び出し、自身のつまりは最適日常のプロモーションに役立てているところはあると思います。つまりどちらも本当でどちらも本当とは言い難いのかもしれませんね。

Q5,イラストも書かれているとのことですが、現在は何を使って書かれていますか?
(アナログかデジタルか、デジタルなら何を使っているか等)(神ヤ飛ビ魚さん)

A5,最近は落書きばかりなので100均のコピー用紙にコピックのマルチライナーで描いてます。アイコン絵や、サイトやツイートのアイキャッチ画像はイラレとマウスです。長らく本気絵を描いてませんが、本気で描くときはクリップスタジオとフォトショップとペンタブを使うと思います。

Q6,現在の夢、または願望があれば教えてください。(神ヤ飛ビ魚さん)

A6,たからく…いえ、なんでもありません。そうですね。NHK短歌、角川短歌、短歌研究がフォローできないところは最適日常だよね。というのが短歌の世界では常識、なんて未来があれば嬉しいです。


Q7,先日のリクエストを見て絵も上手いことを知りました。特徴をよく捉えイキイキとしたポーズですね、見ていて楽しい気持ちになりました。次回を楽しみにしています。(ゆりこさん)

A7,ありがとうございます!絵はただただ楽しいだけなので、また気が向いたときやると思います。そのときはお付き合いください!

Q8,月岡さんが影響を受けた画家や映画監督がいれば聞いてみたいです。(嘔吐彗星さん)

A8,創作をする上で、インスピレーションを得るためにいつもうっすらと脳裡に置いている、という意味ではやはりシュールレアリスムあたりの芸術家、その作品たちということになりますでしょうか。ダリなどの画家やブニュエルなどの映画監督です。非常にクラシックでオーソドックスですが。またブラウニングの『フリークス』の存在は、いまだに私に多くの思惟を与え続けています。
といっても割とブレやすい私のことですから、いつかこの質問に「エンターテイメント性の鑑である『バック・トゥ・ザ・フューチャー』こそが至高」などと答える時期もあるかもしれませんね。
そういえば私は若い頃に「1日3本映画を見る」を友人と1年ぐらい続けたことがあります。最早微かにも記憶にない有象無象の迷作駄作こそが、表現者としての私の輪郭を磨いたんだろうという気はします。


Q9,ルーティン(普段よくおこなっていること)がありましたら教えてください。(鹿児島県 西淳子さん)

A9,あまりそれっぽいのはないんですが、Twitterの短歌情報チェックは毎日最低2回は行っています。基本は4回ですかね。あとコーラが大好きなのでほぼ毎日飲んでます。

Q10,好きな寿司ネタはなんですか。(福岡市 和三盆さん)

A10,極めてむずかしい質問ですが…強いて上げれば…鯛です!


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以上となります。皆様からのたくさんのご質問ありがとうございました。

歌会たかまがはら2021年7月号 淡島うるさんへの質問

2021年07月13日 | その他・連絡事項
ここでは、2021年7月2日配信の歌会たかまがはら2021年7月号で皆様からいただきました淡島うるさんへの質問をご紹介いたします。

回答につきましては淡島うるさんからいただいたものをそのまま掲載しております。

なお、ご不満等は一切受け付けません。あらかじめ、ご了承ください。

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<番組中にお聞きした質問>
Q1.育休から復職し、この頃短歌にかけられる時間が以前よりも減りました。なんとかやりくりして短歌時間を捻出しています。淡島さんはどのように短歌を作る時間、または読む時間を作っていますか?また作るとき、ひとつの短歌を作るのに、どのくらいの時間を要しますか?(石川県 塩本。2381さん)

A1.現在私は結社などに所属せず、作品ができたらできたなあ、と眺めているような状態なので、ときおり締切が発生した場合に歌が足りない場合徹夜になります。歌集は、読むと決めたらいつもそばに置いて開くようにします。どの歌集もすべての頁を目にしたとしても、読み終わった気がすることのほうが少ないですしね。一首を作るのにかかる時間は、難しいですが、作業時間の総計で平均90分ほどかと思います。


Q2.酒癖が悪い人への対処法(京都府 寺村たこさん)

A2.酒の席をともにしない。


<短歌の質問>
Q1.最近読んでグッときた歌集があれば教えてください。(埼玉県 成瀬悠さん)

A1.最近読んだ、しかしかなり過去に出版された歌集になってしまいますが、古川房枝『路地の歌』です。こういう旅行詠を読みたいものだと思います。


Q2.自分の短歌が下手くそだなと思ってしまったときはありますか?またそう思えてしまったときの解決法はなんですか?(群馬県 さんかまぐねしうむさん)

A2.下手くそだと思わなくなるまで改作し続けるか、無理そうなら題材ごと一旦置いておきます。既発表歌を下手に感じたとしたら分析の上で次作への参考にします。


Q3.短歌以外で、大事にされていることはありますか。(ものでも考え方でも、何でもかまいません。)(神ヤ飛ビ魚さん)

A3.今生限りで解脱するという覚悟です。


Q4.ご自分が作られた歌について、どのように加除修正するのか、過程を教えてほしいです。(神ヤ飛ビ魚さん)

A4.どうしても連作での発表機会が多いため、連作づくりについてをベースに答えさせてください。うまく言語化できないのですが、たいてい複数の歌が同時に生まれるので、それらがまず連作の原型になります。このとき、まだ定形になっていないものや言葉の断片も混じっていたりします。そこから近作を寄せてきて肉付けをするうちに、明らかに浮いた子が見えてくるのでその連作からは避けます。その中で、歌の切れ端が歌になったり、他の歌の句を奪ってしまったりするのを見届けてから、全体の語彙のバランスや韻律を整えたり、あるいは敢えてそのままにしたりします。


Q5.好きな歌集を教えてください。(大阪府 雨虎俊寛さん)

A5.たくさんあるのですが、谷岡亜紀『臨界』を挙げます。


Q6.短歌を詠まれる上で一番大切にされていることは何でしょうか?(北海道 河岸景都さん)

A6.作品自体にも、発表方法にも、なんにでも、自分自身が納得することです。

Q7.短歌の創作や推敲はどんな場所・シチュエーションで行うことが多いですか?(宮城県 天崎紋さん)


<その他の質問>
Q1.淡島さんのお好きな場所、居心地良く思う場所はどこですか?(石川県 塩本。2381さん)

A1.京都です。


Q2.いちばん好きなお酒はなんですか(北海道札幌市 草間凡平さん)

A2.サッポロクラシック!!


Q3.コロナ禍で会えなくなった人はいますか?私は息子に会えません。(名古屋市 戸倉 恭子さん)

A3.老人ホームにいた祖母でしょうか。亡くなってから会うことができました。

Q4.食べてみたい悪魔の実(漫画『ONE PIECE』に登場する果実)があったら教えてください。(鹿児島県 西淳子さん)

A4.瞬間場所移動のためにトキトキの実を食べたいです!


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以上となります。皆様からのたくさんのご質問ありがとうございました。