在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Ghemme Collis Breclemae 2007 2000 1997 1983 Cantalupo  ゲンメ カンタルーポ 

2016-11-25 10:10:53 | Piemonte ピエモンテ
Ghemme Collis Breclemae 2007 2000 1997 1983 Cantalupo




この前のミニ縦飲み試飲会で。
ラベルを見ると、ワインはどうしても先入観ができてしまう。

バローロと書いてあると、美味しいね〜、とか
サッシカイアだと、おお、やっぱりこれはイタリアで一番美味しいワインだぁ、とか

多少は仕方ないが、できるだけラベルを意識せず試飲をする。

この試飲会は、まあバラバラにいろいろなワイナリーが参加していた。
ある意味まとまりや、コンセプトがない感じもあったが、趣旨はとにかく、古いヴィンテージを少なくとも2ヴィンテージは持ってくること。

適当にパラパラと飲んでみたところ、おおいいね〜というワインにあたった。

2007
これを飲んだ時はまあ普通。香りは綺麗で、酸味があり、ネッビオーロだし、好きなタイプのワインであるが、持続祭がやや短いか?と疑問を持った。+++

2000
ところが、次のこのヴィンテージ、16年経っているヴィンテージで、おお、結構感動。
光沢があり、色はまだ綺麗なガーネット色、香りがとてもエレガントで、フルーツの香りがまだ残り、スパイス臭が香りを引き締め、熟成香がわずか出始め、複雑性、持続性がある。口に含んだ時の優しさ、酸と繊細なタンニンのバランスがパーフェクトで、エレガントに余韻が続く。
こうやって、何気ないワインに感動できるのが嬉しい。++++++

1997
97年のワインは非常に良いもの、世紀のヴィンテージと言われたにもかかわらずたいしたことないものとあるが、これはいい。
2000年にいいね〜と感動したばかりで、おお、こっちもいい、と。
むしろまだ2000年より若い。グラスが一つで比べられないのが残念。
2000年より色が濃いめ、香りにハツラツとした感じがまだわずか残り、タンニンの存在感がまだある。甲乙つけがたいが+++++

1983
2000年代のヴィンテージしか持ってきていなかったワイナリーがほとんどの中、83年を持参してきた。30年以上経っているわけだ。
熟成香が綺麗に出ているが、下り坂に入っている。ヴィンテージワインが好きな人にはぴったり。ゲンメで、少なくとも20年、30年は持ちますよ、という好例。++++


Piere Sauvignon 2006 Vie di Romans

2016-11-22 10:30:01 | Friuli フリウリ
Piere Sauvignon 2006 Vie di Romans




ヴィエ・ディ・ローマンスは個人的に好きなワイナリー。
そして、ソーヴィニオンも好きな品種。
なんとなく買って、置いておいたボトル。

ちょっと好きなワインを開けたい気分になりワインクーラーを見回すと、あーあれもあった、これもあった状態。
ふっと目についたのがコレ。
ちょうど10年。
どう変わっているか。。。

白をかなり置いて飲むのが好きとはいえ、10年。

実は、同じ夜、立ち寄ったいつものマルコのお店で、シルバーネルの2008年というのを飲んだばかりなのだが、その勢いも付いて、超熟白の夜になった。

なお、ヴィエ・ディ・ローマンスは、樽と樽なしのソーヴィニオンを造っているが、これは樽なし、ステンレスの方。

色はかなり濃く、黄金色になっている。

かなり複雑な香り。スパイス系のピリッとする香りが最初に出るが、グラスを回すとすぐに甘い香りが出てくる。よく熟したフルーツからトロピカル、苦味のあるオレンジのマーマレード、ほのかに蜂蜜、そして、フメ風のやや煙たい香りも混じる。
べたっとした甘さがなく、よく熟した白ワインの香りに仕上がっている。

アタックは優しく、酸も柔らかい。塩味の余韻と甘い味わいが交差しながら続く。

ソーヴィニオンの、青味がかった感じ、キリッとした酸味がなくなり、もう少し早く飲んでもよかったと思うが、またこれもワインの楽しみの1つ。+++(+)


Vignaioli Naturali e Life of Wine

2016-11-21 16:57:40 | イタリア・ワインABC
今週末のローマの試飲会。

ヴィニャイオーリ・ナトゥラーリとライフ・オブ・ワイン



2日間に渡り自然派、日曜日だけだが、ライフ・オブ・ワインという試飲会が行われた。

自然派の方は「ヴィニャイオーリ・ナトゥラーリ」、もう何度目になるか、ローマでは最も古くから、そして今でも続いている自然派の試飲会である。

最初はまだこじんまりしていたが、そこに多くの人が集まり、また、まだ自然派ワインの試飲会がイタリア中でそれほど多くはない頃は、遠方から来る友人がいたりもした。

今では自然派ワイン試飲会もそう珍しくはなくなり、イタリア各地で行われるようになり、この試飲会も落ち着いてきたような気がする。

主催者側にとっては、一人でも多くの人が訪れると嬉しいだろうが、ワインを注いでもらうのに、「壁」がありすぎては、疲れてしまう。

大抵の試飲会に、ほとんどのワイナリーは3種か、場合によっては5−6種のワインを持ってくる。
日本人は周りを気にするというか、後ろに並んでいる人がいると譲ってあげようと思うが、イタリア人は譲らない。
飲み終わるまで立ち止まっている。

それが3人のグループだともうお手上げ。「壁」になる。
しまいには話し込んでしまい、後ろを振り向いて譲ってあげようという気持ちを起こす人は少なく、降参、退散、また戻ることになる。

この試飲会も、そんな壁がたくさんあった時代があるが、今は広い会場で、まあまあゆったりの状態で試飲できるようになった。

100社以上が出展。

そして、今年はお寿司の出展もあった。




西麻布 葡呑(ぶのん)の ナカミナトさん。
押し寿司と高級いなり寿司の2種。
このところお米断ちをしているので、久々のご飯、お寿司、美味しかった〜

お店は自然派ワインを取り揃えているそうで、次回の帰省でぜひ行ってみたいところ。



もう一つの試飲会は、ローマではこれが2度目というが、これが結構面白かった。
前回は行かなかったので初めて。

ローマではまだマイナーな試飲会である。

出展は70社程度、(数社を除いて)どこのワイナリーも1種のワインしか持ってこなかったのだが、原則、少なくとも2種の古いヴィンテージを持参、という趣向で、これが面白かったのである。

そのワイナリーのワインを1種しか飲めないが、力を入れて1990年代、いくつかは、1980年代のヴィンテージを持ってきていたところもあり、ちょっとしたミニ縦飲み。

あまり期待しないで行ったのだが、結構はまった。

これは来年もやったら必ず行こ〜



Vinnatur Roma 自然派ワインの試飲会@ローマ

2016-11-16 15:35:19 | イタリア・ワインABC
Vinnatur Roma ヴィンナトゥール




先週の週末、そして今週の週末と、ローマでは立て続け、2週続けて自然派ワインの試飲会がある。
どちらも複数日、先週のは3日間、今週末に行われるのは2日に渡り、結構規模の大きなものである。

自然派ワインの試飲会は、嬉しいことに、今ではそう珍しくはなくなった。

昔は、北イタリアでは始まっていたのに、ローマまでは降りてこないものかと思っていたが、今はローマも含めて、自然派試飲会がイタリア各地で盛況である。

10年以上前、ヴィニタリー外で1箇所、自然派ワイン会が開かれ、ヴィニタリーの客を奪うと言われていた。それが分裂して2箇所になり、ブームに乗って、ヴィニタリー内に特設会場的にも自然派ワインスペースが1箇所できた。かと思うと、今は少なくとも2箇所はある。

それだけ自然派ワインが注目されるようになったわけだ。

自然派ワインを造るワイナリーがタケノコのように増えてきているということでもある。

しかし、これだけ数が多くなると、本当の自然派、ちょっとあやしい自然派、自然派でも非常に質のよいもの、自然派とは言っても質はまあまあ、自然派でも飲みやすいもの、ちょっと臭すぎるもの、いろいろなタイプの自然派ワイン(ワイナリー)に分類される。

この週末、3日に渡って行われた試飲会は、本物の、そしてかなり質のよいものが集中していた。ただし、ほとんどが無名か無名に近い。

私も、知っているところは僅かだったが、知っているところから探るようにして、情報交換もして、かなり面白いところがいくつも見つかった。

おかげで、3日のうち、1日だけ行くつもりだったのだが、もう1日、合計2日出向くことになった。



ヴェローナ、ヴィニタリーでは、ヴィニタリー外、ヴィッラ・ファヴォリータという場所で行われている試飲会。ローマでの開催は初めてのはず。
ヴィンナトゥールという名前での開催。

70以上のワイナリーが参加。
ほとんどがイタリアだが、フランス、スペイン、スロベニアの参加が僅かあった。

2日で試飲できたのは5分の2くらい。

場所はローマ、アッピア街道沿いにある、製紙会社跡。アッピア街道沿いにある公園の一番端に位置するが、公園内に含まれている。

小さな川が流れ(アルモーネ川というそうな。こんなところにこんな川があるなんて知らなかった!)深い緑がとてもきれいな、どう考えてもローマとは思えない場所。



もし、惜しい、いい機械を逃してしまった!という人がいれば、今週末の自然派ワイン会の方へどうぞ。
Vignaioli Naturali a Roma 11月19日、20日 エクセルシオールホテル

Taurasi 1994 Feudi di San Gregorio

2016-11-15 22:56:18 | Campania カンパーニア
Taurasi 1994 Feudi di San Gregorio



開けるのにちょうど良いワインがない時が結構ある。
新しいワインを買うとき、しばらく取っておこうと思って買うと開けられない。
でないとすぐに開けてしまうので、ストックがなくなる。

そうして、90年代のワインがまだまだたくさんワインクーラーに残ったままになり、いい加減ダメになっているかもと思うと開けられなかったり、好みが変わってしまっていることもあり、開けないでいると、ますます古くなる。。。

そこで、たまに、よし、と勢いで開ける。

今回も、勢いで開けたのが、これ。

ダメになってるかなぁ〜???と思いながら。

ガンベロ・ロッソのトレ・ビッキエーリを取っている。

1994年のヴィンテージだから、もう20年以上経っている。
あまり良い年ではなかったので、期待は半分だったのだが、思ったよりはるかに良かった。



色は、まだ光沢があり、暗めのガーネット色で、爪には透明感、わずかにオレンジがかった感じがあるが、まだまだ、という感じの色。
よく熟した香り。カカオ、チョコ、スパイス、革、フルーツのコンフィ、そしてブラックオレンジ。腐葉土やアニマル、キノコはまだ僅かなので、もう少し持つかも、と思わせる。
アタックはまろやか、タンニンがきれいにやわらなくなっているが、酸味が味を引き締めている。持続性はよく、最後にブラックオレンジ風の香りが残る。
なかなか悪くないじゃない!結構底力あるね〜!と思わせた。++++



今はこんなにモダンなラベルになっている。
昔のモザイクのラベルの方がいいと思うのは私だけ??
手に入るのは2011年。


タウラージ フェウディ ディ サングレゴリオ 2011 赤 750ml
フェウディ ディ サングレゴリオ
フェウディ ディ サングレゴリオ



こちらはリゼルヴァ、一つ上のクラス。

ピアーノ ディ モンテヴェルジネ タウラージ リゼルヴァ フェウディ ディ サングレゴリオ 2008 赤 750ml
フェウディ ディ サングレゴリオ
フェウディ ディ サングレゴリオ

Chianti Colli Aretini 2014 Paterna

2016-11-15 12:28:22 | Toscana トスカーナ
Chianti Colli Aretini 2014 Paterna 体に優しい自然派キャンティ



ラベルがかわいい。
しかし、ラベルだけではなくワインもかわいい。

試飲会に昼間からずっといて、散々試飲、その後続けて飲みに行くという肝臓ごめんなさいモードで美味しいと思ったワイン。

そんな状態で、飲めたもの、飲めなかったもの、美味しいと思ったもの、これ全然ダメと思ったものなど幾つかあったが、このワインは美味しかった。

最近流行りのビオワインにもいろいろあるが、本当に体に優しいビオのワイナリー。

以前飲んだ時はフツウ、肝臓ごめんなさいモードでなければ物足りなく感じるのかもしれないが。。。

しかし、こういうワインを普段から飲むようにした方がいいような気がする。
少しでも肝臓に優しいだろう。

アルコール度は12、5度。
今時、白でも14度を超えるワインが多くなっている中、赤でこのアルコール度。

しかし、今はこれくらいのワインの方がいいと思っている。

キャンティはキャンティでも、クラシコではない、つまり、キャンティ・クラシコ以外に7つあるキャンティの生産地域の中、アレッツォ周辺にあたるコッリ・アレティーニのもの。



色が明るくとてもきれい。
花の香り、フルーツの香りが可愛らしくまとまり、少し甘いスパイスの香りが混じる。
口に含んだ時の印象が優しく、するっと喉を通り、酸味がきれいで、タンニンが繊細。
程よい長さの持続性がフルーツの香りと共に続く。++++

値段も優しいところが嬉しい。

ワインは、これが欲しいと思っても、星の数ほどあるのでなかなか手に入らないことが多い。
欲しいと思ったら、マルコとジャンカルロのヴィナイエットへどうぞ。
Il Vinaietto Via Monte della Farina 38 Roma
基本的に昼食と夕食の時間のみのオープンなので気をつけて。
飲むだけではなく、ボトル購入も可。


La vita possibile di Ivano De Matteo 生きていけるさ〜

2016-11-15 11:24:18 | 何故か突然イタリア映画
La vita possibile di Ivano De Matteo 生きていけるさ〜
La vita possibile 監督 イヴァーノ・デ・マッテオ



結構好きなマルゲリータ・ブイ主役の映画。
大御所女優。
ということで期待したのだが、なかなか重かった。

結果がはっきりしないドラマチックな映画の特徴だろうか。
重たい、重たい、重たい〜という感じが最初から最後まで。

全体に暗い画面、セリフがなく思考中という表情の人物アップも多く、もう少し明るい画面、場面が欲しかった、のが個人的意見。

ただ、上映後の会見で、監督曰く、ハッピーエンドとか、ハッピーエンドを期待させるような感じに持って行きたくなかった、ということなので、まあそういう作り方をしている、というのだろう。

テーマは、夫の家庭内暴力から、13歳の一人息子を連れて逃げた母アンナと息子ヴァレリオの苦労話。

ローマからトリノの友人(女性、カルラ)の家に移り住み、新生活を始める。

息子は友達ができず、いつも一人で自転車を乗り回しているだけだが、そんな中、なんとか友達になれたかもというのが売春婦の東欧の少女。
そして、近所の小さなトラットリアのおじさん。(フランス人でかなり手が早く出る)

母親は、やっと仕事が見つかり(映画博物館になっているモーレ・アントネリアーナの掃除か掃除係なので内部が見れる)当然、母親に反発してグレたりもするが、家の持ち主の母親友人の明るい性格、トラットリアのおじさんとの友情などに助けられて、どうやら友達が無事にできそうかも、というところで終わる。

本当なら、トラットリアのおじさん、結構お母さんのアンナに気がありそうだし、手が早くても、どうも前科もありそうだけど、とてもいい人なので、ここでハッピーエンド。。。となっても良さそうな感じが、そうはならない。

うーーーん、惜しい。

トリノの町並みや、夫の暴力から逃れる女性の話、という内容に興味があるなら面白く観られると思う。
でないと、結構重く、暗い。

なお、暴力を振るう夫が一瞬だけ映るのだが、監督。
実際は、とても明るく感じがすごーーくいい。

I Medici メディチ家の人々 テレビドラマ 日本でも放映〜

2016-11-12 11:16:41 | 何故か突然イタリア映画
i Medici メディチ家の人々 イタリア国営放送 テレビドラマ 
日本でも放映〜 (いつかわからないけど。。)



イタリア国営放送(RAI)のテレビドラマ。
日本での放送も決まっているよう。
最終回はイタリアでほぼ30%を記録したという、大成功したテレビドラマ。

テレビドラマどころか、テレビも見ない私が珍しく見たシリーズ物。

8話からなるが、イタリアでは嬉しいことに1回に2話ずつ、4週、4回に分けて放送した。
(じれったくなくていい)

どこまで忠実に歴史が表現されているのだろうか、と興味を持って見た。
そして、メディチの誰、何をドラマにしたとか。

キャストはかなり豪華。
ダスティン・ホフマンがメディチの大御所、メディチ銀行を築き、メディチ家の成功を導いたジョヴァンニ・ディ・メディチ(ディ・ビッチ)を演じている。
そして、主役は祖国の父と歌われたコジモ・ディ・メディチ。演じるのはリチャード・マッデン。

ヒロインはコジモの妻のコンテッシーナ・デ・バルディ。
ちょっと気取った感じはあるけど美人!

イタリア人の役者も登場しているが、ダスティン・ホフマンがイタリア語を話すわけはなく、オリジナル言語は英語。

ダスティン・ホフマン演じるジョバンニ・ディ・メディチが毒殺されるところからストーリーは始まる。

時は15世紀前半。

ジョバンニの二人の息子、コジモとロレンツォ(最後の方で二人の確執が表面化)、コジモの息子ピエロ(のちの痛風病みのピエロ)、妻のルクレツィア・トルナブオーニ、メディチ銀行の会計士ウーゴ、コジモの忠実な家来のマルコ、コジモの愛人。
メディチ家に対立するのはアルビッツィ家のリナルド、そして、パッツィ家。
芸術家、ヴェロッキオ、ブルネレスキも登場。
歴史的人物の登場が盛りだくさんで、ラブストーリーあり、サスペンスあり。(テレビドラマだからね〜)

歴史的事件を沢山盛り込み、話の中心は、誰が父、ジョバンニを殺したのか。

結構面白かった。

でも、ジョバンニが毒殺された。あれ?毒殺だったの???
コジモの弟ロレンツァがずっと独身。そして、殺された。えーー?じゃあ、のちのコジモ1世は生まれないじゃん!
ピエロは一人息子のはずないけど。。。。

などなど、???マークが沢山。

そうしたら、なるほど。今時のウィキは便利〜
やっぱり、ジョバンニは自然死で、毒殺ではなく、ロレンツォも独身ではなく、殺されてもいず、ピエロも一人息子ではなく(愛人の息子あり)などなど幾つか史実とそぐわない点が列記されていた。
そのほか、まだ建設されていない建物が登場したり。

日本なら歴史にできるだけ忠実にストーリーを作らないとブーイングになるような気がするのだが。。。

ご愛嬌〜と思ったのは、水の都ベニスに亡命した時、ベニスの建物の撮影がティヴォリで行われていた。(ティヴォリには噴水はあるけど運河はないよ〜)
この辺り、撮影費を安くあげたのか??ベニスはホテル代が高いからね〜(笑)

コンテッシーナのドレスが特に綺麗で、何度か同じドレスを着ているものの、目の保養になる。
また髪型も、女性としては結構気になる部分。
どんな風に結ったんだろう〜と見とれたり。

父ジョバンニを毒殺したのは、メディチの失脚を狙っているアルビッツィ?
いや、弟のロレンツォかも???
最終回で明らかにされる。。。。

結構面白かった。
と、私が思うだけあって、視聴率はかなりに上がり、大成功。

続編も予定されているということで、メディチ2の主役はロレンツォ豪華王だそう。
ふむふむ、こちらも楽しみ。

日本での放映はいつ??
やったら見てね〜

3B Barolo, Barbaresco e Brunello 7種完全ブラインド

2016-11-10 12:16:54 | Piemonte ピエモンテ
3B Barolo, Barbaresco e Brunello
完全ブラインドテイスティング

Barbaresco Montestefano 2008 Rivella Serafino
Brunello di Montalcino 2008 Il Marroneto
Brunello di Montalcino 2009 Il Poggione
Barolo 2012 Ceretto
Barolo Marcenasco 2001 Renato Ratti
Barolo (Pie’ Rupestris) 2011 Cappellano
Barolo Monfalletto 1988 Cordero di Montezemolo




友人ルカと完全ブラインドの試飲会をプライベートにやることに決めた。
以前から話はあったのだが、忙しいだけではなく、場所の問題がある。
ルカが時々やっていて、何度か招待していただいているが、一人でやるのでは負担が大きすぎ。
そこで、交代、また、誰かスペースを提供してくれる人が出るかもしれないということを期待して始めることにした。

テーマを決め、1回の人数は6−8人程度。
少なくともある程度の知識がある人ばかりで、同伴はなし。(もちろん二人ともエキスパートなら別)

各自、それぞれ1本、ワインを持ってくる。
ボトルはアルミで完全に包んで、カプセルも取ってコルクは各自で開ける。
もちろん開けたコルクもアルミで包んで、絶対に他人に見えないようにする。

開けたボトルはさらに袋で包んで、ボトルの形もわからないようにする。

ボトルの形がわかると、アルミの包み方も含めてどれが自分の持っていたワインかわかってしまう。
そういう方法でもブラインド・テイスティングはできるが、自分が持ってきたワインもわからないようにした方がより公平で面白い。

それに、今回のテーマでは、ボトルの形がわかるとかなりがわかってしまう。
バローロはアルベイザ(ブルゴーニュに似ている)が多いし、ブルネッロは必ずボルドータイプ。

また、自分の持ってきたワインを探すのも楽しみ。

さて、今回は6人で7本を開けることになった。
さすがに7つのグラスを並べるスペースを一般家庭では取れないので、2回に分ける。

試飲の順番はサイコロを転がして決めるので、全くの偶然。

さて、試飲。

まずは、品種を分ける。ネッビオーロかサンジョヴェーゼか。
ネッビオーロ場合、バローロかバルバレスコか判断できたらいいし、あとは、おおよそのヴィンテージ。新しいものか、古いものか、かなり熟成しているものか。。。

結果はかなり面白かった。

なお、ネッビオーロとサンジョヴェーゼ、絶対わかるよね〜と思うだろうが、若いうちはわかる。(わからなかったら困る)

しかし、10年以上の熟成を経たものからだんだんわからなくなってくる。
かなり似てくる。
えーーーーーーー?と思ったら個人的に試して欲しい。
ただし、絶対にブラインド。最初からわかっていたら、先入観が思考を邪魔する。

Barbaresco Montestefano 2008 Rivella Serafino
とても繊細でエレガント。香りが優しく続き、わずか緑の香りがキリッとした印象を加えている。酸味が綺麗でタンニンが繊細、持続性もよく、フィニッシュが非常に心地よい。
個人的にかなり好きなタイプ。+++++

Brunello di Montalcino 2008 Il Marroneto
これだけ間違えた。バローロの古いのだと思った。
香りがかなり閉じていて、なかなか出ず、全体に香りが弱買ったのである。
しかし、香りにふくよかさがあるので、なるほど、ブルネッロだったわけだが。
そして、アルコールが上がるし、タンニンの渋みが結構残り、うーーーん、まだ修行が足りない。。。。+++

Brunello di Montalcino 2009 Il Poggione
甘い香り、フルーツ、バニラ、バリック使用がすぐにわかる。革、スパイス。。。どう考えてもブルネッロ。アルコールが上がり、ボディがあり、タンニンが酸味を覆い、ほろ苦さがフィニッシュに残る。持続性も良い。+++++

偶然、ほぼ同じヴィンテージ。
しかし、マロネートが最も色、香り、味とも行っている感じだった。。。

Barolo 2012 Ceretto
フルーツ、花、甘い印象で、欠点はないのに、大きな特徴があるわけでもない。よくできてます〜という印象。
酸とタンニンのバランスがよく、持続性もよく、全体に調和が取れている。
しかし、それ以上のものはない。万人受けタイプ。+++(+)

Barolo Marcenasco 2001 Renato Ratti
かなり行っているのがわかる。
アルコールがやや強く、キノコ臭を含む熟成香がかなり出ている。
タンニンが丸く、チョコレート風が残り、これはブルネッロかも?と一瞬思ったが、全体のボディが違うかも、と迷う。+++

Barolo (Pie’ Rupestris) 2011 Cappellano
花、フルーツ、酸味のあるサクランボ、森の木の実がきれいで、ミネラルを感じる。
タンニンが綺麗で酸味がとても心地よい。優しく、可愛らしくまとまり、持続性が良い。
個人的にとても好み。+++++

Barolo Monfalletto 1988 Cordero di Montezemolo
さすがのモンテゼモロも保存が悪いとこうなる。。。。
ブショネが入っていたので、試飲を拒否する人も出てきた。
野菜、ブルード、キノコいっぱい。。。。。
頑張って飲むと(笑)ほんのりチョコレートを感じるか。。。。+


なお、各自好きな順番を付け、最後にルカが統計を取る。
一番に輝いたのはイル・ポッジョーネのブルネッロだった。
2番目はカペッラーノのバローロ。
3番目が私が最も好きだったバルバレスコ。
繊細なワインはやはり不利だと、改めて納得。
パフォーマンスの良いワインを造るぞ〜というワイナリーが多くなるのは仕方ないかも。





翌日になってもまだ美味しかった。

チェレット バローロ[2012]赤(750ML) CERETTO BAROLO[2012]
ピノノワール・オンライン
ピノノワール・オンライン





イル・マッロネート / ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ イル・マロネート [2010]
イル マッロネート
イル・マッロネート



まだ1985年が手に入る。へーーー、どうなってるか楽しみ。

イル・ポッジョーネ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ [1985]750ml
イル・ポッジョーネ
イル・ポッジョーネ

6 Etna Rosso; Firriato, Benanti, Alta Mora e Passppisciaro エトナ・ロッソ6種

2016-11-08 15:06:02 | Sicilia シチリア
Etna Rosso 6種

Le sabbie dell’Etna 2014 Firriato
Etna Rosso 2014 Benanti
Etna Rosso 2014 Alta Mora(Cusmano)
Etna Rosso Guardiola 2013 Alta Mora(Cusmano)
Passorosso 2013 Passopisciaro
Cavanera 2011 Firriato



毎度おなじみのエノテカDi Biagio。
オーナーのアウグスト氏の人柄がいいこともあるが、今は息子のマルチェッロ氏が音頭を取って、さらに活動的。
うれしいことに、毎週土曜日の試飲会にさらに熱が入っている。

夕方の数時間、立ち飲み、無料。
飲んだたけで帰ってしまう人もいなくはないが、お店は、お酒以外にもなかり豊富なラインナップで、つい、ついで。。。に買ってしまうし、買うには実にちょうどいい機会。

お菓子、自家焙煎コーヒー、紅茶、高級パスタ、パテなどの瓶もの、ジャム、ビール、オリーブオイル、そして蒸留酒など、広い店内、実に多彩で豊富、かなり厳選されているので、どれも美味しい。ハズレがない。

それに、住宅街の中のエノテカなので、気取らず、行けて、近くに住んでいればぜひ通いたいエノテカ。

さて、このところ、フランスワイン、ドイツワインの試飲会もやったのであるが、今回はシチリアのエトナ。エトナ・ロッソ。

個人的に南イタリアのワインはあまり飲まない私も(ごめんなさい〜)、エトナのワインは喜んで飲む。

思ったより盛況で、ちょっと遠くから来ている友人もいた。

このところ試飲ワインの数が多いが、今回も6種。

Le sabbie dell’Etna 2014 Firriato
まず最初はフィリアートのワインから。
香りを嗅いで、うわ、懐かしい〜、が良く言えば。
まだこんなワインがあるんだぁ、が悪く言えば。
いや、私たちが飲まなくなっただけで、まだたくさん存在するのだと思う。
甘い樽の香り。香りの時点でかなり強い。バニラ〜
6ヶ月バリック熟成、とあるが、この値段(10ユーロ以下)で新樽を使っているとは思えないので、まさか、チップ?真実を語る人は多くはないので、聞いても無駄だろうが、とにかく甘い。しかし、この甘い香りがとてもきれいで、ワインが苦手な人には受けると思う。フルーツ、そして、アルコールがやや上がる。
アタックはまろやかで、バニラを感じる。しかし、タンニンの渋みはあり、渋みが余韻に残る。個人的には++だが、この値段でちゃんと造ってあるのは+++

Etna Rosso 2014 Benanti
ここで水が欲しい、と思ったら、ちゃんとマルチェッロ氏が水を用意していた。
フィリアートとベナンティでは全然違う。これだけ樽〜の後は、ベネンティも(かわいそうに)樽。。。になってしまう。

香りに酸味が出ていて、酸味のあるサクランボ(ヴィッショラ)、ややスモークな香り、そして、細い感じでミネラルが出ている。やや細さはあるがエレガント。
酸がきれいだが、トゲっぽくはなく、タンニンは繊細。わずか渋みがフィニッシュに残るが、心地よいくらいで、余韻は細く続く。+++(+)

Etna Rosso 2014 Alta Mora(Cusmano)
やっぱりクスマーノ。非常に良くできていて、印象がいい。
ワインらしい香りに、強さとエレガントさを持ち、程よい甘さ、香りが非常に綺麗。
酸味とタンニンのバランスがとても良く、最後ややアルコールが残る感じはあるが、非常に心地良い余韻が続く。値段も嬉しい。++++

Etna Rosso Guardiola 2013 Alta Mora(Cusmano)
同じくクスマーノ。
最初は香りが弱く、エレガントで個人的好きなのだが、ふっと値段を見ると35ユーロ以上。。。うーん。。。。ちょっと高すぎ。
フルーツの香りにミネラルが混じり、全体に優しい印象。
酸味がきれいで、タンニンも繊細で優しさを持ち、余韻が細くエレガント。長く続いた後すっと消える。++++(+)だが、値段を考慮すると++++。何故か?35ユーロ払ったら、もう少しインパクトのあるものを期待してしまうから。

Passorosso 2013 Passopisciaro
おなじみフランケッティ氏のシチリアのワイン。
変わった香りがする、という人がいたが、パッソピッシャーロに変わった香りがなければパッソピッシャーロではないような気がする。。。
私が感じたのは米ぬかの香り。これだけを飲むとあまり感じないだろうが、特にクスマーノのようなパフォーマンスの良いワインの後では、変わって感じるのも無理もないような。酸味がかなり綺麗。すっぱいと最初は思っても、最後は甘さがふわっと広がる感じがある。余韻は若干短いような気もするが、期待しすぎだからか。++++

Cavanera 2011 Firriato
今回は一番最初と一番最後がフィリアートとなった。
こちらは香りも良く、広がりがあり、印象が非常に良い。
しかし、期待すると、タンニンの渋みとアルコールがやや気になる。+++


今回一番値段ともバランスが取れていたと思うワイン
パフォーマンスが良く、誰にでも受けるタイプ

アルタ モーラ エトナ ロッソ クズマーノ 2014 赤 750ml
クズマーノ
クズマーノ



トスカーナではトリノーロでおなじみ、フランケッティ氏のエトナのワイン
これはベースで、ちょっと高いが「コントラーダ」もいい

パッソロッソ パッソピッシャーロ 2013 赤 750ml
パッソピッシャーロ
パッソピッシャーロ



ベナンティもファンが多いが、どうもワインの名前とラベルが変わったよう

エトナ・ロッソ・ロッソ・ディ・ヴェルツェッラ[2012]ベナンティ(赤ワイン)[S][Y]
ベナンティ
ベナンティ


今までで一番かもしれないくらい気持ち悪かったタクシー運転手

2016-11-06 22:31:10 | もろもろ、つれづれ
今までで(ほぼ)一番と言っていいほど気持ち悪かったタクシー運転手

もうだいぶ前になるが、ローマのタクシー運転手の許可が大婆に拡大された。
それまでは結構狭い社会、というか、ライセンスに限りがあり、相当な高値でライセンスが売買されていたらしい。

それが一気に増えた、という時代があった。
その時は、有名ホテルの名前も知らない、道も知らない、行き方をこちらが指図する、というようなことが頻繁にあったが、それも落ち着き。。。。

さて、空港へ行くのに、久々にタクシー利用となった。
ホテルで呼んでもらって、来たのは女性の運転手だった。
50歳前後?女性運転手は、今でもそれほど多くはないので、昔からの運転手ではなさそう。

ライセンス拡大後のドライバーは、経験が少ない分、概して感じがいいが、彼女も例外ではなかった。

最初は、別に普通の、むしろ非常に感じの良い女性運転手だと思ったのだが。。。。

乗って数分して、突然何か話し出した。
私たちに向かってではなく、ここで初めて、電話してたんだぁ、と気がついた。
乗ってからかけた様子も、電話がかかってきた様子もなく、なーんだ、乗る前から電話で話してたんだ、と思ったのだが。。。

別に話を聞きたいわけでもない。
珍しく(笑)小声で、ボソボソと返答している。
イヤホンを付けているが、多少、相手の声は漏れるので、確かに誰かと会話しているのはわかる。
最初は気にしなかった、普通の会話だと思ったからだ。

ところが、しばらく沈黙。

そして鼻歌も歌う。

最初は、鼻歌を相手に聞かせているのか????と思ったのだが、そんな、まさか。

本当にただの鼻歌である。

この辺りで、注目。(注耳、が正しい)

しかし、突然鼻歌を歌ったりが30分の走行中に10回以上、何も話さない状態が続くのも10回以上、と思うと、今度はケラケラ笑ったり、ボソボソ話し出したり、突然、アモーレ〜と言うので、恋人と電話しているのかと思うと相手は女性の声のようにも聞こえたり。。。

途中から、もしかしら、独り言??? だったらかなりやばいかも、と聞き耳を立ててみたのだが、たま〜に相手型の声が漏れるので、独り言ではない。(ホッ)

それにしても、客が乗っているというのに、平気で電話をかけるわ、かかってきても当然のごとく受けるわ、大声で話すわ、全くイタリア人は、と思っていたが、その方がいいかも、と思った。

もしかしたら、無制限通話のパケット料金、ただし、1回かけるごとに幾らかの送信料がかかる、というのかも、と思ったのだが、それにしても気持ちが悪かった。

ケラケラ、ひそひそ、アモーレ〜、鼻歌、沈黙、それでね〜、鼻歌、ケラケラ、沈黙。。。。

空港に着いた時は、かなりホッとした。。。。。。。
これからは、大声で「もしもし、いや、昨日さぁ、それでね〜。。。」と話しているタクシー運転手がいても多めに見れそうな気がする。

Gaiospino 2005 Fattoria Coroncino

2016-11-06 21:42:12 | Marche, Umbriaマルケ、ウンブリア
Gaiospino 2005 Fattoria Coroncino



コロンチーノは、マルケのワイナリーの中でもとてもよいワイナリーだと思う。
本当の自然派。つまり、最近多くなった、ニセのというと失礼だが、ちょっと疑わしい自然派が増えている中で、昔からの本当の自然派ワイナリーである。

あひるのラベルでおなじみだが、本当にかわいいアヒルがペタペタ歩いている。
(ガイオスピーノのラベルにはあひるは登場しないのが残念。かわいいのに〜)

ワインはたくさんあれども、気軽に飲めるワインばかりではなく、うーーんどうしよう、と一瞬迷ったが、ガイオスピーノを開けてみた。
これはずっと(なんとなく)ガレージに保管していたワイン。
(ワインクーラーが常にほとんど一杯状態であることもある)

さて、ガレージには何度か泥棒が入っているが、たいていの場合、ワインまでは盗んでいかない。しかし、最後に入られた時、1−2ケースが盗まれたことに気がついた。
まずまずのワインだったのでホッとしたのだが、ワインのことが何もわからないド素人の泥棒に飲まれていると思うとちょっと悔しい。

なぜかというと、バルバレスコやらペルゴレトルテなどはそのままになっているので、ワインのことがわかっている泥棒とは思えないからである。

ガイオスピーノも何故か盗まれずに残っていた。

ガレージは、当然ワインの保存には適していない場所なので、いい加減避難させないとと家に持ってきて、しばらくワインクーラーに鎮座していた。

少し前に開けた、やはり盗まれずに残ったバルバレスコがちょっと行き過ぎていた感があり、しまった、やっぱりガレージは保存にはマズイかも、と思って、ダメになっているかもと思い開けてみたのだが、こちらは非常に良くなっていた。


品種はマルケの土着品種、ヴェルディッキオ。個人的に大好きな品種。
イタリアの土着品種、白もいいよ〜、と思わせる品種。

色が輝くような黄金色。暖かい色合いで、まだ衰えは見せていない。
ここで期待。
よく熟したフルーツの香り、と言ってもべたっと甘くはない。ほろ苦さのあるマーマレード、ドライナッツの香り、スモーク臭など、かない複雑、そして、綺麗に熟した白ワインの風格が出ている。
味はまろやか、酸味はあるが、まろやかさが覆いかぶさっている。しかし、タンニンを思わせるほろ苦さとスモークを思わせる香りが非常にうまくマッチして、持続性がある。最初はまろやかで甘いイメージなのに、最後はキリッとした印象に変わる。++++(+)

白ワインでも10年以上経っても十分いける、というか、10年経って美味しい。
「白ワインを熟成させてから飲もう」運動(「白ワインをすぐに飲まない」運動でもいい)でも始まれば、ぜひ応援したいのだが。



今手に入るのは2013年。。。。しばらく置いてから飲んでね。

ファットリア・コロンチーノ / ヴェルディッキオ ガイオスピーノ [2013] Fattoria Coroncino / Verdicchio Gaiospino 750ml
ファットリア・コロンチーノ
ファットリア・コロンチーノ

ツイッターでケンカ???

2016-11-04 22:57:23 | もろもろ、つれづれ
ツイッターは、もうすっかり忘れてしまって、時々メッセージが入ってくるが、申し訳ないことにほとんど無視している。
(ちゃんとご連絡くださった方にはごめんなさい)

そして、時々メールも入ってくるが、今日も「今日のあなたのハイライト」と題したメールが入ってきた。
ふと見ると、

  うるさい

と一言だけのツイート。

えー?誰〜?何か悪いことした???ごめんなさい〜、とびっくりしていたら、何かクリックできるようになっているのに気がついた。
そこをクリックしたら、今度は、どぶねずみ女!のツイート。

よかった。私宛のメッセージじゃなかった、と、まずはホッとした。

どちらの方も全く知らず、フォローしてもいない方なのであるが、ツイッターでケンカしているわけ?
ツイッターの使い方を忘れてしまって良かったような、こんな内容は見たくもないのでハイライトと題して送らないで欲しいというか。
使い方をマスターしてれば、ブロックできるのか。。。。。。?

FBではあまりケンカにならないような気がするが、ツイッターではケンカできるんだ〜と発見。
ちょっと恐ろしい。。。。。


La pazza gioia di Paolo Virzi' めちゃくちゃ嬉しい〜

2016-11-04 21:36:35 | 何故か突然イタリア映画
La pazza gioia  めちゃくちゃ嬉しい〜
監督 パオロ・ヴィルツィ

テルマとルイーズを思わせると言ったらオーバーだが。。。という女2人の珍道中




この春に公開された映画で、コメディ映画などで成功しているヴィルツィ監督の最新作。
大御所、人気監督の作品なので、かなりの成功を収めている。評判も良く、評価もかなり高い。
実は、春に公開されたものなので、すでにいくつか賞も受賞している。
(賞によって、春の公開作品はその年に含まれたり、翌年に含まれたり微妙)

xx日はヴィルツィの面白いコメディだからね、と言われていて、かなり期待したのだが、個人的にはまあまあだった。
みんなが同じ経験をしているわけではないし、同じように感じる、評価する必要はないわけで、良かった〜と言っている人もいたし、違う反応をしている人ももちろんいた。

先週の映画「Piuma」(羽)は、期待していなかった分、と言っては失礼だが、テンポが早く、爆笑場面がいっぱいで、期待以上に面白かった。

今週は、面白いコメディ〜と聞いていたので期待したわけだが、確かにコメディのカテゴリーに入るだろうが、かなりドラマティックなものだった。

上映後の監督のインタヴューで、「テルマとルイーズ」みたい、と言った人がいたが、私もぼーっと、そんな感じを受けた。

トスカーナの田舎に、こじんまりとした、精神病院というより厚生施設がある。「黄金荘」という名前。
近くの園芸畑での仕事に参加するなどを通して、社会に復帰するのを目標としている。
そこにいるのがベアトリーチェ。美人でおしゃれ、明るく、饒舌なのだが、症状は重く、なかなか外に出してくれない。
そこに、幼い子供を抱いて海に飛び込み自殺を図った(そこで子供は養子に出された)、刺青、ピルシングいっぱいの若い母親、ドナテッラがやってくる。かなり暗ーい性格。(監督の妻で、すごい汚れ役)

ドナテッラに興味を持ったベアトリーチェが、友達になりたいと近づくのだが、最初は嫌われる。
やっと外に出してもらえるようになったベアトリーチェ。畑に通りがかった市バスを見て、突然飛び乗り、脱出。
そして、ベアトリーチェについてきたのがドナテッラ。
そこから女二人、車を盗んだり、高級レストランでただ食いをしたりの珍道中。
途中でお互いの親や、元伴侶やら、養子に出した息子、その両親など、いろいろな人物が登場する。
珍道中する中で、女二人の親交が深まっていく。。。。というような話。

盗んだ車を女二人が乗り回し、厚生施設から脱走する模様、追いかけられても逃げる、逃げる〜という感じが「テルマとルイーズ」の雰囲気を醸し出している。

しかし、どうして、この映画をそれほど面白いと思わなかったのか。
なんだか、やや薄っぺらいところがある、と思ったのである。

ベアトリーチェが、執拗になるほど、どうしてドナテッラに興味を持ったのか
最初は嫌っていたのに、あっと言う間に一緒に脱走する身になってしまうドナテッラの心境の変化

こういうのをくどくど描いてもいい映画にはならないが、何かキラッと光るもの、閃くものがないと、薄っぺらい心理描写となってしまう。

「テルマとルイーズ」のような名画は、そういうところの描写が粋なのだと思う。

いや、すでに賞も取っているので、良かった〜という人もいるわけで、あくまでも個人的な意見。

しばらくしてもう一度見ると、もっと良いと感じるかも。
終わりが分かっていて見ると、逆に、微妙な心のヒダをもっと感じられるかも。

インタヴューに登場したヴィルツィ監督、しゃべるわしゃべるわ、爆弾のように饒舌。
とてもユニークな監督で、すごーく好感。



昔見たよね〜という懐かしの「テルマとルイーズ」

テルマ&ルイーズ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン



Dolcetto d'Alba Piano delli Perdoni 2014 Mossio

2016-11-01 20:14:35 | Piemonte ピエモンテ
Dolcetto d’Alba Piano delli Perdoni 2014 Mossio



ワインの好みはかなりの確率で変わる。
最初は白が好きだった人がだんだんと赤が好きになったり、軽めの赤が好きだった人がボディのあるものが好きになったり、普通のワインを飲んでいた人が自然派に傾くようになってきたり。

ワインを飲み始めた頃は、ドルチェットはよく飲んだ。
初心者向けのワイン、というと、ドルチェットを造っている人、好きという人に申し分けないが、最初はドルチェットは結構飲んでいた。

対して、バルベーラは酸味が強すぎてあまり好きではなかったのだが、バルベーラの魅力に目覚めたら、逆にドルチェットを飲まなくなってしまった。
今でもドルチェットは残念ながらほとんど飲まない。

飲むのは、
どうしても飲まなくてはいけない時
バローロ地域のワインの試飲の場合、たいていバルベーラかネッビオーロから始めるが、ドルチェットも飲んでみたいと思った時
ある種のワイナリーのドルチェット
だけである。

ある種のワイナリーの中に、当然ロアーニャは入るが、モシオ(発音はモッスィオ)も入る。
ドルチェットでは、かなり品質の高いものを造っている。

ドルチェットは、どす黒い色が多いが、モシオのドルチェットはとても明るい色をしている。光沢のある、とても綺麗な色。
香りは、いかにもワインらしい。サクランボなどのフルーツの香りがすぐにイメージ、そして花の香りが綺麗だが、スパイス臭、革などの香りも加わる。
普通のドルチェットは、フルーツ、花の香りはあれども、革など、もっとタンニンの苦味を思わせる香りが多いのだが、モシオのドルチェットは違う。
そして、味も、ドルチェットにしては酸味があり、綺麗で、タンニンにも繊細さが加わっている。程よい酸味がとても心地よく、飲んでいて飽きない。
普通は、酸味はあまりなく、タンニンが重たい感じで、ほろ苦いより苦く感じるのだが、そういった苦味はモシオのドルチェットにはない。
非常にシンプル、とてもよくできているドルチェットである。

もちろん、もう一つ上級のドルチェットも造っているが、このワインの、この軽やかさがとても良い。++++