乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

小説と 焼き筍

2008年04月26日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

 

 ある男性の話と 筍の話を聞いて下さい。

 仮にAさんとでもしておきましょう。

 Aさんはまじめな方で、気さくに私の家族とも話なさいます。

 某企業を退職された後に郷土を研究されています。

 最近では歴史小説も書かれており、順番に書き上げられた抜き刷りをプレゼントして下さいます。

 冊子は毎回嬉しく拝見し、家族で楽しませていただいております。

 趣味や分野は別として、私もAさんのような年の重ね方ができればなと、思います。最近では人生の先輩でもあり、目標のお一人と考えています。

 

 ところでこのAさん。

 知り合った頃から、季節の野菜などを持ってきて下さいます。

 小説と筍も何度かいただきました。

 

 昨日の朝いただいた筍も堀たてで、土の香りが広がります。

 前日に雨が降っていたせいか、みずみずしく、とても柔らかいのです。

「もし良かったら、食べて下さい。なんぼでも あがってきますさかい。」

という言葉で、奈良(いや全国?)では 筍は「出るとは」とは言わずに「あがる」ということを初めて知りました。

 何となく「筍があがる」といった言葉の響きの美しさに、日本語って美しいなと感じました。

 

 さてさてこのいただいた筍、あまりにもみずみずしいので、焼き筍にしてみました。

 もう かれこれ二十年くらい前にもなるでしょうか・・・。

『四季の味』という雑誌で、この焼き筍を知りました。

 本来 焼き筍は竹藪の中で、土に埋めたまま焼くのだそうです。

 しかし この方法はなかなか実現できそうもないので、オーブンで簡単焼き筍にします。

 昨日も五本いただいたうちの二本を焼いてみました。 

 

 作り方はオリジナル。至ってシンプルです。

 1 まずよく洗い、泥を落とします。(皮はつけたまま)

 2 次にお尻(下の部分)に少し切り込みを入れます。

   これは火の通りをよくするためです。

 3 他に筍がある場合は、剥いた鉄板にひきます。

   2をのせ、さらに上に皮をのせます。

   できるだけ頭の方に多く皮をのせます。

  (3は アルミホイルでも代用できます)

 4 中くらいの大きさの筍ですと・・・

   冷えたままのオーブン 240℃セットして40~50分。

   さらにオーブン内で5分~10分程度蒸らします。

 5 竹串で通ればできあがりです。

 

 こんなに簡単な焼き筍ですが、筍独特の灰汁とえぐみが野性味を感じさせ、辛口の冷酒と調和して、結構いけます。

 

 焼き筍に加えたいのが筍の刺身。

 こちらは丁寧に灰汁を抜き、透き通った味にしたいものです。

 筍の刺身の作り方は、こちらも至って簡単。

 えぐみを抜くために糠を使い、柔らかく炊きあげた後、流水でさらします。

 

 正反対の性格の焼き筍と筍の刺身。加えて 辛口の冷酒の組み合わせは自分でも美味しいのでは・・・と思います。

 でも、責任は負いません。

 

 ところでこの時期になると、私は京都西方向の長岡を思い出します。

 今頃の長岡は、霧島つつじと筍料理が絶品です。

 今となっては随分と昔のように感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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23 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (綾子)
2008-04-26 11:13:31
ほのぼのとしたお話ではありますが・・。最近お元気が無いって、感じてました。昨夜も、一旦書いて、消されてますね。お悔やみ申しあげます。京都は来て下さい。きっと、近いですから。
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Unknown (オオタ)
2008-04-26 12:58:20
うまそうですな。焼いた筍と酒は、よろしいでしょうな。筍の刺身とは、生で食べるのですかな。ご相伴に、預かりたいものです。
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コメント、ありがとうございます。 (綾子様)
2008-04-27 00:50:12
ご心配をおかけして申し訳ございません。京都にも行きたいと思います。そろそろ、柏餅の味噌あんの季節ですね。
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コメント、ありがとうございます。 (オオタ様)
2008-04-27 01:01:48
京都の長岡天神近くで、朝堀の筍が手に入ります。霧島つつじが終わると、つつじが満開になります。料亭ばかりではなく、周辺で筍ご飯のお弁当や草餅も楽しめます。おはなの中でのお食事も楽しいと思います。よろしければ筍料理を是非ご家庭で楽しんでみて下さい。
今年になって、何度となく筍を煮ました。朝市で購入したり いただいたり・・・スーパーの雨降りタイムサービスでは大きなものを6本ゆであげました。残りは毎日水を変え手冷蔵庫で保存すると、かなり長くもちます。でも、筍は料理法が多いので、我が家ではすぐになくなってしまいます。(笑)
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よだれが・・・ (やまとなでしこあん)
2008-04-27 01:46:07
出てきましたよ。今年はまだ筍はくちにしてないのです。ふきは友人のおうちでものすごくおいしいのをもらいました。
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 (やまとなでしこあん様)
2008-04-27 16:52:54
蕗は美味しいですね。
これまた何も調べずに、少し板ずりした後 皮を剥いて 重曹であく抜きしてからだしにつけましたが・・・これで良かったのでしょうか?
葉の部分はあく抜きした後、おじゃこが切れていたので、鰹節と乾燥エビを使って佃煮にしました。甘い目にしたのですが、結構好評でした。
以前 庭の蕗を炊いたのですが、ものすごく苦くて断念。今年も朝市で購入しました。でも・・・もう一度、今年、家の蕗に挑戦してみようかな?
でもね・・・蕗ってメッチャ灰汁があって、手につくと色がなかなかとれないでしょう・・・。やまとなでしこあんさんはどうのようになさっていますか?
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山蕗? (やまとなでしこあん)
2008-04-28 10:02:49
うちの実家の片隅に細い短い軸の蕗がありました。これは佃煮向きのようですね。一度、挑戦しましたが、子どもたちのお友達が途中で乱入。焦がしてしまい、没。(笑)

友人のおうちはご両親がお米のほかに、自宅用にたくさん野菜やお花を作られていて、時々おすそ分けをいただきます。今回のものは軸の太い長いもの。ゆでてから味付けしたような記憶が・・・・。(何かでレシピを探して、見て料理しました。)揚げといっしょだったと思いますが、いっしょにもらった大学時代のクラスメートもとてもおいしかったと感動しておりましたよ。畑のお水がいいのかしら?おいしいものを口にするのは努力が肝要ですよね。お料理好きな人の家族は幸せだと思います。昨日は超手抜き。(笑)
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山蕗と母 (やまとなでしこあん様)
2008-04-29 00:13:06
山蕗は亡き母の得意料理でした。短い束を買ってきては、佃煮にしていました。今となっては、懐かしい思い出となってしまいました・・・。「鰹節を入れるのがこつ・・・。」なんて言って、ご満悦でした・・・。

家の蕗は60~80㎝くらいだと思います。でも、苦いのです。もう一度、今年試してみます。買った蕗は美味しいんだけどな・・・。

ねぇねぇ、やまとなでしこあんさん。お食事超手抜きって、どこか遊びに行かれたのですか?(笑)今、のぞきにいこうっと。
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あれあれ? (再び やまとなでしこあん様)
2008-04-29 00:15:43
朝のまんまだぞぅ。何かいいこと、あったのかな?博物館?
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28日は・・・ (やまとなでしこあん)
2008-04-30 08:36:33
午前銀行など・・・午後大阪アルバイト・・・夜ハクのフェラリアの検査でした。

27日は娘のお買い物のお供。

29日は久々に美容院に行きました。帰りにもちいどの通りの「朱生」というお店で楽しんできましたよ。

http://nara.atcity.jp/store/store_view.asp?mem_num=313&ret=%2Fstore%2Fkind_list.asp
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