乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

三道茶と白族(ペー族)舞踊 (雲南省)

2007年02月16日 | 舞台・芝居

 

( 写真は白族(ペー族)舞踊。各席では観客が三道茶をすすっている)

 

   三道茶と白族(ペー族)舞踊

 

 

 

  【雲南省の旅・・・まず初めに】

 

 『中国雲南岩絵のなぞ』という本に出会い、雲南省に興味を持った私。家族にお願いをして、先日行ってまいりました。

 日が限られていたので駆け足の旅でしたが、色々な思いでも多い。

 少数民族の方たちが演じたり奏でたりの舞台や音楽にもたくさん出会う。

 雲南省の文化や美術にも触れることができた充実した旅。

 少数民族の方たちにも親切にしていただきました。

 そしてこの旅を楽しませてくれた家族に、心から感謝。

 ありがとう。

 

 

 

  【三道茶を頂き、白族(ペー族)舞踊を楽しむ】

 

 雲南省大理の石塔・崇聖寺三塔と大理古城観光後、三道茶を頂く。

 余談だが、崇聖寺三塔と三道茶か・・・変なところに引っかかりほくそ笑む私。崇聖寺三塔と三道茶はややこしい話だ、が無関係なことをここに付け加えておきたい。

 

 三道茶とは白族(ペー族)が大切な客人をもてなすためのお茶。

 このお茶は三杯三種。(一苦・ニ甜・三回味=人生を表すお茶)

 

 一杯目は雲南沱茶という渋茶。

  人生のつらさと厳しさの苦いお茶。

 さっぱりしていて、結構美味い。 

 

 二杯目は甜茶。ほのかに甘い。

  人生の喜びが表されているという。

 茶の中には バター・くるみ・さとうきび・黒砂糖。

 舌触りが美味い。 

 

  三杯目は回味茶。

 人生の辛さ・楽しさを思い出す茶。

 蜂蜜の甘さとシナモンの香りが美味い。

 旅の疲れを癒してくれる。

  

 この三道茶。それは少数民族の白族(ペー族)或いは人間個々のがの苦難の歴史と人生の哀切を表現。

『茶といえども奥深い茶だな・・・』と内心茶々を入れる阿呆な私・・・

 

 

 

 【白族(ペー族)舞踊を】

 私たちは三道茶を頂きながら、白族(ペー族)舞踊を楽しむ。

 

 艶やかな薄っぺらいサテンで仕立てた舞台用の少数民族衣装を身にまとったの男女の若者が、自分たちの日常生活や男女の恋愛などをポップな民族音楽に載せておどり演じてくれる。

 それは完成された舞台というにはあまりにも素朴で、白族(ペー族)の紹介のような30分ばかりの寸劇。

 彼らは始終にこやかで、楽しそうに動き回っていた。

 

 電光掲示板には英語・日本語の字幕。

 しかし彼ら少数民族の豊かな表情と息吹が感じられ、解説は読まずに彼らに見入っていた。

 プロとはいいがたい舞台だが、とりあえず楽しい。

 

 白族(ペー族)に限らず雲南省には美人と男前が多い。

 きれいな民族が可愛らしい民族衣装の帽子をかぶると、顔は一層引き立つ。

 若くてにこやかな美人と男前が華やかな民族衣装を着て動き回っているだけでも心は躍る。

 

 観客も壇上で踊れとすすめられる。

 せっかくのチャンスだったが観客は誰も舞台に上がらない。逸る心をおさえ、思いとどまる。

 雲南省でのまず最初の舞台、残念なことをしたと後悔の念でいっぱいである。

 

 

 

『中国雲南岩絵のなぞ』↓読書記録

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/033a597090db453a5774ea9e65efc5f4

 

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三国志演技  井波律子

2007年02月16日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は中国・桂林博物館前で毛皮を売っていた男性。私の推測ではこの型はどこかの少数民族。出稼ぎで行商しているのだと思うが、売れ行きが悪く、ほとほと困った様子が窺える。この写真は2006年12月のものだが、2月18日の旧正月を前に、焦りやら何やらで、この男性の困惑と物悲しさが伝わってくる。中国の貧富の差は大きい。)

 

 記録だけ 2007年 22冊目

 

        三国志演技

 

 著者 井波律子

 岩波新書 (新赤版)348

 1994年8月22日第1版発行

 227ページ 620円+税

 

 芝居を少しは楽しんでいる私にとっては、とても面白い解釈が書かれていた。

 これはなんとしても岩波の『三国志演技』を読みたいところだが、何しろ長編なのでしりがすくむ。

 それにしてもこの井波律子さんたる人物、ただものではないぞ。

 こどもの頃の京都のお宮で感じられた鋭い感性の豊かさは、全体において本の深みを増している。

 素晴らしいなぁ、この著者は…

 

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