山本晴美 ここで愛ましょう

歌語りシンガソングライター 山本晴美のブログ

トリニティ5-1

2014-12-24 22:14:00 | ここで愛ましょう
音楽物語「トリニティ」      原作 山本晴美


あらすじ・・・・・・

3歳のナッツは魔法使いの子ども。
何もかも魔法の力で叶ってしまう生き方にうんざりしてしまった母。
ある時、700年も読み解けなかった「人間になる魔法」を解く事ができた。

 

「何でも手に入る、何でも叶ってしまうって不自由よ。
時間がただ過ぎてゆくだけ・・・幸せではないわ」

 


「人間は命の時間が限られているから生きる価値があるの。
 その命を満たす「永遠のしあわせの扉」が東の森の果てにあるらしいの・・・その場所は時の回廊をくぐって旅をして きた者だけが開ける事が出来るのよ」


 「僕は魔法が使えたほうが便利だと思うよ」


 

 「人間になる魔法を使った者は消滅するの」

 「ナッツ、人間になってよい旅をするのよ。そこにはきっと本当の幸せがあるから。」

 母は、ナッツが7歳になった朝に人間になるように最後の魔法をかけて消滅してしまう。


「ナッツには人間となり、魔法では叶わない毎日を生きてほしいの。
 でも、一度だけ魔法が使えるチャンスを残しておくわ・・・」

 

7歳になった朝、お腹がすいて目がさめた。
「人間ってめんどうだな。いちいちお腹がすいたり、寒かったり。」


 
 
ナッツは母さんが残した魔法の文字で書かれた「魔法の本」を持って食べ物を探しに森へ行く。


 

最初に見た人間はどん欲で優越感で心が満たされるルゴーラと、両親がいない養女のリーフ。
リーフはルゴーラにこき使われていて、いつもお腹をすかせ辛い生活をしていた。

 

薪を拾いに出かけるリーフの後をつけるナッツ。
リーフはルゴーラのもとで生活をしていて乱暴で、優しさのある心を閉ざしていた。

「私は誰も、何も信じない」

リーフがナッツの持っていた「魔法の本」を取り上げ投げつけると・・・
ひかりの妖精フリックが飛び出してきた。

 


「痛たた・・・僕はフリック。本の178ページに寝ていたんだ。
 立派な魔法使いになるために人間界の実習に呼び起こされたんだ。」


 


ナッツは思う。
「ねぇフリック、本当に魔法使いより人間の方が幸せなの?
 リーフはあれで幸せなの?」


ルゴーラに「魔法の本」が見つかってしまい奪われそうになる。

 

怒りとナッツの持っている永遠の幸せを手にする「魔法の本」が欲しくて怒り狂う。

 

奪い合い、ルゴーラは暖炉に転げてしまい、自慢の美しい手をやけどしてしまう。

 


よくも私の手を、自慢の指をこんなに・・・
ゆるさない・・
ふたりを同じ目に合わせてやる

私の手はこの世でいちばんうつくしい
私に似合うものはまばゆい宝石
あの城も あの島も あの海も あの馬も
みんな私のもの
世界を手に入れる
  


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