(写真は春、3月。萩で食べた白魚の踊り食い。白魚の踊り食いの期間は、極めて短い。)
記録だけ 2007年度 75冊目
食べ物の味をどう表現するか
作家・美食探求家たちの名文に探る!
褒め言葉に苦労する時、表現に困った時の手引書
『味覚の表現辞典』
奥山益朗 編
株 東京堂出版
平成13年6月10日
340ページ 2400円+税
小説を媒介して、食べ物を興味深く、説明。
なじみの小説家の名前も連なり、開高健氏などの記述などは、再度、全集を読みたくなる。
丸谷才一氏が引用されていないのは、少し不思議な気がした。
写真に載せた白魚の踊り食いの記述も、開高健『最後の晩餐』と獅子文録『好食徒然草』を引用。
白魚の説明に、前兆10センチとあるが、私が食べたのはせいぜい3~4センチ。
開高健氏の噛みながら食べるのならば納得がいくが、獅子文録氏のように飲む食べ方だと、10センチは無理。
獅子文録氏の『喉チンコを擽る(くすぐる)不気味さ』とはよく言ったもので、料亭でも、
「決して噛まないで、飲み込んでくださいね。」
といった説明あり。
味はさほどたいしたものではない。
悪戯に少し噛むと、にごった味わい。このあたりは 開高健氏と私の感じ方は、少し異なる。
わたしとて ピチピチとはねながら喉を通過する快感は初めてで、感触を味わう春の味覚といった感じを覚えている。
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ここまでお読み頂き、皆様、ありがとうございます。
私、一ヶ月ほど留守をいたします。
元気に帰りましたら、また記録の更新を再開したいと思います。
その折は、どうか宜しくお願いいたします。
これまで同様、お付き合いいただけましたら、うれしいです。
尚、しばらくの間、トラック・バックの受付は控えさせていただきます。
また、今回も記録に限り、申し訳ございませんがコメント欄も控えさせていただきました。
ごめんなさい。
10月からもご訪問、コメント、トラック・バックなどをいただけましたら、とてもうれしいです。
皆様、お体ご自愛下さいませ。
合掌