在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Convenio Lazio Trebbiano 2015 Casale Certosa

2017-08-20 18:47:33 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
Convenio Lazio Trebbiano 2015 Casale Certosa




これもロベルトのお店で購入したもの。

ビオ。ラベルからも、本物のビオ、かなり気合の入っている(笑)ビオとわかる。
アルコール度は低く(優しく)、ビオマークの下にビオロジカルワイン、とのはっきりした明記がある。



品種はトレッビアーノ。ふわっとしている。
熟したフルーツのふくよかな香りが広がる。
香りにすでに塩味があがり、また、熟した柑橘のプリッとした実を思い出した。

アタックは優しく、酸味が抑えられている分ふくよか。酸味はあるが、塩味に隠れ気味、とうか、塩味が酸味を完全に覆っている。程よく持続するが、塩味は残る。
ビオ、それもラツィオのワイン。

2本一緒に買ったうちでは、フルラーニの方が好きだったかも。+++

Anima Umbra 2008 Arnaldo Caprai

2017-08-14 21:13:24 | Marche, Umbriaマルケ、ウンブリア
Anima Umbra 2008 Arnaldo Caprai




カプライは、世界的に有名なウンブリアのワイナリー。
ウンブリアのワインの歴史の一端を担ったとも言える。
彼らのワインの、トップのものなら10年単位でとっておくことはあり得るが、ベースのものをとっているのは友人ティート(笑)



猛暑から、びっくりするくらい涼しくなったので赤でも、と開けたが、だいぶ冷やした。
(どのみちグラスに注いだ瞬間、温度はすぐ上がる)

若干アルコール臭が強く、熟成香がでているのだが、悪くない。
熟したサクランボからコンフィ、カカオ、チョコレートなどの香りが出始め、甘いスパイスなど、モダンな熟成香が出ている。
酸味ほどほど、重たさはなく、持続性も悪くない。
ちょっと冷やして、タンニンが出るくらいが丁度いい。
モダンなワインでも丁寧に造っていれば結構もつ。なかなか美味。
+++(+)

Veltriner 2009 Kuen Hof

2017-08-14 21:05:08 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
Veltriner 2009 Kuen Hof



白は、少しというよりかなり経って飲むのが好み。

人様がバカンスで忙しい(笑)時、ローマでテキトウに仕事も入るので、のんびり。
こんなにのんびりは久しぶり〜
よそ様はみんなバカンスだから、いろいろな連絡も強制的に滞り、できることは限られる。
そこで、友人パオロを夕食に呼んだ。

猛暑は去ったとはいえ、白、それも古いのを開けよう、ということでパオロが持ってきたのがこれ。

パオロの好きなワイナリー。
私ももちろん好き。

すぐにイドロカルブーロ(炭化水素)がどーーーんと出る。
一瞬、リースリングを思い浮かべるが、全然違う。
リースリングはここまで強くない、というか、ここまでどーーーーんとは出ない。

かなりふくよか。
柑橘、柑橘の葉、香草などに、海の香り、牡蠣の香りも混じる。

酸味はそれほどきつくなく、それより塩味がかなり強い。
じわじわっと後味が出てきて、一瞬モモの香りが出てきたたかと思うと、綺麗に続く。
++++


Bianco Alpino 2015 Furlani

2017-08-10 13:03:43 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
Bianco Alpino 2015 Furlani




久々。(ワインが久々という意味ではない。。。)

さて、日本に行く前にロベルトのところで買っていた1本。
なんとなーく開けてみた。

色はかなり濃い目。
最初はぐっと冷やしていたので(こっちはすごい猛暑)レモンかレモンの葉の香りだったのだが、ちょっと温まると、みかん、そしてオレンジのマーマレードの香りが出てきた。
香草風の緑の香り、グレープフルーツの香りも混じる。
超ビオなので、香りが強いとか、出しゃばるとかはない。

ビオらしく、口当たりが優しい。ふわっとしている。
酸味はあるが、強すぎず、アルコール度も優しく、自然のネクターが体の隅まで染み込む感覚。持続性はほどほどだが、そんなことより、ふわっと残るこの後味が嬉しい。
みかんかオレンジのマーマレードがここにも感じられる。

ラベルはかわいい太陽マーク。
なんとなく、レヴィのラベルを思い出した。(ピエモンテの歴史的グラッパ製造者。すでに、かなり前に、没。涙)

「アルプスの白」というシンプルな名前で、シンプルラベル。

地元の白品種(複数)を使い、10月に収穫
昔からのぶどう栽培者
酵母は自然のものだけ
冬の寒さを利用して清澄
フィルターがけはなし
54リットルのガラスの容器(ダミジャーナ)で4ヶ月の熟成
亜硫酸添加はなし(添加はないが多少は含んでいる)
ダニーロ・メルクッチ氏と協力

ヴィンテージはないが、ロットから2015年だとわかる。

偽のビオ、無理やり造ったビオはもうこりごり。
本物のビオは体に優しいだけでなく、心にも優しい。

でもこのあとは仕事にならないかも。。。。。。