在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Pinot Nero ピノ・ネーロ おさらい

2017-04-17 22:01:44 | イタリア・ワインABC
Civiltà del bere, Pinot Nero 特集
非常に興味深い特集
ピノ・ネーロのおさらい



毎年、別冊の小雑誌になったCivilta’ del bere のレストラン、ワイン・ランキング本を買っているのだが、今年は別冊の発行を止めてしまっていた。

そこで、本誌に掲載されている今年の号2冊(第1号と第2号)を買ったのだが、第2号がピノ・ネーロ特集だった。
読むとかなり興味深い。

知っていることの復習のようなものだが、かなり真面目な雑誌なので、きちんと書いている。

以下、メモ。おさらい〜

ピノ・ネーロは、ブルゴーニュに2-3世紀から存在する品種(3-4世紀という説もある)

気候に大きく左右される品種

水はけによりストレスを受けやすい(特に水分が少なすぎる状況に敏感)

暑い気候がダメで、
暑いと成熟が速く進む
酸が少なくなり糖度が上がる
熟成直後からぶどうが乾燥し易くなり好ましくない香りを与える

適さない気候だと、
フェノールの成熟が劣る
その質が劣る(刺激的なものになる)
アントシニアニンの含有量がただでさえ少ないのに
ぶどうも未熟のまま

石灰質土壌を好む

寒い気候でないとダメ

イタリアでは、例えばTrentino Alto Adige と
Oltrepo Pavese で栽培が多いが(両者で2500ヘクタール、ほとんどがスプマンテ用)これは、ブルゴーニュとシャンパーニュに次ぐ量
他 は、フリウリ、ヴェネトの東側
興味深いのはペーサロ周辺の小さなエリアやエトナで、面白いワインに仕上がっている

繊細なグリーンハーヴェストが非常に重要

低い垣根式、 グイヨー、コルドン式などが適している

国別の栽培面積は
フランス
アメリカ
ドイツ
イタリア
ニュージーランド
オーストラリア
の順

定期講読をするか。

Brezza 3 Cru 2013 e riserva 2011 + Sarmassa 2006 @vinitaly ブレッツァ クリュ 5種

2017-04-17 17:35:22 | Piemonte ピエモンテ
Brezza;
Castellano, Cannubi, Sarmassa 2013
Sarmassa Riserva 2011
Sarmassa 2006

Brezza Cru3種 ヴィニタリーにて
写真を撮るのを忘れた〜



ブレッツァのクリュ3種。
3種いっぺんに飲めてしまうところがヴィニタリーの醍醐味。

もちろんブレッツァの場合は、白も含め、その手前から始めていたのだがメモを取らず。
ロゼは特に美味しい。
ちょっと華やか過ぎな感はあるが、色がそれはまあ魅力的で、香り豊か。
そして、ネッビオーロも良い。

ブレッツァは、バローロの地域(ランゲ)のビオワイナリー。
バローロの地域は、ビオでも承認を取っていないところが多いし、わざわざビオにしなくてもいい(売れるという意味)ので、ビオにこだわっているところがやや少ないかと思う。(数えたことはないから印象だが)

そして、ブレッツァでは、多くのワインにガラス栓を使っている。
最近はスクリュー栓が流行って来ているため、ガラス栓は押されていると思うのだが、エレガントさではスクリューはガラスにはかなわない。

さて、クリュ3種。

Castellano 2013 ++++
花の香り、森の木の実に加えてバルサム臭がきれい。細い感じで長く続く。
酸味がとても良く、タンニンが繊細で、バローロの重たさより、軽やかな感じが出ている。余韻は細身、繊細だが、きれいにフルーツと花が残る。

Cannubi 2013 ++++(+)
がらっと変わって、おお、カヌビ、という感じ。
強さがあるのだが、その中にエレガントさを含む。香りの深さは、カステッラーロ以上。
味の長さは申し分なく、酸がきれいに出ているところにタンニンが加わる。
カステッラーロが女性的とすると、こちらは男性的。しかし、重たすぎない。

Sarmassa 2013 +++++(+)
最初は香りが閉じている。回して出てくるが、出てくると、とても良い。かなり複雑。グリーンの香りの含み、非常に心地よい。
タンニンは繊細ながらも存在感を示し、余韻に太さが加わり、長く続く。

Sarmassa Riserva 2011 +++++
こちらも最初は香りが弱いのだが、出てくると、スパイス、フルーツ、ドライの花、バルサム臭などなど、多くの香りが複雑に絡む。
味のインパクトは一瞬甘い(まろやか)だが、タンニン出てきて、長い余韻に残る。
リゼルヴァらしい風格あり。

ついでに、オマケのSarmassa 2006を出してくれた。
きれいな熟成香の中にグリーンの香りがふわっと過る。衰えは全くなく、飲み頃を迎えてきている。いいね〜

Terlano, Pinot Bianco 2016 e Pinot Noir 2016

2017-04-17 00:05:16 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
Terlano 2種
Pinot Bianco 2016 とPinot Noir 2016



レストランに比較的大勢で食事に行って、なんとなくTerlanoで決めた。

保証のある美味しさ。
誰が飲んでも美味しいと思えるところが安心。
優等生ワイン。



Pinot Bianco 2016 +++(+)
輝きのある魅力的な色。
白と黄色の小さな花束的花の香りと柑橘系がとてもきれい。
酸味も程よく、酸っぱすぎることもなく、適度な柔らかさを持ち、余韻にきれいに柑橘が残る。面白さには欠けるが、バランスがかなり良い印象。



Pinot Noir 2016 +++(+)
こちらも魅力的な色。薄すぎず、濃すぎず、明るい色合い。
ふくよかで、アルコールがやや上がってくる感じはあるが、フルーツの香りがきれいで、甘いスパイスを思わせる香りも含む。
ボディもほど良く、すでに柔らかみがあり、しかし、タンニンの存在感はちゃんとある。余韻にほろ苦さが残るが、それも心地よいと言える。