在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

ワインを語ろう 第4回はシチリア州 のワインの簡単なまとめ

2021-10-19 19:48:09 | Sicilia シチリア
シチリアワインの簡単なまとめ





書き始めたイタリア全土のワインの紹介、第4回目はシチリアワインです。

初心者向けの簡単な記事ですが、よろしければどうぞ。


シチリアワインの紹介


シチリア州のキーワードは、以下です。

⭐️ 大量に生産されるワインの多くが、バルクワインとして売られてしまう長い歴史があった。

⭐️ シチリアで、何といっても歴史的に有名なワインは、マルサラ。

⭐️ エトナ山麓で造られるワインに注目!

Metodo Classico Brut (2012) Funaro

2018-03-22 06:34:58 | Sicilia シチリア
Metodo Classico Brut (2012) Funaro



ちょっと久々にマルコのお店に顔をだす。
マルコがいるとなると、ワインを自分で選ぶなんて野暮なことはしたくない。

用事のついで、でも早く家に帰りたかったので、1杯だけ。
泡ものか白で、とお願いして、出してきたのがこれ。

久々に飲んでみたら良くなってた、というのが理由。

マルコのカンティーナには宝もガラクタも(笑)いっぱい。



品種はシャルドネ。
シチリア。トラパノだから西の方。
そして、ビオ。
メトドクラシコだから、瓶内二次発酵方式。

よく見ると、2012年ものであり、スボッカトゥーラは2015年と分かる。
ズボッカトゥーラはおりを取った時のことだが、イタリアの泡ものには記載されていることが多い。
泡ものは、基本ヴィンテージがないので、いったいいつものかはロットなどで想像することになるわけだが、イタリアのものは明確な記載があるものが多く、その点は嬉しい。

ということで、2016年頃に仕入れただろうと想像。
マルコのカンティーナに1年半かそれ以上眠っていたということになる。

その頃に開けたらどんなだったか、はわからない。
飲んだことがあるとは思うが、記憶には残っていない程度。

色がかなり濃いめ。
イタリアのスプマンテは、これでもか〜と結構濃いめの色に造っているものも多いので、その範囲を超えるわけではない。
香りは、甘いようなそうでないような。パイナップルの香りがしたかと思うのだが、甘くはない。全体に、甘くないが熟したフルーツ(笑)がイーストの香りを覆ってしまっている感じ。
泡は、本当はもう少し欲しいのだが、最初は悪くはない。酸味ももう少し欲しいところだが、ほろ苦さが最後に残る感じが心地よい。が、しばらく飲んでいると、ほろ苦さが立つ感じになってくる。きりっと冷やして、喉の乾いている時にぐぐっと飲むと美味しいかも。+++


Etna Bianco 2016 Murgo

2018-01-06 19:01:02 | Sicilia シチリア
Etna Bianco 2016 Murgo

品種は、カリカンテ70%、カタラット30%。



やっと正月が来た。
やっと年が明けた。
という感じ。

さすがに、1月1日から連続、毎日10時間以上の拘束で仕事をすると、新しい年になった実感は書類上だけ。
それを終え、ちょっと1杯。



すぐに自然派系とわかる感じ。
つまり微妙な臭み。
緑の香りも強く、緑の香り+微妙な臭みで、一瞬、ソーヴィニオン的な香りが鼻をくすぐる。
でも、もちろんソーヴィニオンではない。
シチリアの土着品種、カリカンテとカタラットのブレンド。
他は、黄色の花の香り、白い果物、そして、ミネラル。
アタックは優しい。しかし、アルコール度が低いこともあり(12,5%)その後、ふわっと出る、広がるわけではなく、ちょっと平坦な感じで続く。
酸味はほど良く、ほろ苦さが余韻に混じる。+++

シチリアはエトナの白。
値段が安く(10ユーロ程度)、品質とのバランスがとても良い。

Tenuta Bosco エトナのワイン 6種

2017-05-10 10:53:30 | Sicilia シチリア
Tenuta Bosco のワイン





ラベルがかわいい〜、おしゃれ〜で飲んでみたワイン。

イタリアでは山は女性で表現される。(イタリア語でも女性形)
だから、エトナから立ち上がる煙を女性の唇で表現。

山と煙の色のバリエーションがとてもかわいい。

エトナの北に畑を持つ。
150年の畑で、650−700mの標高。


Piano dei Daini 2016 +++
カリカンテ90%、他、カタラット、グレカニコ、インソリア10%
香りはきれいで、エレガントな雰囲気があり、ピーチの香りにケッパー風の緑、塩辛いかと思わせるような香りが上がる。
しかし、味は酸味が強く、余韻の長さはまずまず。もう少し期待したのだが。

2015 +++
全体にもう少しインパクトが出て、香りも強いのだが、味にフレッシュさに欠けるところが出てきていて残念。

ロゼ 2016 +++
ネレッロ100%
香りがきれいで味わいも悪くない。

2014 +++(+)
香りはとてもバランスが取れ、パーフェクトなのだが、そうなると味に期待してしまう。余韻の長さがもう少し欲しいところ。酸味とのバランスは良い。

赤 2014 +++(+)
香りは悪くないが、味にやや化粧っぽさが残る感じ。甘さ(まろやかさ)に加えほろ苦さのコントラストがあり、余韻の長さは悪くない。

Vigna Vico 2013 +++
香りも悪くはなく味も良いのだが、値段が高すぎ。そして、そこまでのインパクトがあるわけではない。

最近ビオの認証を取ったということで、ヴィンテージのよってはすでに記載されてる。
香りは全体にきれいで、透き通る感じも含み非常に良いのだが、味わいに若干物足りなさがある。

Angimbe 2015 Cusumano

2017-05-02 15:18:00 | Sicilia シチリア
Angimbe 2015 Cusumano



いつの間にかラベルが微妙に変わったかも。
品種はインソリアとシャルドネのブレンド。

クスマーノは、土着品種の単一でもワインを造るが、結構国際品種とブレンドする。
本当は、単一でもブレンドでも土着品種だけのほうが好みだが、リストにないのと、サルデニアのワインの後にはシャルドネが混じっているくらいが変化があっていいかも。
ちょっと変凡ではあるが。。。



シャルドネの柑橘が結構きりっと出るかと思うと、インソリアのちょっともたっとした感じも出ている。どちらの主張も強い。
味も同じ。柑橘、まろやかさがほどほど、わずか酸、ボディ、ミネラルがモザイクのように出てくる感じ。+++

あっかんべ〜 (ジョーダン)

Franchetti 2014 e 2015 Passopisciaro パッソピッシャーロのフランケッティ

2017-04-18 14:05:54 | Sicilia シチリア
Franchetti 2014 e 2015 Passopisciaro
ちょっと続くが、vinitalyでまとめて試飲したのでごめんあれ。


写真忘れた〜


スーパータスカンならぬスーパーエトナを造りたいというコンセプトでアンドレア氏が造ったワイン。
品種は、プティ・ヴェルドー70%とチェサネーゼ(ダフィッレ)30%という非常に変わったブレンド。

プティ・ヴェルドーはともかく、チェサネーゼはローマの南で栽培されている土着品種。
最近は飲めるものも出てきたが(ごめんなさい)、個人的に感心するものはまだ少ない。
それでも最近は比較的注目されるようになっている品種なので、気をつけて試飲しているが。

ワイナリーのあるコントラーダ・グアルディオーラの周辺(標高800m)に、アンドレア氏が植えた。
他の畑は、元々あったネレッロを使っているが、エトナにプティ・ヴェルドーやチェサネーゼなんて誰も植えていないので(他の人は誰も考えないだろうなー)、土地の購入後に植えたもの。

エトナという火山性の土地と、プティ・ヴェルドーという品種の可能性(プティ・ヴェルドーは100%で造るところが他にもでてきていたのでそう珍しくはないのだが)、そして、チェサネーゼという野暮ったい品種(ごめんなさい)がエトナでどう育ち、ワインにどう作用するか、アンドレア氏にしかできない決断。

よくやるわ〜

生産数も少なく値段も高いので、一般にはほとんど手に入らないワイン。

2014 +++++(+)
色が濃く、フルーツの香りがきれい。アタックは柔らかいと思うと酸味がでてきて、余韻に残る。見事。

2015 ++++(+)
比べて、緑の香りがでて、やや細めの印象。そして、まだ若いこともあるが、タンニンがアグレッシブ。

この手のワインは、もう好きな人は好き、嫌いな人は嫌い、エトナという土地にこんな品種を植えてと思うか、可能性を追求する姿勢に共感するか(可能性を追求できてしまうのを羨ましく思うか)など、実際の味わいに感情論が大きく入るのではないか。


Passopisciaro 5 contrade 2015 vinitaly にてパッソピッシャーロのコントラーダ5つ 2015

2017-04-15 23:32:25 | Sicilia シチリア
Vinitalyの醍醐味は、こういうところにある。

パッソピッシャーロの全コントラーダをイッキに横飲み。



パッソピッシャーロは好きでよく飲むが、コントラーダはそう頻繁に飲めないし、全コントラーダの一気飲みは中々出来ない。

対応してくれたのはアンドレア氏のいとこのカルロ氏。

実は、以前、本当に誰もいない試飲会でアンドレア氏とわずか数人で試飲した時は、アンドレア氏はコントラーダを標高順に出してきたと記憶している。
確か(違っているかもしれないが)低い方から高い方。
ヴィンテージは2011年。

カルロ氏がどういう風に進めるかは興味があったのだが、というのも、ワイナリーの人間が一番ワインのことをよく知っているわけで、その辺りはお任せする。

ところが、同じワイナリーの人でも(それもいとこ)全く違って、標高の一番高いものから出してきた。そして、低い順へと進むわけではなく、特徴の違いがかなりわかるように出してきたのである。

これは、アンドレア氏のやり方と違って非常に興味深かった。

パッソピッシャーロのコントラーダは5つ。

アンドレア氏自ら用意した手書きの紙は、数年前(ヴィンテージが4年違いだから4年前)の本当に誰もいなかった試飲会の時のもの。

どうでもいいワインいっぱいのさるワインフェスに参加していた時のもので、誰も、パッソピッシャーロに目もくれなかった、ということがあったのである。
外には飲んだくれがいっぱい、アンドレア氏自ら注いでくれた貴重な試飲会にはわずか数人。。。モッタイナイ。



さて、メモは上から
Rampante 1000メートル、砂、軽く香り良い、3000年前の溶岩
Chiappamacine 4000年前の溶岩、エトナの麓(500m)、複雑、大きな砂利
Sciaranuova 500年前の溶岩、石と粉、藁、ボディあり、800メートル
Porcaria かなりボディあり、石炭のような溶岩で約2000年前のもの
Guardiola フルーツ、ミネラル。ところどころ溶岩、10000年前

今回(2015年ヴィンテージ)の試飲の順は
Rampante 1000メートル
Porcheria 600メートル
Chiappamacine これだけ、溶岩ではなく石灰質、との説明
Sciaranuova 800メートル
Guardiola ワイナリーのある場所

Rampante 標高が高いこともあるが、デリケートで、全体に香りも味もデリケート。ほのかにサクランボが残る感じ。++++(+)
Porcheria がらっと変わって、香りにも味にも強さがある。+++++
Chiappamacine 前者2つと比べると異質な感じ。非常に良くできたシチリア(エトナではない)ワイン。石灰の香りがふわっと出ていて、強さの中にエレガントさを与えている。+++++
Sciaranuova グリーンが香りに混じり、樟脳、藁など、味のバランスが絶妙。香りより味わいがの方がいいか、うーーん、と唸りたくなる。++++++
Guardiola 太さがあり、ボディも良く、酸味もきれい。+++++

それぞれのラベルに付いている(今でも付いていると思うのだが)は、以前の試飲会のもの。








Frappato 2015 COS

2017-03-03 23:37:42 | Sicilia シチリア
Frappato 2015 COS



マルコのところで開いていた1本。なんとなく飲んでみた。
写真は、マルコが撮ってくれた。

品種はフラッパート。

透明感のあるガーネット色。
香りはいかにもビオ。香りは割と強く、やや未熟なフルーツ、わずか緑の香り、辛口のスパイスの香り。
酸味が結構強く、一瞬ピリッとくる感じがある。 タンニンは繊細、フィニッシュにフレッシュなフルーツの香りが残る。

かなり特徴的なので、嫌いな人は嫌いだろうなぁ。+++(+)


6 Etna Rosso; Firriato, Benanti, Alta Mora e Passppisciaro エトナ・ロッソ6種

2016-11-08 15:06:02 | Sicilia シチリア
Etna Rosso 6種

Le sabbie dell’Etna 2014 Firriato
Etna Rosso 2014 Benanti
Etna Rosso 2014 Alta Mora(Cusmano)
Etna Rosso Guardiola 2013 Alta Mora(Cusmano)
Passorosso 2013 Passopisciaro
Cavanera 2011 Firriato



毎度おなじみのエノテカDi Biagio。
オーナーのアウグスト氏の人柄がいいこともあるが、今は息子のマルチェッロ氏が音頭を取って、さらに活動的。
うれしいことに、毎週土曜日の試飲会にさらに熱が入っている。

夕方の数時間、立ち飲み、無料。
飲んだたけで帰ってしまう人もいなくはないが、お店は、お酒以外にもなかり豊富なラインナップで、つい、ついで。。。に買ってしまうし、買うには実にちょうどいい機会。

お菓子、自家焙煎コーヒー、紅茶、高級パスタ、パテなどの瓶もの、ジャム、ビール、オリーブオイル、そして蒸留酒など、広い店内、実に多彩で豊富、かなり厳選されているので、どれも美味しい。ハズレがない。

それに、住宅街の中のエノテカなので、気取らず、行けて、近くに住んでいればぜひ通いたいエノテカ。

さて、このところ、フランスワイン、ドイツワインの試飲会もやったのであるが、今回はシチリアのエトナ。エトナ・ロッソ。

個人的に南イタリアのワインはあまり飲まない私も(ごめんなさい〜)、エトナのワインは喜んで飲む。

思ったより盛況で、ちょっと遠くから来ている友人もいた。

このところ試飲ワインの数が多いが、今回も6種。

Le sabbie dell’Etna 2014 Firriato
まず最初はフィリアートのワインから。
香りを嗅いで、うわ、懐かしい〜、が良く言えば。
まだこんなワインがあるんだぁ、が悪く言えば。
いや、私たちが飲まなくなっただけで、まだたくさん存在するのだと思う。
甘い樽の香り。香りの時点でかなり強い。バニラ〜
6ヶ月バリック熟成、とあるが、この値段(10ユーロ以下)で新樽を使っているとは思えないので、まさか、チップ?真実を語る人は多くはないので、聞いても無駄だろうが、とにかく甘い。しかし、この甘い香りがとてもきれいで、ワインが苦手な人には受けると思う。フルーツ、そして、アルコールがやや上がる。
アタックはまろやかで、バニラを感じる。しかし、タンニンの渋みはあり、渋みが余韻に残る。個人的には++だが、この値段でちゃんと造ってあるのは+++

Etna Rosso 2014 Benanti
ここで水が欲しい、と思ったら、ちゃんとマルチェッロ氏が水を用意していた。
フィリアートとベナンティでは全然違う。これだけ樽〜の後は、ベネンティも(かわいそうに)樽。。。になってしまう。

香りに酸味が出ていて、酸味のあるサクランボ(ヴィッショラ)、ややスモークな香り、そして、細い感じでミネラルが出ている。やや細さはあるがエレガント。
酸がきれいだが、トゲっぽくはなく、タンニンは繊細。わずか渋みがフィニッシュに残るが、心地よいくらいで、余韻は細く続く。+++(+)

Etna Rosso 2014 Alta Mora(Cusmano)
やっぱりクスマーノ。非常に良くできていて、印象がいい。
ワインらしい香りに、強さとエレガントさを持ち、程よい甘さ、香りが非常に綺麗。
酸味とタンニンのバランスがとても良く、最後ややアルコールが残る感じはあるが、非常に心地良い余韻が続く。値段も嬉しい。++++

Etna Rosso Guardiola 2013 Alta Mora(Cusmano)
同じくクスマーノ。
最初は香りが弱く、エレガントで個人的好きなのだが、ふっと値段を見ると35ユーロ以上。。。うーん。。。。ちょっと高すぎ。
フルーツの香りにミネラルが混じり、全体に優しい印象。
酸味がきれいで、タンニンも繊細で優しさを持ち、余韻が細くエレガント。長く続いた後すっと消える。++++(+)だが、値段を考慮すると++++。何故か?35ユーロ払ったら、もう少しインパクトのあるものを期待してしまうから。

Passorosso 2013 Passopisciaro
おなじみフランケッティ氏のシチリアのワイン。
変わった香りがする、という人がいたが、パッソピッシャーロに変わった香りがなければパッソピッシャーロではないような気がする。。。
私が感じたのは米ぬかの香り。これだけを飲むとあまり感じないだろうが、特にクスマーノのようなパフォーマンスの良いワインの後では、変わって感じるのも無理もないような。酸味がかなり綺麗。すっぱいと最初は思っても、最後は甘さがふわっと広がる感じがある。余韻は若干短いような気もするが、期待しすぎだからか。++++

Cavanera 2011 Firriato
今回は一番最初と一番最後がフィリアートとなった。
こちらは香りも良く、広がりがあり、印象が非常に良い。
しかし、期待すると、タンニンの渋みとアルコールがやや気になる。+++


今回一番値段ともバランスが取れていたと思うワイン
パフォーマンスが良く、誰にでも受けるタイプ

アルタ モーラ エトナ ロッソ クズマーノ 2014 赤 750ml
クズマーノ
クズマーノ



トスカーナではトリノーロでおなじみ、フランケッティ氏のエトナのワイン
これはベースで、ちょっと高いが「コントラーダ」もいい

パッソロッソ パッソピッシャーロ 2013 赤 750ml
パッソピッシャーロ
パッソピッシャーロ



ベナンティもファンが多いが、どうもワインの名前とラベルが変わったよう

エトナ・ロッソ・ロッソ・ディ・ヴェルツェッラ[2012]ベナンティ(赤ワイン)[S][Y]
ベナンティ
ベナンティ


Etna; Cornelissen ed altri エトナ:コルネリッセン他

2015-03-01 17:26:23 | Sicilia シチリア
I vini dell'Etna
Frank Cornelissen ed altri コルネリッセン他



エトナのワインの試飲会があった。エトナのワインに特化した試飲会は、今ではローマでは結構あちらこちらで開かれている。友人Tizianaの主催するイベントが一応定期的で(昨今の事情により、開催されない年も出ているよう)一番有名かと思うが、そのほか単発でも開かれている。
そんなわけで、ある意味、エトナワインの試飲会、と聞いても珍しくなくなってしまったように思う。

この試飲会はあまり宣伝をしていなかったようで、偶然知った。
彼もまた友人、人柄の大変素晴らしい友人DavideがFBのページで試飲会情報を出している。
今ではかなり有名になっていて、毎日、新しい情報が追加されている。
本人も興味深い試飲会を見つける度に書き込むが、他人も書き込める。
そこで、以前はローマの試飲会情報がほとんどだったのだが、今ではイタリア各地の情報が載っている。そうなると逆に、面白そう、と思っても、あれ~遠すぎていけない~となることもある。

エトナワインの試飲会は、スペイン階段のすぐ横にあるIl Palazzoで行われた。以前、これまた友人、大変有能なテイスターIanがワイン・アカデミーという学校を作って主宰していたところである。Ianの試飲会は、イタリア語と英語を息つく暇なく交互に使い、それはダイナミックで結構気に入っていたが、あまりに忙しくなっておざなりになったあと、ぱらぱらと試飲会をする程度の場所になってしまっていた。別な人がこれからいろいろと試飲会を計画する予定だそうで、期待したい。

さて、参加リストを見たら、(たった)10社、参加費は25ユーロと、参加ワイナリー数にしては安くない。しかし、そのリストの中にCornelissenが入っていたのである。
生産者も参加、とあり、おお、これは行かない手はない。偶然、当日知った幸運に感謝。

宣伝をあまりしていなかったこともあるのだろうが、入りはパラパラ。本当にパラパラ。赤字になるのではないかと心配するくらい。
しかし、おかげでゆったりと試飲ができた。

10社、それぞれ2-6種のワインを持参しての参加なので全体のワインの数は多くはなく、全部をゆっくり試飲することができた。
結構粒ぞろいで、これは好きではない、というワイナリーはなかった。

ざっと良かったのは、まず、I Custodi。ただし白。軽めと重めの2種試飲。こういう風に軽めと重めの2種がある場合、多少品種のブレンドが違うにしても、2種目の重たい方に部が上がる場合が多い。しかし、最初の軽めの方が、酸味がさわやかで軽やかで気に入った。


Tenuta di Fessinaは、やはり白2種のうち、軽めの方は軽やかで良いのだが、物足りなさがある。重たい方(Musmeci)は、重すぎず、酸味のバランスが良く、深みがあり、かなり良い。今回の白の中で一番気にいったワイン。


ちょっと残念だったのはPassopisciaroの白。Passopisciaroは好きなワイナリーでよく飲むが、そういえば赤しか飲まない、と思っていると、今回は白も出ていた。シャルドネ。うーん。ワインが良い悪いの問題ではなく、やっぱりイタリアのシャルドネは、例外はあるが好みではない。。。
しかし、赤は良い。2012年で若過ぎ。しかし、非常に良い年と言うが、数年後にかなり期待できそうな味と香り。


BenantiのPietra marinaは、良いと思う時とうーん、と思う時があるが、今回は良かった。昔結構好きだったのだが、数年前、かなりがっかりした時があり、以来印象が良くなかったのであるが、一応持ち直した感じ。

赤は、Girolamo Russoが相変わらず、いかにもビオという香りと味で楽しませてくれるし、Cusmanoのエトナのワインはモダンで飲み易い感じが出ているし、という感じで、平均的に悪くない。


そして、お目当のCoenelissen。
全部で6種持参していて、来て良かった!と思った。こんなに出しているとは。


最初のContadinoで、すでにかなり良い。酸味がさわやか、ビオらしい、しかし強烈ではない程度の還元臭が出ている。ベールワインで、軽めとはいえちゃんとした存在感があり、複雑ではないが、自然の恵みに感謝したくなる。こういうワインを毎日飲みたい。
Munjebelは4種あり、まずは3つの畑のブレンドから。還元臭がぐっと抑えられ、そいういう意味では、ビオ嫌いでも大丈夫そう。バランスが割と良く、軽やかな感じも含み、いいねー。
MunjebelのVA。酸味が強く、細身。その分エレガントな感じが出ていて、重たくない赤が好みの人には受けそう。
MC。がらっと変わって、まろやかな感じ。もちろん、酸味はあるが、VAの後だと特に丸さを感じでしまう。バランスが良く、かなりの好み。
CS。 MCの、酸味はきっちりあるのだが、まろやかさが追加され、とても良いバランス、という感じにボディが加わる。

そしてMagma。以前飲んだのはいったい何年のものだったのか覚えていなかったのだが、調べてみると2002年のものだった。それを2007年に飲んでいる。
2002年は初ヴィンテージではないかと思う。2006年までは結構試行錯誤の繰り返しで安定していなかったようだが、確かに、不思議なワインだったのをよく覚えている。グラスに注いでガーネット色、しかし、1時間後に茶色に完全に変わっていて、香りも嗅ぐたびに、どんどん出てくるというより、変化していった。ここまで変化の早いワインは今でも他に知らない。
最初のワインにあったように還元臭が強すぎない程度だが感じられ、あきらかにビオだとわかる。2002年のような不安定さはなく、色もガーネット色のままだし、香りは変化すると言っても2002年のようではなく、ビオ嫌いには受けないかもしれないが、個人的には好きである。
ミネラルのエッセンス、との謳い文句通り。満足。

余談だが、フランク氏とは、共通の友人が何人かいる。そして、奥様は日本人。

写真は、適当に撮ったので、白、赤、バラバラ。










Passopisciaro 2005 x2 + Il Vinaietto パッソピッシャーロ

2015-01-29 18:27:43 | Sicilia シチリア
passopisciaro パッソピッシャーロ
Passopisciaro 2005 la seconda bottiglia ++++
Passopisciaro 2005 la terza bottiglia +++
Il Vinaietto di Marco e Giancarlo



いつも行くお馴染みのエノテカIl Vinaiettoで、珍しくグラスワインとしてPassopisciaro、それも2005年が置いてあった。
普通のエノテカにあるような今日のオススメを記した看板はなく、カウンターのところの棚にあれば(白やスプマンテはもちろん冷蔵庫の中)グラスで頼める。
しかし、ほとんどの常連はある程度決まったワインを頼むので、その日のグラスワインというのもある程度決まっていて、それ以外のワインをグラスで頼む人はそう多くはない。
だから、棚にはたいてい似たようなワインが並んでいるのだが、珍しくPassopisciaroの2005年が並んでいるのがすぐに目に付いた。



さて、ワインはちょっと置いておいて、このエノテカIl Vinaiettoは、今時珍しく変わったエノテカである。最初はびっくりするが、慣れてしまうと病みつきになる。
Campo de’ fioriの近く、しかし、より中心寄り、Largo Argentinaのすぐ裏になるので、立ち寄るのも便利である。
この貴重なエノテカを経営しているのはMarcoとGiancarlo。ローマでも実は最も古いエノテカの一つである。そして、ワインのセレクターとして手伝っているのがPaolo。
加えて、長年働いているLauraとMatildeがいるが、みんな愛するべき人物である。

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最初、びっくりするというのにはいくつか理由がある。
暖かい時期(と言うよりよほど寒くない時期)に来ると、店の前の通りに大勢の人がグラスを片手に談笑していて、その数に圧倒され、いったいここには何があるのか??とすくんでしまう。
勇気を出して店に入ると(最初は本当に勇気がいる)、テーブルがほとんどない。椅子もほとんどなく、足踏み台に座っている人もいる。(最近、テーブルの数が少し増えた)
そして、食べ物がない。あるのはゆで卵とタラッリーニ(クラッカー的存在)、ポテトチップスだけである。つまり、何か食べたかったら持ち込みOK。(店のすぐ前にはRoscioli経営のピッツェリアEmmaもある)
それから、値段が破格に安いのである。(通常のグラスワインで3-5ユーロ程度、なお注ぐ量はかなり多い方)

常連はいろいろ。どちらかというと左の労働者階級が多いが、中には弁護士、アーティスト、超金持ちも来ている。政治的な話はあまりせず、たわいない会話が多い。
最近は外国人にも有名になってきて(外国の新聞などで紹介されることも多くなってきた)、結構外国人が訪れる。
グループで来て固まっていれば別だが、テーブルがほとんどなく、必然的に立って飲んでいるので、みんな大きく移動する。あっちの輪、こっちの輪、と渡り歩き、すぐにみんなと仲良くなる。この雰囲気がとても良いのである。
そこで慣れて、通い出すと病みつきになる。なにせ安いこともあり(ビールなら小瓶が2ユーロしないとか、グラスで2ユーロでも安ワインが飲める)ほとんど毎日通っている常連が本当に多い。その輪の中に入ると、こっちも毎日とはいかないが、週に1度か2度は顔を出したくなってしまうのである。

棚に並んでいるワインは、全体にあまり知られていないワインが多い。有名どころもあるが、どちらかというと安めの価格のワインが多く、また、同じワインが他のエノテカよりたいていの場合、安い値段で売っていて、非常に良心的である。
そして、棚から適当に選んだワインもたいていグラスで提供してくれる。
(高いワインを、1杯だけでその後誰も頼む人がいないと赤字になってしまうので、もちろん値段や場合による)

と、そこでPassopisciaroをカウンターの棚に見つけたのである。それも2005年。これは頼まない手はない。
Passopisciaroはフランケッティ氏のワイナリー(ワイナリーとワインの名前が同じ)で、トスカーナのかの有名な(メルローで有名)Trinoroの姉妹ワイナリーになる。
トリノーロのワインは高過ぎで、そう簡単に飲めないが(下のクラスは飲めないこともないが)シチリアはエトナのPassopisciaroは値段がぐっと安く手軽に飲める。
もちろんPassopisciaroにも上のクラスのワインContradaがあり、畑の標高が違う5種を全部一度に飲んでみるとそれは大変面白い。
一度、フランケッティ氏と一緒にわずか数人で5種全部飲んだ時、それは有意義で面白かったのだが、アップしなかったような気がする。。。

さて、ボトル。見ると2杯ギリギリ取れないくらいの量しか残っていない。(他のエノテカなら多分取れそうな量)
そこで、経営者のマルコが新しいボトルを取りに行った。すごく気前がいい。
結局、この1本目のボトル、2日前に開けたというのは試飲しなかったが、2本目、これが素晴らしく良かった。びっくりするくらい酸味がきれいで、エレガント。色もとてもシチリアのワインとは思えないくらい(ごめんなさい)透明感が残っていて、フレッシュ感がまだ十分あり、繊細なタンニン、心地よい余韻。ひょっとすると北のワイン風。++++

しばらく経って、2杯目を、ということになったが、そこでもなぜかまた、2杯ギリギリ取れないくらいの量になっていた。(他のエノテカなら、やはり多分取れるくらいの量)珍しいボトルを開ければマルコも試飲するので、なぜか少なくなったのだろう。(他に誰が飲んだかは誰もあまり深く考えない)
そこで、マルコがまた新しいボトルを取りに行った。3本目。気前良すぎ。
こちらは、微妙だが、結構違った。色は濃い目、透明感が2本目程なく、熟成感がより出ている。よりスパイシーで、アニマル臭もやや出始めている。エレガントさよりボディが勝り、南のワインらしさが出て、余韻に太さがある。+++
2005年だから9年は経っている。マルコ曰く、同じケースに入っていたもの、とのことだが、この微妙な違いを体験できたのは何気無く嬉しい。

という貴重な体験もできるIl Vinaietto、初めて入るのはちょっと怖いかもしれないが、勇気を出してぜひ入って欲しい。がんばって(何を?)3度来れば、すでに何人かと友達になっていること間違いなし。
私ももちろん結構頻繁に行ってます。
Via Monte della Farina Roma







Nakone 2011 Tenuta di Fessina

2013-05-06 20:43:30 | Sicilia シチリア
Nakone 2011 Tenuta di Fessina

ローマの老舗エノテカ、トリマーニのパオロ氏のお勧めの白。
最近、気に入ってるんだよね、との言葉。
このワインは飲んだというはっきりした記憶はないが、このワイナリーのワインは何度か飲んだことがある。
そして、ちょっと調べて、Musmeciのワイナリーだとわかった。
Musmeciはなかなかいい。エトナの試飲会でも、飲んだ?なかなかいいよね、と何人かの友人が言っていた。


さて、Nakoneは白、シチリアのシャルドネである。エトナだと言っていたと思ったが、次に会った時に、エトナにも畑のあるワイナリーで、これはセリヌンテあたりの畑との話。(ただし、パオロもちょっとうる覚えだった・・・)

つやのある麦わら色。
冷たいグラスの中で、閉じていた香りが徐々に上がってきて、シチリアの暖かい香りにひんやりした空気が混じっている。柑橘、グレープフルーツ、サマーレモン、そして、やや苦味を含んだ、柑橘の皮のスライスも混じ感じ。ほんのりニワトコ、ジャスミンのような小さな花の香り、そして、緑の香り、香草が鼻につんと来る。奥にはミネラルが控える。わずかだが、乳製品の香りもある。全体にシンプルだが、南のワインらしい強さがある。
味のインパクトは、シチリアらしくかなりしっかりしている。思ったよりボディがあり、ややほろ苦さと硬さを含む酸味がきりっと引き締まっている。塩味と、柑橘系のフルーツの香りがきれいに長く残る。
これからの季節、きりっと冷やして、魚だけでなく、パスタ、野菜、そして、白身の肉料理に合わせてもいい。

Etna Musmeci 2008 -Tenuta di Fessina

2012-09-21 23:01:37 | Sicilia シチリア
”エトナ ムスメチ2008" テヌータ・ディ・フェッシナ -シチリア州

エトナのワインの試飲会でなかなか良いと思ったワインの1本。
エトナでは初めてのクリュワインなのだそうだ。

きれいなガーネット色。
エレガントでなかなか洗練されている。モダンというのではなく、やさしい。木いちご、レッドベリーなどの小さな木の実が並んで、わずか緑の香りが心地よく、赤と緑のコショウなどが混じる。持続性もとても良い。
酸味がきれいで、ボディも程よくある。味のほうもエレガントで、心地よい香りが長く続く。(89点)

Etna Musmeci 2008 di Tenuta di Fessina(Sicilia):
Bel colore granato.
Elegante e fine, generoso, frutta matura, fragoline, lampone, un tocco verde, pepe rosa e verde, molto buona complessita’.
Freschezza piacevole, buona struttura ma non potente, molto elegante PAI lunga(89/100)


Rovitello 2007 -Benanti

2012-09-20 00:07:51 | Sicilia シチリア
”ロヴィテッロ2007”ベナンティ -シチリア州

余談。
立ち飲みの試飲会で、壁が立ちはだかることがある。日本でもそうなのだろうか。
スペースには限りがあり、また、人気のワイナリーとそうでないワイナリーをまばらに配置すればよいのだろうが、さすがに、それは出来ない。つまり、アルファベット順に並ぶのが普通。そうなると、人気のワイナリーがちょっと狭い空間に入ってしまうこともあり、そうなるとなかなか人が動かなくなってしまう。
それでも自分が待ったように、自分の後ろにも人が待っているわけで、ちょっとよけようと思うのが普通かと思うのは普通だが。
今回の壁は厚かった。3人で陣取り、あっち側とこっち側から攻めてみたが、近づけない。3人の位置は時々変わるのに、どうしても壁を敗れない。
で、とうとうあきらめたのでした。

さて、ベナンティは、レガレアーリかコルヴォのシチリアにプラネタが彗星のごとく表れ、その後、続いて出てきたワイナリーのひとつ。一番最初はタオルミーナの、ウニパスタが絶品のレストランで飲んだのを覚えている。ラベルがわりと覚えやすいので覚えているがそのレストランのソムリエのお勧めだった。そのころは、なかなか、とは思ったのだが、今ではシチリアの大御所のひとつになり、当たり前のワイナリーになった。

ここには書いていないが、白(Pietramarina)を飲んだ。
うーん。。。不自然な酸をすぐに感じた。飛びぬけて、つんつんして、最後まで不自然に残る。。。プラネタでもしてるから仕方ないとは思うのだが、残念。昔はもっと美味しいと思ったのに、と思うのだが、これはワインが変わったのか私が変わったのか。。。

透明感のあるガーネット色。
黒いフルーツの香りに、若干の煙たい感じ、灰などを感じると同時に、辛口のタバコと甘いタバコの香りが交互に混じってくる。全体にまあまあシンプル。
ややするっと入る口当たり、ボディは申し分ない。タンニンがあるが、酸が重なり、その後、やや強調された感じで長く残る。(85点)

Rivitello 2007 di Benanti:
Granato con unghia trasparente,
Al naso frutta, lieve fumo, tocco di ceneri, tabacco dolce e scuro, gradevolmente semplice.
Leggermente scivola all’attacco, buona struttura, freschezza accentuata, copre tannini e rimane per lungo insieme a PAI(84/100)


Tascante Ghiaia Nera 2010 e Tascante 2009 -Tasca d'Almerita

2012-09-19 21:50:08 | Sicilia シチリア
“タスカンテ ギアイア・ネーラ2010”
“タスカンテ2009”タスカ・ダルメリータ -シチリア州

タスカのエトナ版。

ギアイア・ネーラ
透明感のあるガーネットがかったルビー。輝きは良い。
モダンでかわいくまとまっている。ケチを付けるところがない感じの優秀なワインで、ある意味面白くない。絶対に外したくないとか、まだワイン初心者だったりすると美味しく飲めるが、たぶん、どのボトルを開けても同じだろうと思うとつまらない。もちろん、香りもいいし、酸味もタンニンもきれいだが。(85点)


タスカンテ
よりインターナショナルになるが、似ている。フルーツが熟し、スパイスが甘くなり、複雑性が増す。味も甘いくらい柔らかく、ボディあり、フレッシュ感もよく、持続性も申し分なく、しかし、こうなるとエトナのワイン?と思ったりもする。良く出来ている、美味しいし、ケチを付けてはいけないと思いつつ。(88点)

Tascante Ghiaia Nera 2010
Tascante 2009 di Tasca d’Almerita

Ghiaia Nera:
Colore rubino granato trasparente e luminoso.
All’olfatto fine, frutta dolce, spezie dolci, compatto e buona intensita’.
Gusto internazionale, ben fatto, acidita’ accentuata e copre tannini, rimane freschezza con piccoli frutti di bosco, lampone, gradevole(85/100)
Tascante:
Frutta matura, spezie dolci, tobacco dolce, naso ancora piu’ moderno e complesso.
Al palate l’impatto morbido, buona struttura, freschezza e tannini ben bilanciati, PAI lunga(88/100)