乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

麗江文化 夜の古城内「ヤーソ!ヤーソ!ヤ!ヤ!ソ!ニャァーン」

2007年02月27日 | 中国 2006~2019(7回)台湾、ベトナム、

 

  麗江文化 夜の古城内「ヤーソ!ヤーソ!ヤ!ヤ!ソ!」

 

 夜の麗江古城を歩くと、どこかしこで写真のような光景に出くわす。

 中国赤提灯が水路に映し出され、幻想的な光景が続く中、民族衣装に身を包まれた老若男女が大声で歌い狂う・・・ 

『LE PETIT PARIS』といったハイカラな名の店。

 幅3メートルと両脇各5メートル幅(合計役13メートル~18メートル)をはさみ、店同士で客も店員も大声で踊り、歌う。

 店は二階建て。二回には客。店の前には店員。

 

「♪ミソドレミフェアソ~」か「♪ミファソラドレミ~」かは音痴の私にはわからないが、そのような音から始まる歌は、相手を指差しながら

「ヤーソ!ヤーソ!ヤ!ヤ!ソ!(ニャァーン=女性だけ)」

の力強い怒声で相手に歌をゆだねる。

 互いが同時に歌うのではなく、向かい合った店員、客は互いに順番に歌い散らかす。

 何度も何度も

「ヤーソ!ヤーソ!ヤ!ヤ!ソ!(ニャァーン=女性だけ)」

のやり取りは続く中、夫と私は小一時間店の前のベンチで彼ら、彼女らを見ていた。

 いやぁ~、実に、エネルギッシュ。

 まるで歌における、店同士の客同士の対抗試合のようだ。

 夜中の十二時も近いというのににぎやかなことだこと・・・

 

 店に入らずにギャラリーで楽しんでいる中国人も多かったが、さすがに観光客で一時間もそこにいる阿呆はおらぬ。

 このような光景に出会わしたことの無かった私は、無料で麗江の民衆或いは民族文化に出会わせたような満足感があった。

 ちらりと夫の横顔を見ると、まんざらいやそうでもなかった。

 

 参加することに意義がある・・・

 私はいつしか彼らのリズムにあわせて、

「ヤーソ!ヤーソ!ヤ!ヤ!ソ!(ニャァーン=女性だけ)」

と、間延びした楽しい大向こうのように声を上げ、指差していた。

 

 かなりの時間楽しみ堪能した私たちは独自の観光化された古城の中を散歩。

 先ほどの「ヤーソ!ヤーソ!ヤ!ヤ!ソ!(ニャァーン=女性だけ)」で意見が分かれる。

 夫は『通い婚などの風習から考え、本当は木があるが「おーまえなんか、キーライよ」「あーなたなんか、キーライよ」といってじゃれているのだという。』

 私は蛍ではないが『「こっちの店(みーせ)が楽しいよ」「こっちのほーがたのしいよ」と言い合っているように感じる』

 

 翌朝現地ガイドに問うてみたところ、

「次はそっちがもう一度歌って・・・」

といっているのだという。

 いずれにしても相手にちょっかいを出した茶目っ気を考えると、夫の意見の方が近いことに気づく。

 

 このガイドもとてもマジメで親切な方だった。 

 この歌の掛け合いは 中国の他の地では見られない、麗江特有の文化であり、ここでしか見られないものだと教えてくれた。

 『言葉の変わりに歌で表現した』

と教えてくれた。

 

 ははぁ~~ん!よめた。

 

 そういうと最近読んだ書物の中に

『その昔、各少数民族は他民族を受け入れず、特有の文化の中で生きていた』

と記されていた。そのようは閉鎖的な暮らしの中でたまにた民族とであった場合、言葉が通じない。彼らは山間で歌を媒体に、気持ちのやり取りをしていたのであろうか・・・

 異民族の「ヤーソ!ヤーソ!ヤ!ヤ!ソ!(ニャァーン=女性だけ)」

の言葉が雲南の山間にこだまするのかと思うと、神々にも負けない彼ら少数民族の力強さを感じるのである。

 

 

 

 

 間違いやお気づきの点がございますれば、お教えいただけましたらありがたいです。

 どうぞ宜しくお願いいたします。

コメント (2)
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中国人の思考様式  小説の世界から

2007年02月27日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は雲南省大理の崇聖寺三塔。)

 

 

 記録だけ 2007年 28冊目

 

   中国人の思考様式  小説の世界から

 

 著者 中野美代子

  1933年生

   北海道大文学部中国文学科卒 

  北海道大助手、オーストラリア国立大助手を経て昭和49年時点では北海道大助教授

 

 講談社現代新書 356

 昭和49年6月20日

 198ページ 370円

 

 えらく古い本で、埃まみれ。花粉症の鼻水は滝のごとく流れる始末。

『金瓶梅』考の記述は井波律子さんよりもたくましい内容。

 

 中野美代子   1933年生 : 井波律子 1944年生

  ↓                 

 上滑りするならば、エロ本 : エロ本そのもの

 

『金瓶梅』を読まない限り、どちらにも加担することができない。

 このお二人、十一年の違い・・・水面下、○洋学会や論文などで 学問上の論議を戦わせておられたのだろうかと思うと、興味がわく。

 お二人とも良い意味で、個性的。面白い楽しい方たちです。

 

 

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