在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Montevetrano 2009 -Montevetrano

2012-11-30 19:23:55 | Campania カンパーニア
”モンテヴェトラーノ2009”モンテヴェトラーノ -カンパーニア州



昔、よく飲んだ。まだ値段がそれほど高くはなく、でも、品質しっかり、安定、誰が飲んでも好かれ、当時、南のワインでこれほど評価の高い
ワインは他にたくさんあったわけではないので、話題性もあり。
縦飲みも何度かやった。
しかし、ちょっと久しぶり。
そして、全くのブラインドで飲んだのは初めて。いったいなんだか全くわからないワインのうちの1本。

悪くなかった。明るくきれいなルビー色で、濃く、とても印象の良い色。いいねェと思わせる色と言える。
香りは、やや香水、化粧品などの人工的風な香りがあるが、花(バラ)の香りがきれいで、フレッシュなフルーツの香りが心地よく、スパイスは甘く、強さがあり、好印象。
酸味も申し分なく、ボディはしっかり、タンニンもよく、後味がとても心地よい。
よく出来ていると思うが、好きかと聞かれると・・・と言う感じ。優等生的で、これ!という感動はない。・・・でふたを開けてみたらモンテヴェトラーノでした。
(よく出来ていると思うと90点、好きかと聞かれると88点)

Montevetrano 2009
Bel colore rubino intenso.
Al naso all’inizio sottili sentori di profumo e trucchi, poi rosa rossa, frutta fresco, amarena, frutti di bosco, varie spezie dolci e complesso.
Buona freschezza(magari un po' di piu'), ben strutturato, tannini rotondi, PAI piacevolmente lunga. Vino ben “fatto” (90/100 ma da gusto personale...88/100)

Le Pergole Torte 2008 -Montevertine

2012-11-30 19:00:23 | Toscana トスカーナ
”レ・ペルゴレ・トルテ2008”モンテヴェルティーネ -トスカーナ州



と、知らないと、そして、いったい何のワインかまったくわからないと、当てられるだろうか。色の薄いワインの代表はピノ・ネーロ。色の透明感からピノ・ネーロだと思った。
そして、花とフルーツの香りがとてもきれいで、奥にはスパイス、とても優雅で上品。そして、酸味がきれいで、ボディはあるが、重すぎず、決して強すぎず、きれいなインパクトが後味に、長く持続して残る。

ルカ氏オーガナイズの、まったくなんだかわからないワイン、赤7本のうちの1本がこれでした。
たぶん色の薄さから想像するに、それほど良いワインではないかも?インパクトが強いわけではないので、まあまあ?と思った人が多いのか、人気はまあまあでした。
ワインはやっぱり難しい、と思わせられたのと、どれだけラベルに左右されるか、そして、色(ワインの)に左右されるかがわかったのでした。(90点)

Le Pergole Torte 2008 -Montevertine
Colore rubino trasparente e molto luminoso.
Al naso, fiori, piccolo bouquet dei piccoli fiori, ciliegia, piccoli frutti di bosco e spezie dolci in fondo. Bel neso, fine, raffinato e elegante.
In bocca freschezza ben accentuata, adeguata struttura, impatto elegante e PAI sottile ma assai lunga(90/100)

Mercanti di vino

2012-11-29 09:30:39 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
"Mercanti di Vino" ルカ氏オーガナイズの試飲会 



昨日のルカのオーガナイズした試飲会は、相変わらず面白かった。
どれだけ先入観、ラベルなどに左右されるものなのかがよくわかる。



昨日は全部で赤が7本。(最初にもらう情報はこれだけ)
ふたを開けてみると、全部イタリアだと思ったらフランスが1本混じり、残り6本は、南、ラツィオ、サンジョヴェーゼ、バローロ、ビオ、ヴィンテージ・・・みんなバラバラ。
何も知らないと、本当に何かわからない。フランスはもう少し地域で特徴がはっきりしているが、イタリアは北から南までシャルドネを、カベルネを造っている国。つまり、当てることがかなり難しい国である。
本当にまったく何の情報もないとなると、ビオになると品種がわからなくなり(ビオだということはわかる)、ペルゴレ・トルテの色の薄さはまるでピノ・ネーロに見えてきたり、ラツィオのチェサネーゼがまあまあ良かったり、ボルドーだと知らないとどれかまったくわからなかったり・・・たくさんの驚きがあったのでした。



Mercanti di vino : la degustazione organizzata da Luca
Le Pergole Torte 2008 Montevertine
Montevetrano 2009
Notarpanaro 2006 Taurino
Barolo 2008 Brezza
Cesanese Colletti Conti
Barbera 2006 Roddolo
Chateau La Garde 2005 (Francia)

7 rossi, tutti coperti, nessuna informazione in anticipo, ne paese, ne vitigni, ne annate, ne bio o no…l'unico e piu’ effecace modo da capire la “qualita’ “ del vino.
Tante sorprese.
Montevetrano era buono ma senza entusiasmo.
Il colore di Pergole assomigliava tanto a quello di pinot nero.
Cesanese non era male.(sempre sottovalutato...)
Barbera bio, quando bio difficile capire il vitigno.
Notarpanaro era un po’ troppo alcolico (ovviamente e’ del sud..)
ecc.
Bella, veramente bella degustazione.

Barbaresco 1998 e Sperss 1996 -Gaja

2012-11-26 10:30:22 | Piemonte ピエモンテ
”バルバレスコ1998””スペルス1996” ガヤ -ピエモンテ州



ガヤ2本を友人宅で。
バルバレスコのベース1998年とスペルスの1996年。
スペルスの1996年は何度か飲んだという記憶はないが、バルバレスコは何度かある。
しかし、年月は当然過ぎていくので、久しぶりというか、ほぼ15年近くがたったことになる。
バルバレスコの方は、森の木の実のアメ、コンフィ、野バラのドライ、バルサム臭、丁子、革、葉巻タバコ、コケ、腐葉土などで、アニマルが強くなくきれいな香りだが、ややおとなしい。
味は、タンニンはまろやか、酸味はあるが、思うよりは少なく、持続性は期待ほどではない。そろそろ限界というより、もう少し前に飲んだ方がよかったかも。もちろん、年月を経たワインにしては上出来であるのだが。



スペルスの方は、まだあと数年は大丈夫という勢い。香りも強く、きれいなブラックチェリー、森の木の実のコンフィにスパイスがきれいで、華やかさがある。
味も、ボディがあり、強さ、持続性ともによい。

なお、スペルスのボトルは、ガヤの刻印(というのだろうか・・・?)入り。そういえば、こんなの昔のボトルって入ってたっけ?と思ってしまった。



Barbaresco 1998 e Sperss 1996 di Gaja
Erano buoni tutti e due ma Barbaresco 1998 era quasi al limite. (Qualcuno ha una bottigia magnum…..e’ 98 non 97) Caramella e confettura di piccoli frutti di bosco, nota balsamica, chiodi di garofano, cuoio, sigari, muschio, cacao….belli ma meno intenso e delicato. In bocca rotondo, discretamente fresco e PAI lunga ma non lunghissima.
Invece Sperss 1996 era molto piu’ intenso dei profumi e del gusto. Confettura di amarena e frutti di bosco, bel ventaglio di spezie,(!), al palato, tannini setosi, buona struttura, intenso e molto persistente.


Gravello 1993 -Librandi (Calabria)

2012-11-24 21:55:22 | Calabria, Basilicata カラブリア他
”グラヴェッロ 1993”リブランディ -カラブリア州



なぜか、突然1993年のグラヴェッロを開ける気になった。
それほどすごいワインは家にはないが、90年代の開けそこなったワインはまあまあゴロゴロという感じである。
保存には気をつけているので痛んではいないはず、で、まだなんとなく残っている。

古いワインを開ける時は、ちょっと怖い。
大して高くはないにしても思い入れのあるワインが多いので、それがダメになっていると悲しいからである。
若干液漏れがしていた。カプセルから漏れるほどではないが、一瞬、もっと早く開ければよかったと思った。
しかし、これがなかなか良かったのである。
グラヴェッロの1993年はガンベロの3ビッキエーリを取っている。
当時、カラブリアのワインというとチロなどをはじめとする、安くて気軽に飲めるワインがほとんどだったが、グラヴェッロは、カラブリアで出た初めての本当に品質の良い高級ワインだったと言える。



品種はカベルネ・ソーヴィニオンとガリオッポ。
色はガーネット色。淵はやや薄めだが、全体に濃い色で、まだ薄くなっていない。
香りは、鉄分、血のにおいがあり、フルーツのコンフィ、バルサム臭、腐葉土、スパイスなどの香りが出ているが、アニマルはあまり感じず、まだもう少しもつ感じがする。しかし、アルコールがやや立つ。
味は、タンニンがすっかりまろやかになっている。その分まろやかで飲みやすくなっているがボディはある。持続性はあともう少しほしいところだが、悪くない。アルコールがやや残るが、きれいにスパイス、フルーツのコンフィも残る。(89点)

Gravello 1993 -Librandi (Calabria)
Cabernet Sauvignon e Gaglioppo.
L'annata 1993 ha preso tre bicchieri del Gambero.
Penso che il Gravello sia un vino che ha sfogliato una nuova pagina della storia vitivinicola calabrese.
L'ho amato sempre e ancora lo amo.
Dopo quasi 20 anni dalla vendemmia ho trovato molto bene e sono contenta che abbia dimostrato la sua longevita'.
Il colore granato, profondo al centro e luminoso.
I sentori; ferro, sangue, confetura della frutta nera, nota balsamica, terra bagnata, bel bagaglio delle spezie, poco animale, leggermente eccessiva nota alcolica.
In bocca, morbido, buona struttura, buona persistenza e il piacevole finale del vino ben invecchiato(89/100)


sansyo 突然ですが山椒

2012-11-24 15:01:37 | もろもろの食べ物
山椒



ちょっと目からうろこ。
日本人なら山椒はみんな知っているし、うなぎには欠かせない存在である。
しかし、うなぎの他、何に使うか?そして、山椒の実を見たことがあるか?となるとちょっと疑問。
山椒は小粒でもぴりりと辛い。
袋に入った山椒を食べているだけでは、ピリリと辛いのはわかりにくい。
しかし、実を食べると、本当に辛い。そして、それは唐辛子の辛さではなく、山椒の、まさに「ピリリ」と辛いのである。



山椒をミルごといただいた。
肉料理中心、北イタリアで、失礼かもしれないが、レストランで何度かかけさせていただいた。
あるところでは、日本には何度も行っているというイタリア人が出てきて、うなぎは食べたが、日本のスパイスはいろいろ知っているが、こんな香りは初めて、とキッチンの人たちを呼んで来た。
イタリアでは、しょうがやわさびは高級レストランでは使われているが、山椒はまだ使われていない。

日本ではうなぎ以外ほとんど使うことがないのだろうが、ミルから挽いた山椒は、コショウの代わりに結構合う。
肉にも、マグロにも、ラグーでも、コショウの代わりにほんの少し降りかけてみると面白い味になる。
そこで、ぜひ山椒の実とミルを買って、いろいろな料理に試していただきたいと思う。

sansyo: spezie giapponesi vecchi e nuovi
Si dice in giappone: sansyo e' piccolo ma piccante, cioe' piccolo ma assennato o corpo piccolo ma mente acuta.
sansyo, per unaghi (anguilla giapponese) indispensabile ma pochi giapponesi conocsono il "frutto" di saisyo.
Infatti piccanti e buonissime soprattutto per le carne,
le spezie che esistono dagli anni in giappone ma in italia ancora no.
Provatele.








Bologna Modena Langhe Torino e Milano (4)

2012-11-22 08:44:55 | Piemonte ピエモンテ

まだまだバローロは続くのだが、しかし、トリノに入るころにはワインリストが制限されていく。そろそろ違うものをという感じでもあり、ちょっと毛色の変わったものをソムリエと話し頼んでみる。
ピエモンテのメルローとか、ヴェネトで、干したカベルネとメルローを混ぜたものとか。しかし、ここまでモダンなものは体が受け付けないということがわかった。進まない。。。
そして、ミラノに入るころには、他の州のワインも豊富なので、各地の無難な有名どころを。珍しく白を頼んでみたり。
ヴェニカは個人的に好きなワイナリー。新しいヴィンテージしかないのが残念。こういうワインを3年はたって飲むのが好きなのだが。。。


そして、ちょっと南にも行ってみる。しかし、ここでも、超モダンなものは飽きてしまうことを大きく発見。飲めないのである。量が進まない。。。
で、最後は、再びバローロ、ピーラで締めたのでした。

Bologna Modena Langhe Torino e Milano (4):
una scoperta...non riesco a bere i vini super moderni...massimo due bicchieri, poi basta.
E' una fatica.

La felice finale del lungo viaggio con il Barolo di Pira...

Bologna Modena Langhe Torino e Milano (3)

2012-11-22 08:16:47 | Piemonte ピエモンテ


ランゲに移り、嬉しいことにバローロ浸け。最初からいきなり飛ばすのも何なので(後がなくなるのが怖い)バローロ村で、コンテルノの普通のものから始める。


このあたり、前か後に何か飲んだような気がするが、思い出せない。
かなり良かったグリンツァーネのレストランAl Castelloで、きちんとしたソムリエがいたのでお勧めを聞いて選んだのがこの2本。


バルベーラも良かったのだが、生産数240本と言う、バルバレスコの伝統的な硬い味がとても良かった。見たことも聞いたこともないワイナリーだったが、友人のソムリエLuca氏は知っていた。


おなじみブルーノ・ロッカ。ラバヤではなく、普通の。バルバレスコ村に来たら、やっぱりバルバレスコを飲もう。バローロを飲んでは失礼なような。。。
そして、素晴らしかったのがカッシーナ・フランチャ。アルバのレストランにて。
他のヴィンテージはみんな高かったのに、2003年だけが破格に安かった。暑い年だったのでもたないのはわかる。これも在庫をはきたかったのか。値段があまりに違い、ちょっと恐る恐る頼んで、大正解。素晴らしい味だったのでした。
しかし、この次は?となるとこれが、困った。そこで、カヴァッロット。これも、とてもよかった。


Bologna Modena Langhe Torino Milano (3)
Ristorante Al Castello di Grinzane, un Barbaresco Ovello ineressante: Bianco Alfredo.
Era strepitoso il Barolo Cascina Francia 2003 di Giacomo Conterno!

Bologna Modena Langhe Torino e Milano (2)

2012-11-22 02:40:57 | Piemonte ピエモンテ


ボローニャで、ちょっとモダンだが、久々のアヴィで始める。サン・パトリニャーノは、昔よく飲んだ。Vinitalyのスタンドには毎年挨拶に行ったが、いつも丁寧にご対応いただいた。
アヴィは毎年ラベルが変わってかわいいが、今年は狼?ローマならここに双子が加わる。。。


エミリア・ロマーニャにいるとはいえ、ちょっとランブルスコはさけたい。次に、このワインは知らないワインだったが、サンジョヴェーゼではかなり美味しいと言われ、頼んだもの。確かに悪くなかった。


オステリア、ラ・フランチェスカーナで、魚を頼んだので軽く白に。 ヴィエ・ディ・ローマンスは、かなり個人的にお気に入りのワイナリー。最近はヴィエリスばかり出回っているので、ピエールは久しぶり。ヴィエリスがだいぶ樽が少なくなったような感じなので、差が少なくなったと言えると思う。ピエールは非常に澄んだ緑の香りがきれいで、ひたすらエレガント。


そして、魚は無視して、赤ワインに。トリノーロが安かった。当然びっくりする値段なのだが、安かった。最新ヴィンテージが200ユーロとすると、2000年で300ユーロでおつりが来る。多分在庫をはきたかったのだろう。ちなみにリストにあったのは2000年のみ。
参考までにマッセートもあって、値段を見たが、最低750ユーロ。それを考えるとトリノーロは破格値段だったと言える。若干アニマルが出てきているが、まだまだ行ける感じ。でも、あと数年以内には飲んだ方がいいと思った。

Bologna Modena Langhe Torino Milano (2)
Tenuta di Trinoro 2000 all'Osteria Francescana

Bologna Modena Langhe Torino e Milano 8 gg. (1)

2012-11-22 02:10:25 | Piemonte ピエモンテ
8日間のグルメの旅。
ご一緒は、業界の人というわけではないので、選択は若干バラバラ。
レストランによっては平凡なワインしか置いていなくて選択が限られる時もあり、メモを忘れたものもある。
さらに、ほぼ必ずワインの前にスプマンテ(ほとんどプロセッコ)、ワインの後にカクテルかウイスキーが2杯。。。
そして、2件のワイナリーの訪問では、1軒で5種、もう1軒では10種のワインを試飲した。
実によく飲んだものだ。

まずはそのリストから。
なお、写真を撮らなかったもの、漏れているものも若干ある。

Avi 2007 San Patrignano
Sangiovese di Romagna Riserva 2009 Predappio di Predappio
Sauvignon Pierre Vie di Romans
Tenuta di Trinoro 2000
Barolo 2006 Aldo Conterno
Barbera Bric Cenciurio 2009 Naunda
Barbaresco Ovello 2007 Bianco Alfredo e Figli
Marchesi di Gresy Martinenga
Barbaresco 2007 Bruno Rocca
Barolo Cascina Francia 2003 Giacomo Conterno
Barolo Bricco Boschis Vigna San Giuseppe 2004 Cavalloto
Monpra’ 2010 Conterno Fantino
Barolo Mosconi Ginestra Gris 2008 2009 Contento Fantino
Barolo Ginestra 1999 Contorno Fantino
Barolo 2007 Massolino
Langhe Eventi 2004 Beppe Doslo
Refola 2005 Le Vigne di San Pietro
Langhe rosso Bric du Luc 2006 Ca Viola
Luli Nino 2009
Barolo Lazzarito 2004 Ettore Germano
Chianti Classico Riserva 2008 Castello di Ama
Collio Sauvignon Ronco delle Mele 2011 Venica
Vigne Cinquant'anni merlot 2007 Le Vigne di Zamo'
Le Difese 2010 Tenuta San Guido
Santa Cecilia 2007 Planeta
Barolo Vigna Ridonda 2008 Pira

写真は、ちょっと面白いラベルのカオリラ。
こんな明るいラベルがあるんだぁ・・・



Bologna Modena Langhe Torino Milano 8 gg.:
Abbiamo mangiato, abbiamo bevuto...non solo vino.
Si iniziava con lo spumante e si finiva con due bicchieri (cioe' due tipi) di Whisly....
Tutti i giorni e tutte le sere...

Julian 2011 (vitigno:Bronner) -Lieselehof al Pascucci di Fiumicino

2012-11-11 19:03:55 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
“ジュリアン2011”(品種:ブロンネル) リーゼルホフ(で良いのだろうか・・・) -アルト・アディジェ州
フィウミチーノのパスクッチにて


たまには知っているワインではなく、知らないワインから選ぼうということになった。
そして、知らない品種もいいかも、と。
場所は、ローマはフィウミチーノのパスクッチ。

昔は、ちょっとおしゃれ、そして緑いっぱいのベランダがかわいく、美味しいのに高くない、というレストランだったが、そのころから、このレストランは将来有名になる予感。
予感はあたり、今はすっかり有名、そして、シェフのパスクッチ氏もイタリアを代表するシェフの一人になってしまった。
当たり前に、それは素敵なレストランになり、緑のベランダも白を基調におしゃれになり、しかし、当然値段も大きく上がってしまった。
というわけで、しばらく疎遠だったのだが、最近再び行くようになった。
近所のレストラン、アル・モーロは絶景で、ドンナ・ベアトリーチェは美味い上にまだ庶民の味方であるが、料理と雰囲気、贅沢な空間をたまには、ということになるとやはりこのあたりはパスクッチがダントツだと思う。

そして、うれしいことに、パスクッチはワインの品揃えが良い。(昔から)
シャンペン、スプマンテ、白を中心に、結構な品揃え、そして、面白いワインが多々ある。
自然派を多く揃えているが、こだわりすぎていない。
極端な自然派ではなく、普通の人でも飲みやすいタイプのものを中心に揃えている。
これは、最近良く見られる悲しい自然派(ニセモノと言ったら怒られるが)と言う意味ではなく、丁寧に造っている自然派を揃えていると言っていいと思う。
そして、よく知られていないワイナリーは、一言説明書きが添えてある。

狙うは北(私も一緒にいた人も北ものが好きなのです)、アルト・アディジェかフリウリか・・・最終的にはこのどちらかになるのだが、アルト・アディジェで選んだ。
裏のラベルは、当然のごとく、まずドイツ語、そしてイタリア語の表示になっている。(最後に英語) このあたりの人たちにとってはイタリア語は外国語になる。少し前、友人がアルト・アディジェの人から届いたメールをFBに公開していたが(内容は問題にならない程度のもの)、読んで(と言うより、見て、の方が正しいかも?)ゲラゲラ笑ってしまった。それくらいイタリア語がヘタクソと言ってもいい。


色はかなり濃い目で、マセラシオンがいったいどれくらいか、興味のあるところ。
そして、品種は?と思ったら、調べてみるとかなりややこしい品種。
Bronner=Seyve-Villard5-276とRieslingとPino Grigioを掛け合わせたものにZarya SeveraとSaint Laurentを掛け合わせたものを掛けている(何こっちゃ、というほどややこしい・・・)

香りは比較的ニュートラルだが、だんだんと出てくる。緑の香り、ニワトコ、りんご、アカシアの蜂蜜、ミネラルなど。
酸味が強すぎず、主張がありすぎず、しかし、きちんと出来ていて、料理を引き立てるタイプのワイン。
自然派だから良いのではなく、自然派はいいよね、と思わせるタイプのワイン。(88点)

Julian 2011(vitigno: Bronner) di Lieselehof (Alto Adige) al Pascucci di Fiumicino
Vitigno sconosciuto: Bronner=(Seyve-Villard5-276 x (Riesling x Pinot Grigio)) e (Zarya Severa x Saint Laurent) ….ci vuole un po’ per capire……….
Vino biologico ma non eccessivo, senza sentori sgradevoli ma e’ molto serio.
Colore dorato molto carico.
Naso, sambuca, fiori bianchi, miele di acacia, mela, fondo minerale.
Bocca, adeguata freschezza (acido tartarico), medio intense, PAI lung e piacevole. Assomiglia un vino del nonno o del padre di una volta, dei tempi belli…. (88/100)

Brunello di Montalcino -Poggio di Sotto, Lisini, Pietroso e Sesti

2012-11-06 20:06:47 | Toscana トスカーナ
Purosangue
Brunello di Montalcino -Poggio di Sotto, Lisini, Petroso e Sesti

プーロサングエ
”ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ”
ポッジョ・ディ・ソット
リシーニ
ピエトローゾ
セスティ
-トスカーナ州

ブルネッロの試飲会 purosangueにご招待いただきました。
11月4日と5日の2日に渡り、約30社が参加。ブルネッロのみで、ロッソはなし。まあまあの数のワイナリーが最新ヴィンテージだけではなく、2~4年分のヴィンテージを持ってきていたので、小さな縦飲み試飲をあっちこっちで。なかなか興味ある試飲会でした。
日曜日はものすごい人で、真っ直ぐ歩くこともできないほどだったと某ワイナリーの人が言っていたのでしたが、月曜日は幸い比較的空いていて、ざざっと、わりとゆっくり飲めたのでした。
あまり、または全然聞いたことのないワイナリーと、有名どころを取り混ぜて試飲。
Barbiには、昔は何度もレストランに食べに行ったなーとか、Col d’Orciaは、初めて見学に行ったワイナリーだったとか、物思いにふけるところもあり・・・

Poggio di Sotto
2007 売却の話は昨年だった(?)と思うが、つまりあと数年は美味しく飲める。しかし、値段が高すぎ・・・
ミントにユーカリが出ていて、とてもエレガント。最初は閉じているが徐々に香りがあがってくる。インパクトはさずが。いいね、とうなりたくなる。そして、持続性がかなり。タンニンは当然、魅力的なのでした。


Lisini
2007 悪くはないが、若干強さ、アルコールがある。そして強さもあり、力強さのあるブルネッロ。
Ugolaia 2006 こちらはちょっと正反対。素晴らしくエレガント。Ugolaiaは好きなブルネッロのひとつだが、久々に飲むと、強さとエレガントさのバランスが素晴らしくよく、タンニンは繊細、後味がそれは魅力的。やっぱり個人的に好きなのでした。


Pietroso
かなりまじめに造っているワイナリーだと思う。派手なところがなく、堅実なブルネッロ。
2007 まだ若く、硬い。まじめ、実直。造る人の性格が出ていると思う。中規模、ブルネッロらしいのは?と聞かれると推薦したいワイナリーのひとつ。
2006 フルーツがきれいで、ふくよかさがある。スパイス、そして、アニマルが少し入り、複雑。そこにミント風の香りが全体を引き締めている感じ。タンニンがまろやかで、強さ、長さ、申し分なし。
2005 2006年のあとに飲むと、再び実直な感じに戻る。2006年と比べるとやや小さくまとまる。


Sesti
オーナーのエリーザさんの感じのよいこと。しっかりしていつつ、かわいらしさもあり、素敵な女性だと思う。そんな彼女のブルネッロも好みのひとつ。生産量が少なく、簡単に手に入らないブルネッロ。
2007 アニマルがほんのわずか出ている。しかし、味のほうはフルーティーで、きれいに開いている。心地よい。
2006 まだ硬く、長期熟成タイプ。5年後10年後にぜひ飲みたい。
Phenomeno 1999 生産量がごくわずかのワイン。毎年ラベルが変わるが、星にちなんだ、とても素敵なデザイン。1999年には皆既日食の太陽の絵が書いてある。この年だったのよ、と。おお、懐かしい。8月11日だったというが、海で、浜辺にそれはたくさんの人が集まり、わいわいがやがや見たものだ。あれから、もうこんなにたったのね、と、年も同時に感じてしまったが・・・
さて、ワインのほうは、まったく衰えていない。ブラインドだと、絶対に1999年だとはわからない、2004年くらいと言ってもいいくらい。洗練されて、繊細さも見せ、フルーティ、花も気のせいか感じるくらいで、非常に心地よい。

Purosangue-
Brunello di Montalcino 
ーPoggio di Sotto 2007 
ーBrunello di Montalcino 2007 Ugolaia 2006
ーPietroso 2007 2006 2005
ーSesti 2007 2006 Phenomemo 1999

Poggio 2007 menta eucalipto elegante impatto deciso tannini bellissimi intenso PAI lunga e elegante (93/100)

Lisini 2007 intenso leggermente eccessivo alcol astringente
Ugolaia 2006 elegante fine austero tannini setosi lunga PAI bello finale (94/100)

Pietroso 2007 giovane un po' duro serio
2006 frutta spezie animali menta complesso tannini rotondi PAI lunga
2005 chiuso un po' compatto

Sesti 2007 leggero animale ma in bocca frutta fiori aperto molto bene affascinante
2006 austero ancora chiuso
Phenomeno 1999 ancora giovane quasi niente sentori terziarizzati elegante finissimo (93/100)