(写真はわが家のぴぐもん)
今日は 『猫バカ日記』ということで・・・
わが家のぴぐもん、見得をきり、猫六法をふむのが得意
わが家のにゃんこちゃん。
少々哲学者のような難しい顔つきだが、名は至って単純。
ぴぐもん、という。
子どもが小学生の低学年につけた名前で、つけた当の本人は、いまだに
「可愛い名だ・・・。」
と、悦に浸っている。
猫の名よりも、単純な子ども・・・
その子どもも、もう20歳を超えている。
大学のテストの中間期間。
結構まじめで、来週初めの学部テストに取り組んでいる・・・・・・はずである。
今は大学から数分の地に下宿。
私はといえば、その子どもに連日電話をかけ、
「美術館行こうか・・・」
「ナスカ展行こうか・・・」
「五条坂の陶器祭りに行こうか・・・」
などと、邪魔をしつつ、子の健康を感知している。
賢母というか、一歩間違えば馬鹿母というべきか・・・難しいところ。
一方、猫のぴぐもん。
リボンをつけて庭に放してやると、連日のセミの大群に、少々うんざり気味。
庭に異常発生した五十匹以上はいるだろうセミの声は、猫の十三歳のぴぐもんの老体には、いささかきつい様子・・・
それでも、ぴぐもん・・・
自分のおうちの上のでゴロニャン、ゴロニャンと寝返りを打って、私を挑発。
私はといえば、やぶ蚊にさされながら、ぴぐもんのお相手。
蚊は耐え難きことと、私がリビングに駆け込むと、ぴぐもんは恨めしそうにこちらを見つめる。
「家に入れて頂戴・・・」
と、それは見事な、まるで幸四郎丈の『勧進帳』の六法のような前足。
私は心を鬼にして、知らぬ顔で『歌舞伎ちゃんねる』をつけ、画面に見入る。
ところがこのぴぐもん。
猫にして役者。
どうりで私が、ひとりの役者にのめりこまないわけだ・・・
ぴぐもんは囃子にあわせて
「にゃにゃぁ~ん、にゃんにゃん、にゃにゃぁ~んにゃん・・・・・・」
という具合に、ねこなで声で、歌う。
役者二人が七語調で たたみ込んで決め台詞を言いあうと、台詞にあわせて
「にゃにゃにゃぁあぁ~ん、にゃにゃにゃにゃ、にゃにゃにゃぁあぁ~ん・・・・・・」
と決める。
「ぴぐちゃん、じょうずだねぇ・・・」
と話すと、
「にゃにゃにゃぁん!」
といいながら、見得をきり、猫六法。
ほんに、うちの猫は、賢い猫である。
すこーん すこーん こめだんご