乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

信貴山朝護孫子寺 『百足』

2009-02-05 | 民俗考・伝承・講演

 

       

 

 節分も終え、立春を迎えた。

 陽気は、春。

 庭を歩くと、ふきのとうが今年も芽を出した。

 芽はまだ堅く、身と心をほころばすまでは後二,三日というところか・・・。

 去年は蕗味噌をつくって楽しんだが、家族の希望をくんで、今年は天ぷらや和え物にする予定。

 春の味覚に舌鼓を楽しみたい。

        

 ふとみあげると、梅の老木の蕾が吹き出す。

 我が家の梅は遅咲きなので、蕾はまだ堅い。

 

 昨日読了した『毘沙門天像の誕生』がきっかけで、信貴山朝護孫子寺を思い出す。

 寅づくし毘沙門天が日本に初めて現れたのは、伝説では信貴山。

 その出現は寅年、寅の月、寅の日、寅の時刻と寅づくめだったことは以前にも記録した。

 十二年に一度の寅年には、聖徳太子が祀ったと伝える奥秘仏が開扉されるそうだ。

 百足(むかで)は毘沙門天のお使い。

 毘沙門天の神使(しんし)とされる。

 ちなみに、八幡さんは鳩、お稲荷さんは狐である。

 そして先に書いたように、毘沙門さんの神使は百足というわけ。

 

 本堂の欄間には百足がレリーフされている。

 古い奉納絵馬も百足の図柄が多い。

 

 百足は『おあし(お金)』が多いと、商売人を初め万人に喜ばれる。

 お金が集まるようにと、ここの絵馬に願をかけ、奉納する人が後を絶たない。

 こういった人間のまじない的風習は微笑ましい限りであり、今後のこういった言い伝えは継続されるのであろう。

 

 写真一枚目には右に百足、左は龍といった吉祥。

 また、二枚目写真は『毘沙門天』の金文字の左右に、金百足。

 これで、景気回復間違いなし!と信じたいとほくそ笑む私である。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
百足 (深堀大三郎)
2009-02-06 10:16:41
信貴山って面白いところですね。
百足が商売人に喜ばれるという話、面白いですね。
おあし(お金)が多い。
なるほどね。
実は、家にはよく百足が出るんです。
かって、竹やぶがあったためか、毎年出ていました。
お金は入らないのに・・・
去年までは、猫が捕まえてくれていました。
猫もいなくなった今年は心配です。
金の百足ならフリーパスです。
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信貴山 (深堀大三郎 さま^^)
2009-02-06 19:33:51
コメントをありがとうございます。
少し春めいて参りましたね。
如何お過ごしですか?


信貴山はいろいろと工夫されていますね。
中には信貴山のことをレジャーランドとよぶひともいらっしゃいますよ(笑み)

お金儲けの工夫がいっぱい施してあり、信貴山そのものがお金儲けのヒントになりそうな感じさえします・・・。

まぁ、わびさびを感じる所ではありませんが・・・。



個人的には火渡り式の前の神事の、山伏問答に興味があるので、信貴山は注目しています。

舞台や伝統芸能の好きな私にとっては、問答そのものが、とても興味深いのです^^
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虎は? (やまとなでしこあん)
2009-02-07 13:47:05
信貴山といえば、虎?でしたよね。これはなんでしたっけ?
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 (やまとなでしこあん さま^^)
2009-02-07 23:44:21
信貴山っていうと虎・・・ですね。
来年は相当盛り上がるのではないでしょうか・・・。

写真は むかで デス^^
むかでは 毘沙門天と関係が深いそうです^^

やまとなでしこあんさん、コメントをありがとうございます★^^★
とってもうれしいです!
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